世界一売れたオープンカーってひょっとして初代のマツダのロードスター?
世界一売れたオープンカーってひょっとして初代のマツダのロードスター? コンバーチブルトップ(オープンカー)として単一モデルとして生産台数が多いのは、フォード モデルT : 15,007,033台? (1500万台?)
シトロエン 2CV : 3,872,583台 (387万台)
MGB ロードスター : 513,276台 (51万台)
ユーノス・ロードスター、Mazda MX-5 (NA) : 431,506台 (43万台)
VW ゴルフ カブリオ Mk1 : 400,801台 (40万台)
の順ですね。
フォード モデルTはオープンが基本で後期にクローズドボディが追加されていますが、それを引いたとしても台数的には1000万台以上がオープンカーと思われます。 1992年3月 NA6CE 154278です。VTスペシャル(オートマ) そうだね T型フォード >ひょっとして初代のマツダのロードスター?
残念ながら違います。
設計を変更せず同一の車型で最も沢山売れたオープンスポーツカーは、英国のMGBです。(1962~1980年の18年間で51万4852台生産。対するNAロードスターは、1989~1998年の9年間で43万1506台生産。)
また、MGBの車体にV8を搭載したMG-RV8が1992~1995年に限定で2000台製造されており、これを含めるとMGBの全生産台数は51万6852台になります。
MGなんてメーカー、今のヒトは全く知らないでしょうが。
戦後の1940年代後半から日本車(主にS30フェアレディZ)が北米市場に登場するまでの20年間、世界のスポーツカー市場は英国車が支配しており、その中でも最大のスポーツカーメーカーがMGでした。
MGBは全世界で50万台も売りまくり(日本にも大量に輸入されました)、スポーツカー=『低い2座席のオープンカー』という固定観念を世界中に定着させた張本人です。(実はMGはMGB登場前にも『低い2座席のオープンカー』MGAを売っていて、こちらは4年間で58750台生産しました。)
マツダ・ロードスターがポルシェやフェラーリ、マスタングやコルベットなどの『ファストバック』クーペボディでなく『低い2座席のオープンカー』なのも、MG社が作ったスポーツカー観を忠実にトレースしたもの、と言えるでしょう。(正確に言うと・・・NAロードスターがパクったロータス・エランは、MGが支配していたライトウェイト・スポーツカー市場の頂点に君臨していた高性能なスーパースポーツで、『低い2座席のオープンカー』でした。エランの前のモデル、エリートでは美しいクーペボディだったにも関わらず、モデルチェンジでロータスがオープンを選択したのは、MGやその最大のライバル、トライアンフ社が作る『低い2座席のオープンカー』を意識したものとされているので、結果的にマツダも、MGが作った『スポーツカーのデファクトスタンダード』をトレースしてしまったということです。) フォード&シェルビー・ムスタングなのでは?
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