北米発表の「カローラクロス」がちょっとした話題に北米トヨタが12月3日に公開した「カローラクロス(25年モデル)」がちょっとした話題となっています。 カローラクロスは、2020年に登場した「カローラシリーズ」初のSUVで、ミドルクラスSUVの「RAV4」よりもコンパクトなボディながら使い勝手の良いちょうどいい広さと、カローラシリーズらしい実用性の高さが特徴です。 FFと4WD、ガソリンモデルだけでなくハイブリッド仕様もラインアップされ、リーズナブルな価格ということもあり、日本や北米のほか、東南アジアやオーストラリア、ヨーロッパなどでも販売される世界戦略車です。 当然、全量が日本で生産されるわけはなく、今回登場した北米仕様はアラバマ州のハンツビルの工場で生産されています。各仕向地によって若干デザインが変わりますが、写真を見る限り北米仕様と日本仕様のデザインに大きな違いはありません。 >>北米仕様の「カローラクロス」を写真でチェックする 北米仕様のカローラクロスも、ガソリンモデルとハイブリッドモデルがラインアップされ、ガソリンモデルは2.0L直列4気筒ダイナミックフォースエンジンを搭載しFFと4WDを設定。ハイブリッドモデルは第5世代となるTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)にオンデマンド式電子制御4WDが組み合わされます。 グレードはガソリンモデルが3種類(L、LE、XLE)、ハイブリッドモデルが4種類(S、SE、ナイトシェード、XSE)で、先進安全装備「トヨタ・セーフティ・センス3.0」や9つのエアバッグなどが標準装備となっており、価格は2万4035ドル(約360万円)からとなっています。 ◎あわせて読みたい: トヨタ車にマツダの「ソウルレッド」が設定された理由25年モデル最大の特徴が、新たに追加されたボディカラー「ソウルレッドクリスタル」です。 ソウルレッドクリスタルと言えば、マツダが近年ウリにしている「匠塗」という特別なボディカラーの1つ(マツダでの正式名は「ソウルレッドクリスタルメタリック」)。熟達した職人の手塗りのような特別な塗装技術を用いて、マツダのデザインテーマ「魂動」を引き立てるカラーです。 >>北米仕様の「カローラクロス」を写真でチェックする なぜ、マツダこだわりのカラーがトヨタ車に採用されたのでしょうか。その理由は、前述したハンツビルの工場にあるようです。 ハンツビルの工場は、トヨタとマツダが2017年に発表した米国での合弁新工場。2021年の稼働を目指し16億ドルを投資したことでも話題になりました。現在ではカローラクロスのほか、マツダが北米で販売するミドルクラスSUV「CX-50(写真:27枚目)」などの生産も行う、両社にとって最新かつ重要な工場の1つです。 筆者は実際にハンツビルの工場を見たわけではないですが、一般的な自動車工場では塗装用タンクを共有していることから、マツダのカラーをトヨタ車に塗ること自体(お互いの会社が許せば)大きなハードルはなさそうです。 カローラクロスへのソウルレッドクリスタルの採用は、トヨタとマツダの共同事業によって生み出された成果なのかもしれません。しかし、近年のマツダを象徴する「ソウルレッド」が、他社のクルマに採用されるということに一部のファンは複雑な気持ちを抱くかもしれません。 (終わり) ◎あわせて読みたい: |
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