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BMW Mのエンブレムが意味する深淵を知る

2013-12-26 13:00| post: admin| view: 932| コメント: 0|著者: admin

摘要: Mが示す“大人しい”の本当の意味 Mモデルを前にして、見た目が大人し過ぎると思う方、さらにはそれを残念に思う方は少なくはない。その思いや気持ちは十分に解る。なぜなら、私自身が昔そうだったから。しかし今で ...

BMW Mのエンブレムが意味する深淵を知る

Mが示す“大人しい”の本当の意味

Mモデルを前にして、見た目が大人し過ぎると思う方、さらにはそれを残念に思う方は少なくはない。その思いや気持ちは十分に解る。なぜなら、私自身が昔そうだったから。しかし今では能力をひけらかさず、むしろひた隠しにするようなMモデルの形貌に、性能の高さを秘めた“本物感”すら得るようになった。なぜならMモデルの見た目に秘められた理由や意味を知り、それを理解し納得したからだ。

何事も、自身の知識や経験から培った判断基準でしか評価・判断はできない。例えば、大人が魅力的に感じるモノだからといって、子供が同じく魅力を感じるとは限らない。それは経験や知識が異なり、物事を判断する基準となる物差しが異なるからだ。

だからこそ改めてお伝えしよう。Mモデルがなぜあのような“大人”な見た目で仕上がっているのか。それを知り、貴方の物差しを更新しても、大人しいと感じる方もいるだろう。しかし、少なくともMというクルマの見方は変わるはず。

Mとはレーシングカーを一般道に適した仕様にしたモデル。レーシングカーに象徴的なリアウィングは市販のMモデルには装着されない。なぜなら効果が絶大な分、調整はとても繊細。レースなどの限られた場所を、限られた時間だけ走り、さらにはその時々の環境に合わせて微調整可能な体制が取られている状況なら使いこなせるので意味をなす。しかし一般道のように、風の強さも風向きも、そして天候も走る速度域も様々な状況下では、大きな影響力を持つアイテムは、その効果を一定して発揮させることができない。しかも安全性や燃費性能が犠牲になることを踏まえたら、Mモデルに採用されていない理由が解るはず。

Mモデルがこだわる空力パーツは、実は目に見えづらいところにある。なぜなら、それは風向きや走行速度などの走行環境に左右されず、比較的安定して効果を発揮する場所だからだ。具体的にはボディ底面、そしてトランク形状を盛り上がらせたリアウィングや、過給器のエアインテークの役割を果たすフロントバンパーなど、空気の流れを定めやすい、ボディとの一体成形によるパーツとして現れる。

必要なものは全てあり、不要なものはなにもない

そもそも考えてみて欲しい。時速100kmで走っているとき、クルマにどれほどの空気の力が及んでいるのか。時速100kmは、秒速約28m。停まっている状態に置き換えると、風速28mの風を浴び続けているようなもの。簡単な話が台風だ。そう考えると、数cmのボディ形状の突起が、車両安定性に大きな影響を及ぼすことが想像できるはず。そこで、外装も走行性能を左右するひとつのパーツと捉えて、最適空力性能を求める。レーシングが起源の性能絶対主義だから辿り着いた、一つの結論としての“大人な見た目”なのだ。

以前、Mモデルが当時採用していたブレーキを指差しながら、“ひ弱”に見えるベンチタイプではなく、他メーカーが採用している対向ピストン式にすれば、強力なブレーキというイメージが強まるし、見た目がカッコ良くなり今以上に評価されるはずだと、Mモデルの開発者に話したことがある。すると、そんなことは百も承知とばかりに一蹴されただけにとどまらず、反撃されてしまった。

「搭載しているエンジン出力に見合うストッピングパワーを、いま採用しているベンチタイプのブレーキは十分に発揮している。それは対向ピストンを使っている他メーカーに負けるものではない。それなのに、重くなって足回りの動きへの負担が増えるばかりか、コスト負担も増える対向ピストン式が良いのか?」と。

ごもっともである。その際、対向ピストン式が軽量を備えてくるか、エンジンパワーが上がり、安全のために“数段”強力なストッピングパワーが必要になれば対向ピストン式を採用するとも言っていた。現行のM5やM6はその対向ピストン式になったが、恐らくこのときにはすでに開発が始まっていたのだろう。

Mマークの刻印が意味すること

前述したブレーキの話に象徴されるように、Mモデルの開発者達は性能を追求するレーシング魂を持った職人集団。その職人がプライドを持って作り上げた商品にだけ、Mの刻印やエンブレムが付いていると考えると理解し易い。ブレーキにも例外無く付いているし、古くからエンジンには必ずMのマークがあり、F1に搭載していたエンジンにも「M Power」という刻印がされていた。

まさにMマークは他とは違うという自信の表れ。外から確認できる要素ではホイールも挙げられる。それは軽量化を進めつつ、ノーマル以上に高い負荷や荷重に耐えられるように作られているから。世の中に同じサイズのホイールは多数あるが、それらとは“モノが違う”という意思表示だと、Mマークを捉えると良い。

職人気質の性能追求は、エクステリアにとどまらず室内にも及ぶ。しかし前述のようなエンジンや足回り、さらには外装とは求める質が異なる。なぜなら、室内ではクルマの絶対性能ではなく、その性能を如何にドライバーが引き出せるか、使い切れるか、受け取れるかが重視されるから。

使いこなせない高性能は、結果として低性能と一緒。これはレースの世界では常識である。使い切れないパワーや性能は、ドライバーを過酷な環境に追い込む凶器に変わる。だからこそクルマの状況をドライバーに正確に伝えて、操るための正確な操作をするために、ハンドルそしてシートに拘っており、結果として両者にMマークが刻印されている。

事実、シートはサーキットを走っても体がぐらつくことなく、ステアリングやペダル類の正確な操作が可能。ただ、これだけならMマークは与えられない。加えて一般道で重宝するシート性能、すなわち窮屈感や拘束感が無いこと。さらに、長時間走っていても疲れずに運転に集中できること。これらを併せ持っているから、500馬力オーバーのエンジンを使いこなせるシートとしてMマークが与えられるのだ。Mモデルは“見た目”ではない、本当の意味で徹頭徹尾“大人のレーシングカー”なのである。


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