航空機のパイロットは１機種しか免許を持てないのはなぜ - 現

航空機のパイロットは１機種しか免許を持てないのはなぜ
現在の航空機のパイロットは1人1機種の免許しか持てないそうですね、A機種の免許をもっていたパイロットが新機種のB機種の免許を取得しなければB機種の操縦が出来ないのは分かりますが
B機種の免許取得と同時に前に取得していたA機種の免許は失効するそうですがそれはなぜですか。

そういう決まりだからです。
機種ごとに操作が異なっている上
車やバイク電車などと比べても
非常にたくさんの操作をします。
空の上で誤操作をする＝墜落の可能性が大です。
だから１機種しか乗れない制度になっているんです。

旅客機の乗務する機種の操縦資格は何種類でも取れます。
或る時期に乗務出来る機種が一種類だけと言う事です。
B767に乗務しているパイロットが訓練を受けてB777の資格を取得出来ます。
訓練が終了すればB777のパイロットとして乗務しますが、B767の資格が
失効する訳では有りません。
その後会社の都合などでB767の乗務に戻る場合は機種復帰訓練を受けて
またB767の操縦士として乗務します。
何種類もの機種の乗務資格（機種限定のライセンス）を取得出来ますが、
その時に乗務出来る機種は一機種だけと言う事です。
今日はB767,明日はB777に乗務する事が出来ないだけです。

大型機は型式限定なのです。
中小型機なら他機種も乗れますよ。
整備士も一緒で大型旅客機などは型式限定です。
機種が変わればまたその機種で取得します。
やはり大型でそうそう乗り換える物では無いからでしょう。
ただ、大型機を持っていればセスナなど小型機も操縦する事は出来ます。

クルマみたいにエンストしたらどうなるかな?

航空機の操縦方法を知っていますか？
たとえばフラップの操作方法一つをとっても機種によって真逆のものがあります。
ナイトスコープがある機種と無い機種では管制指示の取り方が変わります。
当然ですが緊急時滑走路の使用をパイロットが判断しなければならないことがあります（よほどのことがない限り管制指示に従いますけど）
航空機の種別によって最大旋回能力が異なるし航続距離も変わります（これはコンソールで確認できますけど、機長は前もって知っておく義務がある）
安全確保のために一更新一機種（併記不可）となっているんですよ。