オイル交換をしてもオイル食ってる車両だと燃えてすぐオイル無く
オイル交換をしてもオイル食ってる車両だと燃えてすぐオイル無くなりますよね？
これを防ぐにはどこをいくらくらいかけて治すんですか？ オイルを喰う故障は大きく分けて3つある。
①先ずオイル漏れ。
コレは各部オイルシールがヘタることが原因。
シールは多くは単価数10円から数100円だが、
交換工賃はレバレートで数万円に及ぶことが多い。
②次にオイル上がり。
正常なエンジンでは稼働してもオイルはほとんどピストンリングより上には来ない。シリンダーの壁面にクロスハッチと呼ばれる微細なギザギザがありそこにオイルが保持されているが、燃焼、吸気行程でピストンリングに掻き落とされてしまう。だがピストンリングが摩耗したりリング溝にカーボンが詰まって張力が落ちるとリングより上にオイルが上がって燃焼室に入り混合気と共に燃えてしまう。
コレが起こった場合、エンジン分解の上リング溝の清掃や摩耗が進んでいる場合はピストンリングやピストンの交換、シリンダー側も摩耗しているならシリンダーブロックの交換、或いはボーリング（オーバーサイズピストンキットが必要になる）
通常は所謂エンジンフルオーバーホールコース。
車上で交換できる車種もあるが、ここまでやるなら降ろしたほうがやりやすい。
大掛かりになるのでパーツ代が大変高価な上に当然工賃も数万円から数10万円。しかも最近のエンジンはオーバーサイズピストン等の設定が無いものが多い。
③最後にオイル下がり。
コレはシリンダーヘッドの吸気バルブ、排気バルブからオイルが燃焼室に落ちて燃えてしまう状態。各バルブを駆動するためのカムシャフトやロッカーアームなどがヘッドの中にあるが、これらを潤滑するためのオイルがバルブの軸の部分でオイルシール（バルブステムシール）により燃焼室と隔離されている。これがヘタってくるとやはり燃焼室にオイルが入ってしまう。
ステムシールは数10円〜高くて300円程度。交換工賃は作業方法により様々。オイル漏れだけ直すなら燃焼室にプラグ穴から空気圧をかけておきシールだけ交換することができるエンジンも多い。
しかしステムシールがヘタる程使用しているエンジンでは多くの場合圧縮圧力が落ちており、ヘッドを降ろしてバルブ周りのオーバーホール（シートカット、すり合わせ、ステム交換など）が必要になることが多い。
この場合の工賃はヘッドを降ろす場合と降ろさない場合でかなり異なる。
最後に見分け方。
①はエンジンルームを洗浄して清浄に保ち、新たに滲んでくるオイルを見つけて故障箇所を見つける。
②は多くの場合エンジン稼働中常に白煙が出る
③長い信号待ち等、長時間アイドリングをさせたあとアクセルを踏んで発進時に白煙が出ることが多い。
いずれの場合もオイル消費解消ケミカルによって改善されることもある。
経年劣化で硬化したオイルシールを膨潤軟化させシール性能を復活させるもの。付着したカーボンをゆっくりはがしていくもの。そもそものオイル粘度を上げるもの。
これらの複合効果を期待するもの…色々あるが、効果はかなり長持ちするものから一過性のものまで様々。 オイル喰いの程度や原因によって対策は異なると思います。
軽度なら市販の数千円程度の添加剤で治るかも知れないし、ガスケットやシール類の交換になると数万円程度、エンジン自体のオーバーホールが必要となると数十万円程度になるので中古エンジンに載せ替える方が安かったりとか… オイル上がりは修理に20-50万円、オイル下がりの場合は5-10万掛かります。
ワコーズのEPSもオイル消費が微量の場合には効果的だけと、オイル消費が激しい場合は駄目だと思います。 ワコーズEPSをぶち込む！。これが4,000円弱。これはオイルに撹拌して入れるのでプラスオイル代。まぁ、4リットル3,000円くらいのオイルを買ったとしたら7,000円もあれば出来る。＜あっ、自分でやった場合ね。
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