令和のスポーツライバル「GRカローラ」vs「シビックタイプR」2月4日に発表、3月3日に発売されるのがトヨタの“進化型”こと新型「GRカローラ」です。そして、メーカーチューンと呼べるモンスターマシンのライバルとなるのが、ホンダの「シビックタイプR」でしょう。今回は、同じセグメントの2台を比較しそれぞれの個性と走りの違いを検証してみます。 2022年に発売されたGRカローラは、「GRシリーズ」の1モデルです。開発のきっかけは、トヨタ前社長であった豊田章男氏(現・会長)の「お客様を虜にするカローラを取り戻したい」という要望にあったとか。そして、トヨタは発売後もモータースポーツ参戦を通じてGRカローラの開発を継続。今回の進化版の登場となりました。 それに対してシビックタイプRは、初代モデルが1997年に登場しており、現在の2022年発売のモデルはシビックのタイプRとして6代目となります。 また、ホンダにとって最初の「タイプR」は、1992年のNSXタイプR(NSX-R)に始まっており、これまで30年を超える歴史を持つ、まさにホンダのスポーツマインドの象徴です。 >>「GRカローラ」と「シビックタイプR」を写真でチェックする ◎あわせて読みたい: 2台の価格はほぼ同じGRカローラの特徴は、「GRヤリス」と同じ、1.6L直列3気筒インタークーラー・ターボ・エンジンと、スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」を搭載する点です。WRCなど、ラリーで大活躍するトヨタらしく、ラリー車と同じ4WDオンリーというのがGRカローラの最大の特徴でしょう。 また、今回の進化版では、従来の6速MTに加え、8速ATを新たにラインアップしているのもトピックとなります。さらに日本仕様には、専用セミバケットシート、ウルトラスエードのステアリングやシフトノブ、ELR付3点式レッドシートベルトといった、内装をスポーティに仕上げる「スポーツパッケージ(25万3000円)」が用意されています。 GRカローラの車両価格は、6MTで568万円、8ATで598万円になります。 そんなGRカローラに対し、シビックタイプRは、これまでドイツのニュルブルクリンク・サーキットにおいて、欧州ブランドのスポーツ・ハッチバックたちと「FF(前輪駆動)最速」の座を争うなど、リアルでの速さにこだわっているモデルです。 ですから、最新モデルも当然FF仕様のみ。さらにはミッションも6速MTのみ。“硬派そのもの”というキャラクターです。 ただし、2022年に発売になると注文が殺到し受注停止に陥りました。現在は、2025年1月に追加された「レーシングブラックパッケージ仕様」のみの受注となっていますが、どうやらこちらもすでに販売枠が埋まってしまったとの噂です。なおこのレーシングブラックパッケージは、専用シートやウルトラスエード内装などを加えた“インテリア向上仕様”で、価格は599万8300円です。 価格的には、6MT同士であれば、GRスポーツのスポーツパッケージ付きと、シビックタイプR レーシングブラックパッケージで比べると、ほぼ同じとなります。 >>「GRカローラ」と「シビックタイプR」を写真でチェックする ◎あわせて読みたい: ボディサイズや車重を比べてみると…?2台の寸法を比較してみましょう。 GRカローラの寸法は、全長4410×全幅1850×全高1480mmで、車両重量は1480kg(6MT)あります。 それに対して、シビックタイプRは全長4595×全幅1890×全高1405mmで、車両重量1430kg。大きな差とは言えませんが、それでも、シビックタイプRの方が、ワイドで低く、長く、そして軽くなっています。 デザイン的に、GRカローラのスタイルは、実用車である「カローラスポーツ」そのもの。それに対して、シビックタイプRは、ベースの「シビック」同様クーペ風なスタイルになっています。それが、低く、ワイドな理由でしょう。 また、車両重量は50kgほどシビックタイプRが軽くなっています。しかし、GRカローラはメカニズムが複雑で重量のある4WDなのに対して、シビックはシンプルなFFです。逆に、4WDなのに50kgの差に収まっているGRカローラは、相当に開発で頑張っていると言えるでしょう。 >>「GRカローラ」と「シビックタイプR」を写真でチェックする ◎あわせて読みたい: パワーやタイヤサイズでキャラ違いが明確に速さはどうでしょうか? エンジンパワーは、GRカローラが最高出力224kW(304PS)/最大トルク400Nmなのに対して、シビックタイプRは243kW(330PS)/最大トルク420Nmと勝っています。しかも、車両重量もシビックタイプRが50kgも軽くなっていますから、当然、パワー勝負であれば、確実にシビックタイプRが上です。 さらに装着するタイヤにも大きな差があります。GRカローラの235/40R18タイヤに対して、シビックタイプRは、一回り以上も太い265/30R19タイヤを履いています。 つまり、シビックタイプRの方がパワフルで軽く、そして太いタイヤです。これなら、ドライのサーキットで競争すれば確実にシビックタイプRの方が速いでしょう。しかし、ウエットやスノー、ダートやラリーなどでは、4WDであるGRカローラが有利。走るステージによって、異なる結果になるはずです。 2台を比較してみると、意外に近いものと、はっきり異なる部分があります。 近いのは、価格やスポーティなインテリアパッケージの用意といった部分。また、どちらもスポーティモデルとなりますが、後席も用意され荷室もベースモデルとほとんど変わりません。意外と実用性だったりするのです。 異なる部分は、やはり駆動方式です。GRカローラは、4WDであるだけでなく、8速ATまで用意されており、幅広いステージ、幅広いユーザーが楽しむことができます。 一方、シビックタイプRは、完全にサーキットがメインターゲット。19インチの30扁平タイヤはスパルタンな気分なだけでなく、タイヤのランニングコストに覚悟も必要です。かなり尖っているのがシビックタイプRであり、それが魅力と言えるでしょう。 (終わり) >>「GRカローラ」と「シビックタイプR」を写真でチェックする ◎あわせて読みたい: (写真:トヨタ、ホンダ) |
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