一番多い予想価格は500~600万円台今年1月の東京オートサロン2025でプロトタイプが公開されたホンダの新型「プレリュード」。バブル期に“デートカー”として一世を風靡した2ドアクーペは、令和の時代に生まれ変わってヒットを飛ばせるのか、ファンならずとも興味津々なところだ。 現時点で公式に発表されているのは、2+2の4人乗りで、新開発の2モーターハイブリッド「e:HEV」および「ホンダS+シフト」を初搭載するという成り立ちぐらい。そこで今回は、もう一歩踏み込んで新型プレリュードの車両価格やそれにまつわるネット界隈の反応を見ていきたい。 価格については、オーナー目線でかつて大人気だった2~3代目モデル同様のリーズナブルな値付けを期待する声が多い。なんといっても1988年に登場し大ヒットした3代目プレリュードは、リトラクタブルヘッドライトをはじめとしたスタイリッシュなデザインに、先進の4輪操舵システムまで備えながら、100万円台から250万円前後という若者でも手が届きやすい価格に設定されていたのだ。 ◎あわせて読みたい: もちろん燃費や安全性の基準が当時とは比較にならないほど厳格化された令和の世で、同等の価格感までは残念ながら期待できない。たとえばボディサイズひとつとっても、3代目は全長4460×全幅1695×全高1295mmという今の水準ではベーシックカー並の超コンパクトサイズだったが、当時はそれが普通だった。 だが新型では、衝突安全性の強化もあって全幅は1850mm程度にまで大型化すると見られる。さらに安全面については、車両検知機能やアダプティブクルーズコントロール用のセンサー類など運転支援系のハード・ソフトの費用も増加しているから、これだけでも相当の価格上昇は覚悟しなければならないだろう。 ネット上ではスタート価格で300万円前後を期待する声がある一方、多くは500~600万円、なかには700万円という価格を予想する見方もあり、大方は価格上昇を避けられないものと認識しているようだ。 >>歴代~新型「プレリュード」を写真で詳しくチェックする ◎あわせて読みたい: たとえ100万円高くてもコアなファンは買うこうしたネット界隈の高額予想を裏打ちするのが、同じく東京オートサロン2025で公開された「シビックタイプR レーシングブラックパッケージ」の約600万円というお値段。 実はこの価格設定、既存のシビックタイプRに比べ100万円程高くなっており、販売をほぼレーシングブラックパッケージだけに限ることで“実質値上げ”に踏み切ったとの見方があるのだ。 これは、スポーツモデルに関心のあるコアなファンは値上げしても購入意欲が落ちないとホンダが見ている現れでもあり、スポーツテイストが強く、シビックよりもリッチ感がある新型プレリュードにも強気の価格設定をしてくるという予想が成り立ちそうだ。 ◎あわせて読みたい: ネット上では「そもそも若者には響かないでしょう」という声もちなみに他メーカー見渡すと、カテゴリー的にライバルと思えるトヨタ「GR86」は約300~360万円という値付けだ。それを踏まえると、新型プレリュードの500万円級の価格設定は高過ぎる感もあるだろう。 もちろんプレリュードとGR86とは成り立ちが異なり、GR86がプリミティブな純内燃機関エンジンを搭載するのに対し、新型プレリュードは走行性能にも燃費にも効くe:HEVを搭載するほか、モーターによる走行でもシフト感覚を味わえるホンダS+シフトも採用するなど新機軸が盛りだくさん。これを踏まえると、やはり新型プレリュードはクラスの異なるプレミアムモデルとして高価格な値付けとされる可能性が高い。 だがネット上では高い安い以前に、スポーツモデルという存在そのものに対して「そもそも若者には響かないと思う」という声や「その値段を出すならSUVを選ぶでしょう」という声も。 というわけで、ご先祖とは異なり大学生や新社会人にはおいそれと手が出ない値段になりそうな新型プレリュード。そうなると新型は、かつてこのクルマに憧れたり、デートに出かけたが今は子供も独立して悠々自適の暮らしを楽しむ、リッチな大人向けのクルマとなる可能性が高そうだ。 (終わり) >>歴代~新型「プレリュード」を写真で詳しくチェックする ◎あわせて読みたい: (写真:ホンダ、トヨタ) |
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