飲酒運転の同乗罪について…先日、友人が飲酒運転の同乗罪で捕まり

飲酒運転の同乗罪について…
先日、友人が飲酒運転の同乗罪で捕まりました。その友人はまだ免許を取得していません。
これから自動車学校に通おうとしている時だったそうです。
罰金は覚悟しているそうなのですが、自動車学校に通うことができない、免許を取得できたとしてもすぐに点数が引かれてしまう等の影響はあるのでしょうか？補足ありがとうございます。
ひとつ気になったのですが、アルコールの量で罰則が変わってくることはわかりました。そこで、同乗者の罰則は運転手のアルコールの量で決まるのですか？それとも同乗者のアルコールの量で決まるのでしょうか？
お願いいたします。

運転者は酒気帯び運転で処分を受けることになり、同乗者も助けたということで幇助に問われることになるでしょう。
運転免許の取得には影響することとなりますが、運転者の酒気帯びの程度によって影響の度合いが異なります。
酒気帯び運転の違反点数にはアルコール濃度検出量が0.15mg以上0.25mg未満の13点、0.25mg以上の25点と2通りあります。
13点では90日間の停止処分、25点では2年間の取消処分相当となり、運転免許を所持している同乗者であれば、重大違反唆し等により点数制度外処分として90日間の停止処分、もしくは2年間の取消処分を受けることになりますが、免許を所持していない人は処分を受けることはありません。
しかしながら、お咎めなしということにもならず、免許の試験に合格しても免許の交付を保留する（保留処分）、もしくは免許を与えない（拒否処分）いずれかが待っています。
90日間の停止相当であればそれほど問題はないでしょう。
普通に教習所に通い卒業されて、学科試験に合格した際に、違反日から数え処分相当の日数が経過していなければ保留処分を受け、免許の交付が後日になってしまうだけです。
しかし、2年間の取消相当であればそういう訳にはいきません。
違反日から2年が経過するまでに免許の試験に合格しても、合格が取り消されるだけでなく拒否処分を受けます。
拒否処分を受けてしまうと取消処分者講習という講習を受講しなければ、免許が取得できなくなり、かなり面倒な話になってしまいます。
2年間が経過しなければ免許は絶対に取得できませんので、教習所に今から通ってもすべてが無駄に終わります。
ただし、いずれのケースであっても点数制度外の処分というのは前歴にはなりませんので、免許はきれいな状態で交付をうけることはできます。
免許のない人に対しては通知類は一切なく、上記いずれに該当しているかの判断がつきませんので、刑事処分のほうが済んだ頃にでも、身分証明（健康保険証）をお持ちになって運転免許試験場の行政処分課へ受験相談に行ってください。
教習所に通い始めて大丈夫なのか、それとも2年間待たなければならないのかがはっきりします。

「運転者の酒気帯びの程度によって影響の度合いが異なります。」と3行目に記載した通り、同乗者の処分が重くなるか、軽くなるかは「運転者」の検出アルコール濃度次第になります。
同乗者が運転をして違反行為をした訳ではありませんので、同乗者の飲酒は関係ありません。
このケースは100パーセント幇助に問われるかと言われると必ずしもそうではありませんので、先の回答に記載したように落ち着いたら一度受験相談に行くのが一番いいです。

免許保有者でない場合には、取消の代わりに免許の「拒否」という処分が用意されています。取消になった場合と同様、それから一定年限(罪に応じて1年～5年の「欠格期間」)は免許取得が認められません。自動車学校に通ったり、試験を受けたりするのは無制限ですが、仮に免許試験に合格してもその結果は無かったことになります(結局免許は取れませんので無駄になるだけです)。
ちなみに、免停に相当する同様の処分としては、「保留」という処分があります。この場合は、試験合格後、一定期間(～6ヶ月)「おあずけ」を喰う形になります。

教習所を卒業し、免許センターで最後の学科試験を受けるまでは出来ます。
しかし合格しても免許証は交付されません。
違反内容と罰則によって、交付されるまでの期間は変わります。