学科教本の本に緊急自動車運転するには免許取得後3年以上で緊急自動車
学科教本の本に緊急自動車運転するには免許取得後3年以上で緊急自動車に乗れるそうですが、これが本当なら普通免許取って3年経てばパトカーや救急車に乗れるんですか?現役の消防官です。
緊急自動車の免許要件と、実際に運転できるかは別物です。
素人からすれば「緊急自動車は信号無視や速度違反もできるから、便利じゃん」程度しか考えないでしょう。だから運転してみたいと思うんです。
けど、ものすごく危険なんですよ。
緊急自動車がサイレンを鳴らし、赤色警光灯を点灯して赤信号に入ったら、みんな止まってくれると思いますか？
はっきり言います。止まってくれる人は少ないんです。
サイレンに気づかない人もいますが、ほとんどの人は「自分が止まらないといけない状況じゃない」と考えます。
本来、交差点で緊急自動車が接近してくれば、交差点を避けて停止する義務があります。サイレンが聞こえるというのは「接近してきている」んです。でも「どこから来るんだろう」「後ろから来てるんじゃないかな？だったら止まらなくていいや」と考えるんです。結果とした緊急自動車は赤信号の交差点では一時停止しないと事故になるんです。
そういう知識、ないでしょ？
だから、警察や消防は、緊急自動車を運転させる前に訓練や法律などの勉強をさせて、試験を行うんです。
ちょっと問題出しますね。
①緊急自動車は歩道を走っても良い。
②緊急自動車は進路を変えたり右左折する際、方向指示灯を点灯しなくても良い。
③緊急自動車は進路の前方にある横断歩道を渡ろうとする歩行者がいても、歩行者が立ち止まれば、横断歩道を通過しても良い。
④緊急自動車は、速度違反取締中のパトカーを除いて、一般の道路で100km/hで走っても良い
⑤緊急自動車は、赤信号の交差点に入るときは、停止線で一時停止しなければならない
この中で、間違っているのはどれでしょう。
答えは、全部間違いです。
全部分かりましたか？多分、分からないと思います。それだけ、法律の知識を求められるんですよ。
で、誰でも緊急自動車を運転できるか？というと「持ってないとダメ」ですよね？
消防や警察などは、当然のように持ってます。その他に持っていいのは、道路交通法施行令第十三条に規定された機関です。
また、その機関であっても目的外の緊急自動車は持てません。
例えば、日本赤十字社は血液センターの血液を搬送するための救急車や病院やＤＭＡＴチームが使う救急車などを持っていますが、パトカーは持てません。日本赤十字社の職務ではないからです。
逆に警察は救急車を持てません。警察の職務ではないからです。
じゃあ、なんの機関にも属さない個人が緊急自動車を持てるか？当然のことですが、持てません。緊急自動車を運行するための用務がないからです。
誰にでも緊急自動車の保有を認めれば、街中が緊急自動車だらけになります。そんなバカな話はありません。
ということです。
時間があれば、道路交通法やその下の道路交通法施行令、道路交通法施行規則を読んでみてください。
結構面白いですよ。 パトカーは警察官しか運転できません。
警察官であっても、普通免許を取って3年以上の人しか資格がなく、免許上の資格があっても、訓練を受けて内部資格を取らないと緊急走行はできません。
緊急車両はパトカーや救急車だけではありません。
ガス会社や水道局、レッカー会社も緊急車両の指定を受けている車を持ちます。
パトカーや救急車、その他の緊急車両は、それぞれの組織の持ち物です。
勝手に乗ったら窃盗ですよ。 救急車は分からないが、パトカーは無理
仮に免許取って3年以上の警察官すべてがパトカーに乗れるかと言えばそれも無理
パトカー乗るには警察内部の試験があるから
消防車で言うと民間の消防団が緊急車両として消防車を乗るためにはその条件で乗れる
ただし、現行の普通免許だと乗れないサイズの消防車が多々ある 少なくとも免許ではないけど、緊急自動車に乗るための訓練は受けなければ乗せてくれない。誰でも彼でも乗れる訳では無いですよ。
3年以上とかの運転経歴は最低限の条件です。道交法の規制適用除外を受ける車で危険も伴いますので当然の安全策ですがね。 普通免許で運転できる救急車なら、2年です。
特別な資格は不要ですね。
更に、講習を受けたら短縮も可能です。
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