北米で販売するレクサスの3列SUV「TX」レクサスは11月15日(現地時間)、北米で「TX」の2025年モデルを公開した。 昨年6月に登場したレクサスTXは、北米地域における3列シート車への強いニーズから誕生したモデル。北米専用として開発され、全長は5.1m超、全幅は2.0m弱と堂々とした体躯を誇り、ボディサイズ的にはマツダ「CX-90」などがライバルとなりそうだ。 北米で展開中のトヨタの大型SUV「グランド・ハイランダー」とは兄弟車の関係で、レクサス「RX」や「NX」でも実績のある大型FFプラットフォーム「GA-K」を採用し、レクサスならではの乗り味「レクサス・ドライビング・シグネチャー」を追求。25年モデルでは重量増加を最低限に抑えながら剛性を上げ、前後の重量配分を最適化することでダイナミックな走りと乗り心地の両立を図った。 >>レクサス「TX」を写真で詳しくチェックする 25年モデルの最大のトピックは、スポーティグレード「Fスポーツ」が「TX350(AWD)」でも選択可能になったこと。 フロントフェイシアに大きな変更はないが、同ブランドのコンパクトSUV「LBX」などと共通のレクサスの新しいデザイン言語「ユニファイド・スピンドル」を大胆に採用している。空力性能も追求し、車両の安定性を高めるよう設計されているそうだ。ホイールは標準で20インチ。ラグジュアリーグレードやトップグレード「TX550h」、Fスポーツには22インチが奢られる。 ◎あわせて読みたい: トップグレードは3.5L V6 PHEVシステムを搭載インテリアでは、すべてのグレードで12.3インチのマルチインフォメーションディスプレイが標準装備され、中央には14インチのタッチスクリーンが鎮座する。2列目はキャプテンシートか60:40の分割可倒式ベンチシートから選ぶことができる。 ラゲッジスペースは標準で572Lを確保。さらに、3列目を倒せば1625L、2列目まで倒せば2747Lまで拡大できる。 >>レクサス「TX」を写真で詳しくチェックする TXのパワートレインは3種類。 2.4Lターボエンジン(TX350)は、275馬力/430Nmを発揮。8速ダイレクトシフトATを組み合わせ、電子制御式フルタイムAWDは、前後の駆動力配分を75:25~50:50で変化させることができる。 リヤの高出力モーターと四輪駆動力システム「DIRECT4」を採用し、366馬力/550Nmを発揮する2.4Lターボハイブリッド(TX500h)には6速ATと64kW(フロント)/76kW(リア)のモーターが組み合わされる。「ダイナミック・リア・ステアリング(DRS)」も搭載され、爽快な加速とダイナミックなハンドリングを実現するという。 トップグレードのTX550h+には、実用的なEV航続距離とリニアな加速、高い質感を兼ね備えた3.5L V6 プラグインハイブリッドを設定する。システム総出力は404馬力、EV航続距離は52.8kmとなる。 また、「Fスポーツ・ハンドリング」と「Fスポーツ・パフォーマンス」グレードには、減衰力を自動調整する「アダプティブ・バリアブル・サスペンション(AVS)」も装備され、すべてのモデルで先進安全機能「レクサス・セーフティ・システム+3.0」が標準で搭載されるなど、高い安全性も確保する。 ◎あわせて読みたい: 実質約650万円~とお買い得?TX(25年モデル)の価格は5万6490~7万8560ドル。日本円でおよそ847万~1178万円(1ドル150円換算)だが、北米での「NX250」の価格は4万1990ドルで約630万円。一方日本では485万円なので、TXも仮に日本に販売するとなれば、為替吸収などの措置を経て650万~900万円ほどに収まるのではないだろうか。装備内容などを考えれば、なかなかお買い得なラグジュアリーSUVなのかもしれない。 TXは北米専用車だが、国内のレクサスのラインアップで3列シートを備えるのは現状「LX」と「LM」のみ。LBXの登場で国内の販売台数は順調とはいえ、大型モデルは販売停止か苦戦中のレクサス。アンダー1000万円の3列シートモデルには一定の需要があると思うのだがどうだろうか(もちろんボディは確かに大きいが……)? <北米での価格・グレード> (終わり) >>レクサス「TX」を写真で詳しくチェックする ◎あわせて読みたい: |
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