上陸20周年目前のレクサスは日本でも成功したのか?2025年、レクサスは日本開業20周年を迎えます。 2005年の開業当初は「GS」「SC」「IS」のみであったラインナップもいまでは15モデルに拡大し、販売台数も2023年には過去最高となる9万4647台を記録するなど順調に成長しています。 この販売台数は、ライバルであるメルセデス・ベンツやBMW、アウディを大きくしのいでおり、地の利があるとはいえ、日本におけるレクサスが一定の成功を収めていることは疑いようのないところです。 2024年も好調な販売が期待されるレクサスですが、モデルごとの販売状況はどのようになっているのでしょうか? >>レクサスの現行モデルや、次世代モデルの画像を見る #レクサス #LBX #過去最高販売数 #GX #新型ES国内販売はLBXがけん引、NXとRXも堅調ある販売店関係者は、2024年のレクサスの販売状況について次のように話します。 「最近のレクサスの販売台数をけん引しているのは、2023年12月に発売を開始した『LBX』です。 レクサスとしてはもっともコンパクトなモデルであるLBXは、460万円からというリーズナブルな価格帯でありながら、レクサスらしいプレミアム感をもっていることを高くご評価いただいています。 >>レクサスの現行モデルや、次世代モデルの画像を見る また、LBXは比較的納期が短いという点も、お客様が選びやすいポイントになっていると思います。 LBXに続くのは『NX』と『RX』です。それぞれ登場からしばらく経過しているモデルであるものの、定番のSUVということもあって安定した人気を誇っています。 RXはまもなくマイナーチェンジがおこなわれるため、現行モデルの受注は一時的に中止しています。マイナーチェンジモデルが発表されれば、さらに販売台数が上昇するものと思われます」 高級ミニバンのLMは不調、格上のUXも期待に届かず一方、ある販売店関係者は「思うように売れていないモデルがあるのも事実」としたうえで以下のように続けます。 「高級ミニバンの『LM』は発売からおよそ1年が経過しますが、ここまでの販売台数は決して好調とは言えません。 LMは当初、トヨタ『アルファード/ヴェルファイア』と差別化するなどの観点から4席仕様のみが販売されていましたが、2000万円という価格がネックとなるなど、お客様のハートをつかみきれない状況が続いていました。 2024年5月に3列6席仕様が追加され、納期も比較的短くなったことから販売台数はある程度回復しましたが、もう少し売れてほしいというのが本音です。 >>レクサスの現行モデルや、次世代モデルの画像を見る また、2023年12月にマイナーチェンジを果たした『UX』の販売状況も今ひとつです。UXは売れ筋のコンパクトSUVではあるものの、多くのお客様が同じタイミングで登場したLBXに魅力を感じられるようです。 ニューモデルであるLBXに競り負けるのはやむを得ない部分もありますが、車格ではLBXを上回るのに、ほぼ重なる価格帯として割安感を出していることもあり、もう少し売れてもよいのではと思います」 不振はラグジュアリーの「L」を冠した頂点モデルとはいえ、レクサス全体の販売台数は好調であり、2024年も過去最高を更新する可能性が高そうです。 ただ、ある業界関係者は「2025年が勝負の年」と断言します。 「2024年のレクサスは、LBXが販売台数をけん引する構造となっています。 それはそれで悪いことではないのですが、レクサスがプレミアムブランドであるということを考えると、上級モデルもしっかりと売れることが重要です。 しかし、レクサスのフラッグシップモデルとされている『LS』『LC』『LX』『LM』のうち、セダンのLSとクーペのLCは数えるほどしか売れておらず、大型SUVのLXにいたっては長らく受注停止となっています。 頼みの綱のLMも好調とは言えず、1500万円クラスのプレミアムモデルをねらう層をしっかりと取り込めていないのが実情です。 >>レクサスの現行モデルや、次世代モデルの画像を見る さらに高価格帯のモデルという意味では「ランドクルーザー250」のプレミアム版とも言える『GX』の投入が予定されていましたが、トヨタグループの認証不正問題の影響から発売時期が未定となってしまっています。」 来年は我慢の年。次世代モデルは2026年登場か先の業界関係者は続けます。 「さらに、欧米のプレミアムブランドが力を入れているBEVについても、レクサスのラインナップはかなり貧弱です。 レクサスのユーザーはどちらかと言えば保守的な層が多いことから、現時点ではBEVを求めるユーザーは少ないと思われますが、プレミアムブランドにとって“先進性”も重要な価値であることを考えると、イメージリーダーとなるようなモデルは欲しいところです。 一方、レクサスは2026年に、ジャパンモビリティショー2023でお披露目したコンセプトカー「LF-ZC」をベースにした次世代BEVを投入することを明らかにしており、これはかなり力の入ったモデルになる模様です。 >>レクサスの現行モデルや、次世代モデルの画像を見る 逆に言うと、それまでは新たなBEVが登場する可能性は低く、日本初導入となる新型GX発売を除けば、既存モデルのブラッシュアップがメインになると思われます。 具体的には、RXのマイナーチェンジ、新型『ES』の投入などが2026年までにおこなわれると見られますが、いずれもレクサスの販売台数を爆発的に押し上げるかどうかには疑問が残ります。 今後はLBXの販売台数も落ち着きを見せるであろうことを考えると、レクサスにとって2025年は我慢の年となることは間違いないでしょう」 日本開業から20周年を迎えるレクサスにとって、2025年は次の20年を占う重要な次世代モデルの登場前夜、ということになりそうです。 (終わり) <写真:レクサス> |
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