日産の大型SUV「アルマダ」の価格が発表日産は11月18日(現地時間)、北米で「アルマダ」の販売価格を公表しました。 アルマダは、今年の9月に新型が公開された大型SUVで、中東などで展開する「パトロール」の北米版。パトロールはかつては日本でも「サファリ」の名で販売されていたラダーフレームを備えた本格クロカンで、トヨタ「ランドクルーザー300」のライバルとなります。 パトロールは中東という市場を反映しラグジュアリーな雰囲気に仕立てられていますが、アルマダは北米向けに、よりオフロード感が強調されたデザインを採用しています。その最たる例が「PRO-4X(以下、プロ4X)」グレードです。直線基調で、筆者的にはかつて日本で販売されていた旧型サファリの面影を感じました。 >>「アルマダPRO-4X」を写真で詳しくチェックする 新型アルマダは、捻り剛性を25%、横方向の剛性を57%高めることで乗り心地や静粛性を高めていますが、この剛性アップはオフロードでも威力を発揮。プロ4Xでは、インテリジェント4WDや電子ロックリアディファレンシャル、アダプティブ電子サスペンションなどを装備し、最低地上高を244mm(標準モデル比+53mm)にすることで、オフロードでの高い走破性を実現しています。 さらに8つのドライブモードやヒルディセントコントロール、エンジンベイを透視できる「インビジブルフードビュー」や「3Dインテリジェントアラウンドビューモニター」など、オフロード走行に頼もしい便利な機能が満載です。 エクステリアでは、275/60R20のオールテレインタイヤや金属製アンダーボディスキッドプレートなどがラギッドな雰囲気を強調。牽引フックやDピラーに「マグマレッド」のアクセントをあしらい、フロントグリルやフェンダー、ミラーやルーフレールをブラックにすることで、標準モデルと差別化しています。 ◎あわせて読みたい: 価格は848万円~ 「売れる車がない」なんて言わせない!アルマダのインテリアは、デュアル12.3インチスクリーンが標準装備され、プロ4Xやプラチナグレードは14.3インチにアップグレードされます。シートはキルティングレザーとなり、パトロールのワインレッド系カラーに対し、アルマダはブラウン系のカラー(プロ4Xはブラック系)で統一されています。 2列目は40:20:40分割可能なベンチシートか2座のキャプテンシートから選ぶことができ、ラゲッジルームの容量は578L、3列目を倒すと1594Lにも広がります。 >>「アルマダPRO-4X」を写真で詳しくチェックする アルマダに搭載されるパワートレインは、3.5L V6エンジン(VR35DDTT)で、425馬力/700Nmを発揮。これに9速ATが組み合わされます。 さらに、歩行者検知機能付き緊急自動ブレーキやハイビームアシスト、プロパイロットといった先進安全装備を採用し、上位グレードでは高速道路でのハンズオフが可能となる「プロパイロットアシスト2.1」も選ぶことができます。 アルマダの北米での価格は5万6520~7万9990ドル(約848~1200万円)で、先に紹介したプロ4Xは7万3740ドル(約1100万円)です。 日産は先日、2024年度上半期決算で上半期の営業利益が前年比-90.2%となり、生産能力を20%削減、9000人の人員整理を発表するなど、苦境に喘いでいます。 一部の報道では現場の声として、2大マーケットである北米・中国で「売れる(ハイブリッド)車がない」ことが低迷の原因とされています。 もちろんその状況がすぐに変わることはないですが、世界を見渡せば今回紹介したアルマダ(パトロール)や、かつて日本でも販売され人気を博したSUVの「ジューク」や「ムラーノ」など、(側から見れば)魅力的なモデルがまだまだ存在するのも事実なので、日産の1日も早い復権を期待したいところです。 (終わり) ◎あわせて読みたい: |
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