どうして運転免許取得は、18歳以上なのでしょう。 - 免許取得年齢の前

どうして運転免許取得は、18歳以上なのでしょう。

免許取得年齢の前に、「成人年齢」を考える必要があります。
ご存じのように、日本における「成人」とは20歳となります。これを境にして選挙権が与えられますし、お酒やタバコがOKになります。
「成人年齢」とは、"法律行為"を自身の判断に基づいて完遂することが可能なため、その行為を制限しない…というものです。つまりは、親の承諾を無しに商行為が出来ますしローンも組める年齢ということです。
この「成人年齢」は、なぜ20歳なのでしょうか？
欧米諸外国では18歳というのが一般的です。
この20歳という基準は、古く大宝律令にまでさかのぼるとされており、701年の律令では税を満額支払う「正丁」は21歳（数え年のため現在の20歳）から60歳とされていました。
これを基に、国際的に通用するように明治政府が成年を20歳と決めたものです。当時の諸外国は21歳とか25歳で成人年齢は高かったのです。
これに対して、日本では古来から武士の元服などは13～15歳で成人とされ責任を問われる立場となっています。日本は世界的に見ても、成人年齢は若かった部類に入ります。
ここから免許取得に関しては、旧学制の義務教育9年の就学期間が終わり社会へ出る年齢が適当ということになります。社会へ出て仕事を始めれば免許が必要になる場合がありますから、つまりはコレが15～16歳ということになります。（戦時中は14歳から免許取得が可）
戦後になると、戦前の法律を基に軽免許は16歳で普通免許は18歳で線引きされ、おそらくは高校進学率の増加によりいずれも18歳へと統一されたものと考えられます。
この18歳という定義は、先の欧米先進国の「成人年齢」が18歳へと引き下げられてきたことから、一つの区切りとして世界的な共通の年齢ということになるわけです。
世界的に"成人年齢"が下がったことで、今度は日本の成人年齢が高い部類となっており、今度はこの"成人年齢"を18歳にするかどうかが国会で議論されている真っ最中です。

高校進学率が97%の今日。
大多数が社会人として責任を取れる年齢だからです。

まあ、16歳でも18歳でもいいですが、車の運転という公共の場に影響を及ぼす行為をするにあたり、体格や年齢的による分別とか考え方を持つためにどこかに線を引かなければならず、それを人間の成長の中で大まかに判断した結果がそれぞれの年齢なのでしょう。免許に限らず、法律による年齢制限はそういうことなのだと思います。

いいえ、原付き、小型特殊、自動二輪「小型・中型」＝400CC
まで、は１６歳以上です。
普通自動車等は１８歳以上です。

車関係は全て高額です。免許で30万以上、車で軽でも100万、物損事故や人身事故、死亡事故などで10万〜数億の無限の賠償が始まります。刑務所行ける年と自己責任が問われるぎりぎり年齢でしょう。

原付の運転免許取得は16歳以上だけどね。