GRヤリスのミッドに2.0Lターボを積んじゃったTOYOTA GAZOO Racing(TGR)は1月10日に開幕した「東京オートサロン2025(TAS25)」に出展。多彩な車両やパーツを展示した。 「GRヤリス」をベースに2.0L直列4気筒ターボエンジンをミッドシップマウントしたスペシャルモデルなど、話題が盛りだくさん! 展示内容を早速チェックしていこう。 ニュル24h耐久レース参戦車両今年のTGRブースは、モリゾウこと豊田章男会長の原点である「ニュルブルクリンクでのクルマづくり」をテーマとし、過去ニュルを走ったモデルを多数展示した。展示車両は以下の通り。なお、今年は後述する「GRヤリス」で6年ぶりに参戦するという。 トヨタ スープラ:ニュルブルクリンク訓練車両 ◎あわせて読みたい: >>「Mコンセプト」ほか展示内容を写真でチェックする GRヤリス M コンセプト恐らく今回のオートサロンで最も話題を独占したのが「GRヤリス M コンセプト(Mコンセプト)」だろう。 GRヤリスは直列3気筒1.6Lターボエンジン(G16E-GTS)をフロントに搭載するが、Mコンセプトはなんと、開発中の直列4気筒2.0Lターボエンジンをミッドシップにマウントしている。 TGRは「GRヤリスのさらなる可能性を追求するため」と言っているが、今後MコンセプトはS耐を通じレースという極限の環境下で“壊しては直す”を繰り返し「ドライバーファーストのクルマづくり」を実践していくという。 これまでTGRが開発したエンジンは、G16E-GTSのみだったが、今後そのラインアップに直列4気筒エンジンが加わることになる。それをミッドにマウントするということは、ひょっとするとMコンセプトは開発が噂される“あのモデル”のテストマシン…? ◎あわせて読みたい: >>「Mコンセプト」ほか展示内容を写真でチェックする #トヨタ #TGR #GR #GRヤリス #スープラ #GR86 #GRスープラ #カスタム #ニュルブルクリンク #新型 #スーパー耐久 #東京オートサロン #東京オートサロン2025 #TAS25ド派手に武装した「GRヤリス エアロパッケージ」も!GRヤリス エアロパッケージ(プロトタイプ)モータースポーツやサーキットでの評価で出た課題に向き合い、プロドライバーが求める性能を追求したエアロパーツを搭載するコンセプトモデルが「GRヤリス エアロパッケージ」。 可変式リアウイングといったエアロパーツを6点装備し、空力性能や操縦安定性を徹底追求。アグレッシブな見た目で存在感も高めている。なおインテリアには、GRヤリス(RCグレード)にオプション設定された「縦引きパーキングブレーキ」もインストールされている。 ◎あわせて読みたい: >>「Mコンセプト」ほか展示内容を写真でチェックする GRヤリス ニュル24h 参戦車両「モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり」を合言葉に長年レースの舞台で技術と人を磨いてきたTGRだが、今年は「GRヤリス」でスーパー耐久シリーズ(S耐)とニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)に、TGRと「ROOKIE Racing」のジョイントチーム「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(TGRR)」として参戦する。 車両は、昨年の東京オートサロン2024で世界初公開された新型GRヤリスを使用。ミッションは8速AT「GR-DAT」で、今後もニュルの地で人とクルマを鍛えていくとしている。 ◎あわせて読みたい: >>「Mコンセプト」ほか展示内容を写真でチェックする 一部改良前のGR86がソフトウェアで最新に!?GR86 ソフトウェアアップグレード2021年にデビューした現行「GR86」。貴重なコンパクトFRスポーツとしての地位を不動のものにしているが、昨年の一部改良ではモータースポーツで得た知見が反映された。 具体的には、スロットル特製の変更(MT)とダウンシフト操作時における許容領域の拡大(AT)で、アクセルレスポンスの向上や素早いシフトダウンを可能にするなど、「GRらしい走りの味」に磨きをかけている。 今回のオートサロン2025では、一部改良前のモデル(2021年10月~2024年7月の生産)でも進化が体感できるソフトウェアアップグレードプログラム「GR86 PERFORMANCE SOFTWARE for MT MT/ “GR86 PERFORMANCE SOFTWARE for AT AT」が2025年春より「GR Garage」で販売されるという。 TGRによると「GR86に乗り続けてくださっているお客様が、末長く愛車をお楽しみいただけるよう、お客様の愛車の進化をサポートし続けます」だそうだ。 <ソフトウェアアップグレード(MT)の内容> モータースポーツで求められるブリッピング操作のしやすさに着目し、エンジントルク制御を変更。アクセル操作に対してよりダイレクトなレスポンスが得られるスロットル制御を採用し、限界域での扱いやすさを向上。 <ソフトウェアアップグレード(AT)の内容> ATでモータースポーツに参戦するユーザーの要望を元に、ダウンシフト操作時におけるエンジン回転数の許容領域を拡大。より広いトルクバンドを活用したスポーツ走行を楽しむことができる。 ◎あわせて読みたい: >>「Mコンセプト」ほか展示内容を写真でチェックする サーキットモード「サーキットモード」は、国内の対象サーキット・施設において、アンチラグ制御の追加やスピードリミッター上限速度の引き上げなど、クルマのポテンシャルを引き出す機能が有効となるサービスで、GPSによる位置判定および専用アプリ上での操作により、シフトタイミングやエンジン回転数を直感的に示す専用メーター表示に切り替わる。 2024年8月21日のサービス開始以降「様々ななモータースポーツでサーキットモードを楽しみたい」という要望がユーザーから寄せられており、対象サーキット・施設数を50から76へ増やしたという。 ◎あわせて読みたい: >>「Mコンセプト」ほか展示内容を写真でチェックする モータースポーツの知見を活かしたパーツ供給もGRパーツTGRでは、モータースポーツで得た知見を活かして開発されたパーツを順次展開していくそうで、メーカー純正ならではの高いクオリティと完成度が自慢だ。 <GRヤリス向け> <GR86向け> >>「Mコンセプト」ほか展示内容を写真でチェックする GRヘリテージパーツ プロジェクトGRヘリテージパーツプロジェクトは「思い出の詰まった愛車に乗り続けたい」というユーザーの想いに応えるべく、既に廃版となってしまった補給部品を復刻し純正部品として再販売する取り組み。 2025年は、「70/80スープラ」、「AE86」、「ランドクルーザー40」など7車種25品目の発売を予定しているという。さらに、旧車のカタログも復刻し、2月3日よりTGR楽天市場店にて販売するそうだ。 >>「Mコンセプト」ほか展示内容を写真でチェックする モリゾウガレージ昨年のオートサロン2024では、モリゾウこと豊田章男会長が「普通のクルマ好きのおじさん」と自ら語り愛車を展示したが、今年は豊田氏が子どもの頃に憧れた名車を中心に4台をラインアップ。章男少年のパネルも設置され、さながら自動車博物館のようだった。 カローラ(1966年式) また屋外会場では「GRカローラ ラリーコンセプト」や「GRヤリス ラリー2」、「セリカ GT-FOUR ST185」によるデモランも行われ、「ダイハツ」や「ランクルベース」と共同でブースを構えるなど、“年始のお祭り”を盛大に盛り上げてくれた。 ◎あわせて読みたい: >>「Mコンセプト」ほか展示内容を写真でチェックする (終わり) |
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