なぜエンジンオイルは潤滑が出来るのに灯油やガソリンは油汚れを落とす脱脂みた
なぜエンジンオイルは潤滑が出来るのに灯油やガソリンは油汚れを落とす脱脂みたいな効果があるのですか? 揮発性の違い。オイルも、灯油も、ガソリンも、パーツクリーナーも、同じ炭化水素。
だから、油脂(炭化水素等)とは良く混ざる。
違いは炭素鎖の長さの違いだけ。
パーツクリーナーは炭素が4~6個ぐらいの炭素鎖の炭化水素。
ガソリンは炭素が6~10個ぐらいの炭素鎖の炭化水素。(ちなみに、オクタンは炭素が8個)
灯油は炭素が8~14個ぐらいかな。
オイルやグリスはもの凄く長い炭素鎖。
炭素鎖が短いと、シャバシャバしてるから流れて行き、流れずに残ったものも短時間で蒸発する。
炭素鎖が長いと、ドロッとしたりグリス状になって流れて行かないし、常温では殆ど蒸発しないから、それ自体が油汚れとなってしまう。 エンジンオイルと灯油・ガソリンは、
どちらも油ですが、その分子構造や性質が違うため、潤滑と脱脂という異なる効果を生み出します。
エンジンオイルは、主に鉱物油や合成油から作られており、粘度が高く、金属表面に油膜を形成することで摩擦を減らし、潤滑効果を発揮します。
また、エンジン内部の熱を逃がす冷却効果や、燃焼によって発生するスラッジやカーボンを洗い流す洗浄効果も持っています。
一方、灯油やガソリンは、炭化水素と呼ばれる物質で構成されており、揮発性が高く、粘度が低いのが特徴です。
その為、金属表面に油膜を形成することはできません。
油汚れを落とす効果は、灯油やガソリンの溶解性によるものです。
灯油やガソリンは、油汚れの成分である脂肪酸や油脂を溶解する性質を持っています。
その為、油汚れを落とすために使用されます。
簡単にまとめると
①エンジンオイルは、粘度が高く、金属表面に油膜を形成することで潤滑効果を発揮する。
②灯油やガソリンは,揮発性が高く、粘度が低いため、油膜を形成することはできない。
油汚れの成分を溶解する性質を持つ。
※このように、エンジンオイルと
灯油・ガソリンは、
分子構造や性質が違うため、全く異なる効果を発揮します。
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