８t限定解除とはなんですか？ - 積載量、総重量、車両重量と

８t限定解除とはなんですか？
積載量、総重量、車両重量といろいろありますが最近の中型免許はなんトンまで乗れるのですか？
車両のどこにその基準になる重さが書いてあるのですか？

★８t限定解除とはなんですか？
☆2007年の法改正で中型自動車免許の新設により、2007年以前の普通免許の取得者は｢中型自動車8t限定免許｣になりました。その中型8t免許の限定解除して、限定のない中型免許にする事を指します。

★積載量、総重量、車両重量といろいろありますが最近の中型免許はなんトンまで乗れるのですか？
☆現在の中型免許は
車両総重量5t～11t未満
車両積載量3t～6.5t未満
乗車定員11人～29人以下
までの四輪車を運転する事が出来ます。
トラックであれば、6tトラックで車両総重量11t未満にしてあるトラックまで中型免許で運転する事が出来ます。

★車両のどこにその基準になる重さが書いてあるのですか？
☆車両に書いてあるのは大方、トラックの後部に最大積載量は表示してあります。あとは車検証等で確認します。

2007年(平成19年)に中型免許が新設された時、それまでに普通自動車免許を持っていた人は全員8t限定中型免許に変更されたの。なぜなら旧普通自動車免許では8t(以後車両総重量)まで乗れたし、いきなりそれを現状の5tに下げると仕事で困る人が沢山出るから。
ただ8t以上のトラックに乗る必要がある場合は、その8t限定を解除して正式な中型免許にする必要がある。それが8t限定解除審査。
t数の記載はトラックなら後ろに書いてあることが多いし、車検証が確実だね。

改正前の普通免許で４ｔ車に乗る事ができましたが、改正により４ｔ車も中型車の範囲になってしまった為 救済措置として改正前の普通免許を８ｔ限定の中型免許としました。
※ ４ｔ車とは、車両総重量８ｔ 最大積載量４ｔのクラスの通称
現行の中型免許は車両総重量１１ｔ 最大積載量６．５ｔですから 車両総重量が８ｔを越えてしまう中型車や 最大積載量が５ｔを超えてしまう中型車に旧普通免許（８ｔ限定）で乗る事はできません。
ですから ８ｔ限定の枠を取り払い 現行の中型免許にする事を”８ｔ限定解除”と言います。
※ 重量の最大値は それぞれ”未満”です。
■重量について■
４ｔ車を例に説明します。
一般的には車両総重量と言う制限値が最初にあります。 この場合は８ｔです。
そして その制限値から車両重量（４ｔ）を引くと 残りが４ｔになります。
これが最大積載量です。
だいたい４ｔになるので このクラスの車両の事を４ｔ車と呼んでいます。
しかし それは標準的な平ボデーの話で 箱車になれば車両が重くなるので 積載量は減ります。
例えば保冷車は断熱設備と保冷装置の重さで車体が５ｔ近くになるので積載量は３ｔ程度になります。
同じように 積載型クレーンを装備した車両も車両が５ｔ程度になるので積載量が３ｔ程度になります。
大型トラックや大型バスの全長は１２ｍまでとなっていますが ４ｔ車にも１２ｍという車両が存在します。
滅多に見ない事から 通称”オバケ”と言われています。
この車両は 単に長い事から車両が重くなってしまい 最大積載量は２ｔちょっとしかありません。
でも ２ｔ車ではなく４ｔ車なんです。
車両後部に書いてある(貼ってある)最大積載量は結果としての数値であり 車格を現すものではありません。
この仕組みを知らずに普通免許で小型トラックに乗って無免許になってしまう事例が後を絶ちません。
車両総重量、最大積載量等の確認は必ず車検証で行ってください。