国際自動車免許証を使用して数十年になります。いつも思うことは、なぜ国内免許証
国際自動車免許証を使用して数十年になります。いつも思うことは、なぜ国内免許証と同じサイズにしないのか、或いは現行パスポートと同じ程度のサイズにしないのか?改善しようと思わないのか。 国際的に、改善の必要が無いので、ずっとそのままだ、と言うのが答えでしょう。
欧州や南北米大陸など陸続きの国では、ジュネーブ交通条約やウィーン交通条約などの規定によらず、二国間・多国間条約や各国の国内法などで「外国免許をそのまま自国で通用させる」政策が取られています。つまり、わざわざ国際運転免許証(IDP)など取得・所持しなくても、所持している免許証だけで、多くの国で自動車の運転はできるんです。現実にはIDPが使われていないから、それを改善する意思も働かない、と言う事です。
東洋の島国で他国との自動車交通が無い日本は、この点では非常に遅れています。日本国民はIDPを取得所持しないと外国で運転できず、また外国人の短期滞在者も、本国免許だけでは日本で運転ができずIDPを必要とします。また、警察としては、事故や違反の多発を忌避して、外国人に気軽に日本で運転してほしくなく、それで面倒くさい IDP の所持を義務付けたままにしたいんだと思います。外国語の免許証の判別も大変ですしね。
おそらく、日本の運転免許証も、今みたいに日本語表記だけでなく、ただ Driver's License と英語表記を入れるだけで、欧米諸国で運転ができるようになるでしょう。実際、キリル文字だけで記述されているロシアの免許証でも、ヨーロッパ全土で運転ができるんです。記載全項目の詳細な事項まで翻訳する必要はありません。
そして、ハングルで記載される韓国ですら、免許証には Driver's License と英語で書かれています。中国でもきちんと英語で運転免許証であると書かれています。でも、日本と台湾だけが、西欧語圏では全く読み書きのできない自国語表記だけの免許証で、だから翻訳証明書としてわざわざ IDP を使う必要があるんです。よって改善するなら、条約加盟国が全て歩調を合わせる必要のあるIDPの様式変更なと忘れて、日本の運転免許証を多国語表記にすればいいんですよね。これなら日本の国内法だけで解決します。
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