平成１９年６月２日に道路交通法が改正されました。・平成１９年６月１日までに

平成１９年６月２日に道路交通法が改正されました。
・平成１９年６月１日までに普通免許を取得した方についての所持免許は「８トン限定中型免許」となります。
中型免許が新設されましたよね。
で、ちょっと疑問になったのですが・・・
２９人乗りのマイクロバスがあります。
このマイクロバスは平成１９年６月１日以前に運転する場合は大型免許が必要でした。
で、平成１９年６月２日に中型免許が新設され、
平成１９年６月１日以前の普通免許は「８トン限定中型免許」になりました。
「８トン限定」というのは「中型免許」の「条件」ですよね。
ということは、平成１９年６月２日以降に「８トン限定中型免許」で、
２９人乗りのマイクロバスを運転した場合は「条件違反」になるのでしょうか？
それとも従来どおり「無免許」になるのでしょうか？

「８トン限定中型免許」と「中型免許」は別物と考えた方がいいと思います。
「８トン限定中型免許」は今迄の普免で乗れていた範囲をカバーする、従来の普通免許です。
免許の条件に８トン限定となるわけではないと思いますので、「無免許」になるはずです。

まず「条件違反」とはですが、これは道路交通法第91条に基づいて指定された条件に違反して、自動車を運転することです。
では限定中型の「限定」の根拠は何か。これが91条による／それ以外の条文によるのかによって、違反内容が変わることになります。
そしてその根拠は、附則の中の「経過措置」の条文の中に、旧法免許をどのように扱うかに書かれています。
『旧法普通免許で、次号及び第九号から第十一号までに掲げるもの以外のもの（注：古来の軽限定とかオート３輪限定とかの普通免許）』
　↓
『新法第九十一条の規定により、運転することができる新法第三条の中型自動車（以下「中型自動車」という。）が旧法第三条の普通自動車（以下「旧法普通自動車」という。）に相当するものに限定されている中型免許』
91条準拠の限定ですから、従って条件違反で済むことになります。
処罰が軽くなってしまっていることについて、疑問がないわけでもありませんが、自分の免許の更新時に、運転免許試験場で確認したところ、やはり条件違反とのことでした。

道路交通法上の「マイクロバス」は大型乗用車ですので、大型免許が必要です。
しかし、自動車メーカーが販売している一般的な「マイクロバス」は総重量が11t未満であることが
ほとんどですので、特定中型乗用車となり中型免許が必要です。
旧法で普通免許を取得している場合、現行法では8t限定の中型免許となりますので
これで特定中型乗用車を運転することは条件違反になります。

免許条件違反となります。
質問のとおり、平成19年6月2日以降は、それ以前に普通免許を受けていた人は中型免許となり、車両総重量８トン未満、最大積載量５トン未満、乗車定員１１人未満の条件が付されます。
今後、免許証が更新されれば整理しやすくなると思いますが、更新したときの記載内容は「普通」が消え、「中型」を取得していることなり、「中型車は中型車（８ｔ）に限る」の条件が記載されます。
この中型車（８ｔ）の意味は、施行前に取得した普通自動車と同じものです。
あくまでも、条件が付されたものであり、「眼鏡等」とか「ATに限る」と同じものとなります。
当然、付された条件に従わない運転は免許条件違反となります。

無免許の条件が緩和されることはありません。
ですから無免許運転です。

６月１日までに普通免許を取った人は次回更新までは中型免許８トン限定とみなされます。
更新をすると、免許の表記は普通から中型になり、条件に「中型車は中型車（８トン）に限る」と付きます。
８トン限定だと乗車定員１０人以下しか乗れませんから、条件違反になると思います。