ポルシェケイマン987の前期後期、グレードについて知りたいです
ポルシェケイマン987の前期後期、グレードについて知りたいです。今年5月に自分の今の車(31スイスポ)の車検が切れてしまうので、それを機に念願のフェアレディZ Z31を買うんだー!と息巻いていたら、ふと中古車サイトでポルシェケイマン987が目に映りました。
MFゴーストを観てたこともあり「コイツがちっこい版ポルシェなんだっけ?アニメに出てくる前の型かな?」みたいな感じで眺めていたら、なんだかカッコよく見えてきてしまいました。
FRとMRにちょっとした憧れを抱いていたので気になったのだと思いますの。
中古車サイトで見ていると右ハンでもATなら案外安いんだなと思い少し調べてみようと思ったのですが、イマイチよくわかりません。
自分が見ていたのは2007年式のベースグレードのATなのですが、この時代にまだパドルシフトとか無いんですかね?
あと国産のバカ古い車とちょっと前くらいの外車ってどっちの方が故障とかの面で見て維持費かかるんだろうというのも気になります。
ちなみにZ31は動かなくなるのを覚悟して買うつもりでした。
自分は国産車しか興味の無かった人間なので外車はマジでこれっぽっちも知識がありません。できれば優しく教えて欲しいです…
あと余談ですけどZとポルシェで悩むのって湾岸の見すぎですかね?笑 その2007年式ケイマン(ティプロトニックS)に乗っているものです。3.5万km走行の中古車を購入、現在6万kmオーバー。現在に至るまでエンジン(補記類を含む)、ミッション、エアコン(強風にすると劣化したスポンジが吹き出てきます。7千円ほどでサードパーティ製の対策部品が販売されています。)は快調です。
987型ケイマンの場合、実質的に2グレードしかありません。3.4LエンジンのケイマンSと2.7Lエンジン(後期型は2.9Lエンジン)のケイマンだけです。ごく少数生産されたケイマンSスポーツとか、ケイマンRとかもありますが、滅多に中古市場に出ませんし、出てもお高いですので選択範囲から除外しても大丈夫と思います。
Sと素のモデルは基本的にエンジンの排気量が違い(馬力ではSが前期型295ps、後期型320ps、素のモデルは前期型245ps、後期型265ps)、それに伴いディスクブレーキ容量が異なるだけです。
Sの方が径の大きなブレーキディスクになっています。ホイールもSが18インチ(ディスクプレートが大径のため)、素が17インチと異なりますが、素のモデルでもオプションで18インチホイールを選べました。
グレードは2つですが、ポルシェの場合オプションが非常に多岐にわたりますので、自分の欲しいオプションが装備されているモデルを買うことが重要かと思います。ちなみにヘッドライトでさえ、ディスチャージランプはオプション(この時代、LEDヘッドライトではありません)です。
ATに関して前期型はティプトロニックSという熟成を重ねた5速トルコンで、シフトレバーだけでなくハンドル側でもシフト操作は可能です。オートマと言うことで不人気ですが、信頼性は非常に高く、壊れにくいです。
後期型は7速のPDK(湿式デュアルクラッチ)で、電光石火のシフトチェンジが売りです。が、壊れると100万円ではすまないかもしれません。また、最初期型のPDKですので、低速ではギクシャク感が強く、現行のPDKに比べるとかなり荒っぽいシフトチェンジに感じるそう(持っていないので伝聞)です。
ただ前期型はSでも素でもインタミ問題(インターミディエイトシャフトを支えるベアリングが破損し、エンジンブローする)を抱えておりまして、それで敬遠する人も多く、前期型987ケイマンの中古価格が安い理由の1つになっています。ただし、ポルシェはサービスプログラムを実施しており、現状中古販売されているクルマは対策済のはずです。対策済だから壊れない、わけではありませんが。後期型はインターミディエイトシャフトのないエンジンですから、インタミ問題はありません。
それから水冷後のポルシェ車全般に言えることですが、寒冷地にお住まいでエンジンの管理(扱い)が悪いと、ピストンが首を振ってシリンダーを削るボアスコアリングの問題があります。ただしこちらも、
1.冷間始動時はエンジン回転をあげない
2.水温80℃(油温90℃)になるまで2,500rpm以下キープ
3.長時間のアイドリング禁止(アイドリング時は油圧が上がらず潤滑不足になる)
4.エンジンオイルは適正なオイルをこまめに交換
5.オイル交換2回に1回はエレメントも交換
6.冷却水のサーモスタットはローテンプもの(71℃で開くやつ)に交換しておく
ことで回避できそうな気がしています。
ちなみにシリンダーが削れた場合、200万円程度の出費を覚悟する必要があります。987の中古車が買えそうですね。笑
維持費はブレーキパッドやディスクプレートの交換等、国産車よりは面倒でお金もかかります。今はインフレと円安でOEMパーツでもそこそこ良い値がしますので。$1=110円くらいの頃はブレーキパッド(OEM品ですがブレンボやATEといった一流メーカー製です。)は8千円程度で購入できましたが、今は倍以上の価格になっています。また円高になれば、このあたりは解消されるかもしれませんが。
馴染みの整備工場で診てもらえるなら、維持費も思ったほどかかりません。前後ブレーキのキャリパーオーバーホール、ブレーキパッド及びディスクプレート4輪とも交換したときの車検費用をこちらにまとめておりますので、ご参考までに。↓
http://sir.cocolog-nifty.com/blog/2022/09/post-069d7d.html
ともかく、987ケイマンはおすすめですよ。 2007年987ケイマン前期ベースグレード右ハンドルティプトロです。 Z31、カッコいいんですがさすがに1980年代なので、ギャンブルですよねー。 987前期は300万円くらいで走行5万キロ以下が買え、ベースグレードのティプトロなら壊れにくいので維持費かからなくておすすめですよ。ホントはマニュアルが楽しくていいけど、タマは少ないです。 ポルシェのATには、軽自動車から世の中の多くのAT乗用車に採用されているトルコン式のティプトロニックと、セミオートマのPDKがありますが、ケイマン987のATはトルコン式です。
なのでATの使い方やメンテはシビアではないが、レーシーな感じは薄いです。
ブレーキングやタイヤを除き、殆どの部品交換が10年10万kmまで無交換で作られてるを日本車と違い、外車、特にヨーロッパ車は部品交換サイクルを短くして高性能を保つという考えで作られています。
なので故障が多いわけでは無く、部品交換サイクルが短い分費用が掛かるし、交換しないとトラブルの原因になりやすいという事です。
日本車は、部品交換サイクルが長いわりに壊れにくい諸外国の車から見れば特殊な車で、逆に言えば、日本車を基準に外車を買う事自体が間違いという事です。
ページ:
[1]