学生ならではの自由な発想が楽しい日本自動車大学校は、2025年1月10日から12日にかけて開催された東京オートサロン2025で、学生が手掛けたカスタムカーを多数展示しました。 そのなかのひとつが、同校カスタム科の手掛けた「ミニレンジャー」です。 ミニレンジャーのモデルとなったのは、日野自動車の競技用モデルです。もともとは非常に大柄なモデルですが、軽自動車をベースにカスタムすることで、コンパクトに仕上げられています。 具体的には、スズキ「ジムニー」のフレームをベースとし、キャビンにはスズキ「キャリイ」のものが使用されています。 また、ホイールは15インチのものが用いられており、さらに、メーターの追加、リフトアップ、フェイススワップなど、いたるところに手が加えられています。 そこにジムニーやキャリーの面影はもはやなく、まさにミニチュア版のレンジャーのような風格をもった1台となっています。 |あわせて読みたい| モデルとなった車両は伝説のラリーマシンミニレンジャーのモデルとなったのは、「ダカールラリー」への参戦を目的とした、中型トラックの「レンジャー」をベースにした競技車両です。 ダカールラリーは、「世界一過酷なモータースポーツ」とも言われ、1万km近い悪路を2週間かけて走破する競技です。1978年末から1979年はじめにかけて開催された第1回大会以来、多くのプロ、アマチュアが参戦しています。 完走にかかった時間を競うという点では、一般的なモータースポーツと同様ですが、その過酷さからそもそも完走することさえもままならず、年によっては完走率がおよそ20%になったこともあるほどです。 日野自動車は、1991年に日本のトラックメーカーとしてはじめてダカールラリーに参戦し、それ以来毎年(2008年は中止)参戦し続けています。 競技車両のレンジャーは参加したダカールラリーのほとんどを完走しており、まさに伝説的な存在です。ここ数年は新たなボンネットトラックベースの競技車両に役目を譲ったものの、今でもダカールラリーの定番車両として多くの人の記憶に残っています。 それを軽自動車で再現しようというのは、学生らしいユニークな試みだといえます。そしてイメージ倒れになることなく高い完成度で仕上がったミニレンジャーに対し、多くの来場者が興味深そうな視線を送っていました。 |あわせて読みたい| 今やオートサロン名物。学生の発想に来年も期待!日本自動車大学校では、カスタムカーの制作後にテストランを毎年実施しており、カスタマイズされた車両は車検を取得し、公道走行することを目指しているといいます。このテストランは卒業旅行も兼ねており、多くの学生が心待ちにしているそうです。 今回の東京オートサロン2025では、ミニレンジャーのほかにも、ジムニーを大胆にローダウンした「SAMURAI」や、トヨタ「86」をベースにレクサスのGTマシンを再現した「LFA-ll GT concept」などが出展されました。 いずれも、学生らしい自由な発想あふれるカスタムカーとなっており、会場を訪れた人々の目をひいていました。 (終わり) ※出典:オンラインオートサロン |あわせて読みたい| |
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