トヨタってクラウンなら王冠、ハリアーなら鷹、ネッツ店ならネッ
トヨタってクラウンCROWNなら王冠、ハリアーHARRIERなら鷹、ネッツ店ならネッツのエンブレムとトヨタとは違うエンブレムが色々ありますが、他のメーカーってあまりしませんよね？なんででしょうか？トヨタが特殊なんですか？ 昔はあったけど無くなっただけ
日産がグロリア、セドリック、ローレル、スカイライン、シーマ、
パッと思いつくだけでもこれだけある アメリカのマネをして、そのままです。
※アメリカの自動車メーカーは、何十社もあったところから廃統合を繰り返し、最後は『ビッグ3』と言われるGM、フォード、クライスラーに収斂しました。（今ではクライスラーは、フィアットを中心としたステランティスという自動車企業グループの傘下ですが。）
※アメリカの自動車メーカーは、買収したメーカー毎にブランドを維持し、それをグレードというか格差に利用しました。（例えばGMだと、若者が買う安いクラスがシボレーで、そこから収入の増加に伴いポンティアック→ビュイックと進んで行き、最後はキャデラック、という様にユーザーの人生のステップアップに合わせてクルマが提供できる体制としていました。）
※これをマネしたのが日本のメーカーで、メーカー名だけを強調することなく、各モデルの独自の伝統を構築していました。
>トヨタが特殊なんですか？
例えば日産だと、下からチェリー→サニー→ブルーバード/ローレル（後にスカイラインと同格にステップアップ）→スカイライン→セドリック/グロリアと、アメ車の様な明確な『ステップアップの段階』が示されていて、それぞれ独自のオーナメント（フロントに付けるエンブレム）が与えられていました。
1世帯で複数台、どころか1人でもセカンドカーを買うヒトが増えた現代では信じられないことですが、かつてクルマは『贅沢品』であり、1世帯1台所有がスタンダードだったので、こういう『ステップアップ』の商品展開が通用した、と言えるでしょう。
※その戦略が崩れたのが、’80年代です。
ドイツ車≒高級高性能車というイメージが世界中で定着しましたが、当のドイツ車は小型から巨大なストレッチセダンに至るまで『同じに見える』デザインの共通化を図り、常に社章を前面に取り付けて、会社そのもののイメージを構築しました。
※そこで日本のメーカーもCI（カンパニーアイデンティティー）を前面に押し出す戦略に変わり、クルマのデザインもドイツ車に倣って『クラスを越えた共通イメージ』を作る様になりました。
その最たるものがマツダとレクサスです。フロントマスクには、デザインの共通性を敢えて残しています。
※しかしトヨタは。（正確に言うと、レクサスを除きトヨタ名で売られるクルマは。）
既にトヨタという車名が世界に轟いていたのと、小型から高級車まで世界一モデルが多いというところからイメージの共通化は図らず、モデル毎のイメージを維持したまま今日に至ります。
元々トヨタは『自動車史に前例が無い』ほどの車種を持っており、CIブームになった’90年前後でも『まさかクラウンと、大衆量販車のカローラを同じイメージには出来ないだろ』と同業他社でウワサしていたら、やはり同じイメージにはしないままでした。
まぁ、当然と言えば当然ですね。カローラが巨大化したみたいなクラウンなんて、誰も欲しいとは思わないでしょう。（ドイツ車のデザインの共通化が成功したのは、当時は大衆向けコンパクトカーなんか作って無かったからです。メルセデスはブルーバードサイズの190を出した時もセダンしか設定せず、『さすが腐ってもメルセデス』『大きさ以外Sクラスと遜色ない』と言われたほどの完成度でした。） アメリカのGMがシボレーとかビュイックとかキャディラックのように色々なブランド名を使い分けるやり方で、トヨタはそれに倣ったのでクラウンとかハリアーとかエンブレムを分けていました。
他メーカーだとマツダは一時期使い分けていました。が、トヨタほど、そのエンブレム(ブランド)を分けるほど大きな会社ではないのでブランドを分けるデメリットの方が目立つようになったので全部マツダに統合しました。
参考: https://bestcarweb.jp/news/business/300801
かくいうトヨタも、今はレクサスやクラウン、カローラ以外はエンブレム・ブランドをトヨタにまとめていますね。 たとえば日産自動車の(プリンス時代からかも？)グロリアは鶴のエンブレムをつけていましたが トヨタは、車種ごとに異なるエンブレムを使用することで、ブランドの多様性と個性を強調しています。これは、顧客のニーズに応じた差別化戦略の一環です。他のメーカーは、ブランドの一貫性を重視し、統一されたエンブレムを使用することが多いです。トヨタの戦略は、特定のターゲット層に向けたマーケティングを強化するためのものであり、特に高級車や特定の市場において効果的です。このような多様なエンブレムの使用は、トヨタの独自性を示す一例です。 トヨタが車種ごとに異なるエンブレムを使用しているのは、ブランド戦略の一環だと考えられます。
・クラウンやハリアーなどの高級車種には、それぞれの車種を象徴するエンブレムを使うことで、ブランドイメージの向上を図っています。
・一方で、トヨタブランド自体の認知度も高いため、一般的な車種にはトヨタのメインエンブレムを使用しています。
他のメーカーも一部の高級車種や特別仕様車にはオリジナルエンブレムを使用する場合がありますが、トヨタほど多様なエンブレムを使い分けているメーカーは少ないようです。トヨタはブランド力の高さから、このような戦略を取れる数少ないメーカーだと言えるでしょう。
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