スズキのワゴン WagonRって軽自動車界に革命を起こしたそうですが何が凄かったのですか?
スズキのワゴン WagonRって軽自動車界に革命を起こしたそうですが何が凄かったのですか?今も軽自動車の中では売れてる方ですか? 軽は全長と全幅が決められています。つまり自由に出来るのは全高しかないです。そこでスズキは全高を高めたトールワゴンのワゴンRを開発。
結果軽でも充分に広く快適な室内空間が実現して大ヒットしました。確かに当時、このテの車はなかったですから。 ハイト系軽自動車としての代名詞は今も健在?
何せ当時はやる気のない三菱のミニカトッポくらいしか軽自動車であの型はありませんでしたね。 小さな軽四しかなかった時にワンボックスに近い、軽四とは思えない広さ、居住空間を実現した
今のワンボックス系人気のきっかけ ホンダ爺さんの怪答、長すぎるので要約すると、
軽自動車の制度を潰しかねない、諸悪の根源であり、一番の売れ筋はこれを真似て開発したホンダのN-BOXなどです。
つまり、他人のふんどしで相撲を取っているのが、ホンダです。 革命と言うよりは、軽自動車の制度を潰しかねない、諸悪の根源だと思います。
軽自動車は本来コンパクトなサイズで、排気量などの制限を付けて、安くて低燃費で所得の低い家庭でも持って維持できるようにと税金を安くして優遇される日本独自時の制度です。
軽自動車者は元来360ccで今よりも二回り小さいサイズでしたが、
少なくともクーラーの付く馬力を、ペラペラのドアではなく側面衝突時の安全性をと規格が段々上がりました。
限られた規格の中で、少しでも走りを良くし、燃費も良くしていくのも有りましたが、限られたサイズの中で少しでも広く見えてゆったりと使うようにするには高さを上げるしか有りません。
各社で模索はしていましたが、思い切った高さの中で、驚くような広さで軽のイメージを変えてしまったのがワゴンRで売れに売れました。
その後各社で背の高さを競い、横風や急ブレーキ時に危険なほどの高さが一般的になり、後席スライドドアが便利となり、それも今では両側電動スライドドアが標準装備などとエスカレートする一方で購入時に平気で200万円を超える価格であったり、カタログ上の燃費数字を上げる為に、全く走らないギアレシオなどにしても走り方によってはとても悪い燃費の車も有る始末です。
走らないからターボ付きが普通になってしまったのも問題で、その分価格は上がりますし、軽本来の排気量規制で、その範囲で走れる車を造るよう規制されているのに、スポーツで言えばドーピングと同じターボ付きの規制も未だに無い・・・
多くの問題を含み軽自動車の税金自体をも見直されてきましたが、この後更なる問題になって行くのは間違いありません。
確かにワゴンRは当時とすれば画期的な車でよく売れてはいましたが、今では各社にすべての面で追い越されて、一番の売れ筋はホンダのN-BOXなどです。
税金が安いメリットだけで、世界的に見てそのままで輸出が出来ない安全性などの問題も有る特異な規格の軽自動車が、良い車と思って200万円以上も出して平気で買う人が多すぎるのが今後は問題になって行きます。 ワゴンRが発売された当時はGT-RやNSX、レクサス(セルシオ)やインフィニティQ45からアルトワークスやミラTR-XX、ミニカダンガンに至るまで技術や性能、デザインやステイタス…要はオトコの生理に引っ張られただけの自称「すごい」車で飽和状態だった。そしてバブルに踊った時代の局面は変わりつつあった。
スズキとしても、ワゴンRが大ヒットするようなタイプの車だとは思っていなかっただろう。(80年代後半からずっと開発が進んでいたダイハツ・ムーヴとは対照的に)開発期間も一年ほどと短く、前身のアルトハッスル同様、ディーラーの目先の風景をちょっと変えるための日替りランチ的色物商品でしかなかったはずだ。新聞に折り込まれるチラシの隅になんとなく載ってはなんとなく忘れ去られる、そんな車のはずだった。
が、それがどれもこれも金満ハイテク高血圧で血尿が出っぱなしのような車の中で、一見凄くもなんともなさそうなワゴンRはフッと肩の力が抜けた健康的な存在に見えた。特に男女雇用機会均等法の施行以来車選びに表立って関与するようになった女性に、
「あらなによ、車ってこれで充分じゃないの?いくら下取りの値段がいいからって、旦那の言われるままに見た目ばっかり立派で狭っ苦しいだけの4ドアハードトップに乗ってきたのがバカみたいだわ」
と気付かせたことは大きい。特に、出先で幼い子供が粗相をしてしまったときに役に立つ、助手席下に仕込まれたバケツはこの上ないキラーアイテムとして機能したのだった。
その結果、ワゴンRはみるみるうちに地方から日本の風景を、モータリゼーションを変えた。その後はユーザーの嗜好に迎合していき、またその後の車種展開の結果、現在ではラインアップの中で最も存在感の薄い車になってしまったが、それは現在の軽自動車の原点であることの裏返しに他ならない。スバル360や初代のクラウン、そしてカローラと並ぶ日本車の歴史における金字塔であることは疑いないところだ。
ハイルーフの軽自動車としてはミニカトッポがすでにあったし、自然体なキャラクターの車としてはいすゞのジェミニやダイハツのアプローズがあった。トッポもよく考えられた車ではあったが、「ミニカの、変なやつ。」というキャッチコピーに象徴されるようにミニカの派生車種としての域を出ず、新しいジャンルの車としてのフレッシュさに欠けていた。残りの2車もまた、自ら招いた悪評やトラブルによって自滅していった。ワゴンRは前身としてアルトハッスルがあったものの、脈絡らしい脈絡もなくポッとユーザーの前に現れたことが功を奏したのだと思う。
ページ:
[1]