飲酒運転した場合について飲酒運転をした理由がAさん家がすぐ近くだから

飲酒運転した場合について
飲酒運転をした理由が
Aさん 家がすぐ近くだから大丈夫だと思った
Ｂさん ノンアルコールの中に本物が混入していた
上記の様な場合、量刑や免許の点数にはど
のような差がでますか？
昨夜、業者会で混入(継ぎ足し時の誤り)があり騒動になりました

例えば、ノンアルコール飲料と思って飲んでいたが、誰かが誤ってビールを注いで、知らずに飲んでしまっていた。
酒気を帯びているとは思いもよらず、運転をしてしまったという場合には、法律上、罪には問われないことになっています。
酒気帯び運転については、過失によるものを処罰する規定がないためです。
ただ、過失によるものだと証明することは難しく、最悪、裁判になってしまう可能性もあると思いますが、誤って注いでしまった人の証言や飲酒をしていなかったという証言が伴えば、無罪判決を得ることは可能だと思います。
Aさんは故意犯ですから、処罰対象となる酒気帯び運転、Ｂさんは酒気を帯びているという自覚が全くなしに運転をしたのであれば、処罰対象外です。
しかし、いざ飲酒検問に遭えば、「ノンアルコール飲料しか飲んでいません」で済まないのが難しいところです。
また、違反点数は刑事の結果を待たずに付与され、無罪判決が出れば点数が取り消されるというものでもありませんから、無罪判決をもって行政処分を受けないように自ら折衝をしなければならない可能性もあります。

すべて、実際に飲酒測定した測定値により判断されます。理由など関係ありません。測定値が出なければ、飲んでもいいです。（出なければです）
Ａさん、Ｂさんの理由は測定値に矛盾が生じるものではなく、あくまで測定値だけの話です。矛盾とは？何と言いますと、Ｂさん ノンアルコール飲料のはずが、洗浄用に置いてあったガソリンを飲んでしまった。というような場合です。
飲酒測定キットはパトカー、警察署には必ずありますから、測定できなかった。は、ないです。手配に時間が掛かる事はあるかもしれません。

酒気帯び運転は、呼気中のアルコール濃度で処分内容が異なるので、仮に呼気1L中のアルコール濃度が0.15～0.25mg未満だったとしましょうか。
通常、行政処分は14点で90日の免許停止処分（前歴0回の場合）になります。刑事処分に関しては簡易裁判所での略式で50万円以下の罰金ということになっています。
Aさんの場合は、これはまったく情状酌量の余地はないので、行政処分の「意見聴取」でも減免は認められないでしょう。罰金は20～30万円程度は覚悟しておいたほうが良いと思います。
Bさんの場合、本人は呑んだという意識はなかった。継足しの際に誰かが間違えてビールを継いだということであれば、アルコールの量は少量であったでしょう。
もしかしたら0.15mgに満たない可能性もあります。
0.15mgに満たなければ、運転はできませんが酒気帯び運転として検挙されることはありません。
0.15mgを超えていた場合はやはり酒気帯び運転になります。処分の内容としてはAさんと同じです。
が、「意見聴取」で、可能性は低いですがもしかしたら60日の免停に一段軽くなる可能性が「0」ではないと思います。
刑事処分でも、もしかしたらAさんよりも罰金額が少なくなる可能性はあります。

飲んだ理由が何であれ、酒を飲んで捕まった場合、
呼気中アルコール濃度が0.15mg/l以上0.25mg/l未満なら、違反点数14点（90日間の免許停止）懲役3年又は50万円以下の罰金。
呼気中アルコール濃度が0.25mg/l以上なら、違反点数25点（免許取り消し&欠格期間2年）懲役3年又は50万円以下の罰金。
呼気中アルコールの検出に加え、正常に歩けない、ろれつが回らない場合は違反点数35点（免許取り消し&欠格期間3年）5年以下の懲役か100万円以下の罰金。

理由で差はつかないでしょう。特に、飲酒検知に引っ掛かるようなアルコールの数値が出ているのに、ノンアルコールだと言い訳するのは、かえって悪質だと取られるでしょうね。

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