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新しいスカイラインは古さも残るが手放し機能は革命的。道交法の矛盾まで見えてくる

2019-9-6 07:00| post: biteme| view: 682| コメント: 0|著者: 文:五味 康隆 /写真:菊池 貴之

摘要: ハンズフリー機能が付くのはハイブリッド車のみ 日産を代表する「スカイライン」が大幅マイナーチェンジした。目玉は「プロパイロット2.0」の採用だが、プロパイロット2.0を含む先進装備を満載したハイブリッドモデ ...

新しいスカイラインは古さも残るが手放し機能は革命的。道交法の矛盾まで見えてくる

ハンズフリー機能が付くのはハイブリッド車のみ

日産を代表する「スカイライン」が大幅マイナーチェンジした。目玉は「プロパイロット2.0」の採用だが、プロパイロット2.0を含む先進装備を満載したハイブリッドモデルと、スポーツ系の3.0L V型6気筒ターボモデルの2つのタイプが存在する。後者にはスカイライン歴代最強となる最高出力405psの「400R」が設定されるが、今回は試乗できていない。よって今回の試乗はハイブリッドモデルのプロパイロット2.0に注目する。

日産はすでに単一車線であれば アクセル/ブレーキ(ACC)、ハンドル操作を支援する「プロパイロット」を「セレナ」や「リーフ」で実用化しているが、プロパイロット2.0はその発展型で、複数車線走行に対応しただけでなく、一定の条件下ではドライバーがハンドルから手を離して走行できるハンズオフ、つまり“レベル2(部分自動運転)”を実現しているのがポイントだ。

※従来のACC(アダプティブクルコン)やレーンキープアシストはレベル1。レベル2は加減速もステアリングもシステム側が担当するが、運転者はシステムを常に監視する必要がある。

レベル2ではドライバーに監視義務があるので(※スマホ操作など運転以外のことをしてはいけない)、プロパイロット2.0を使用中に何かあれば完全に自己責任。自動運転ではないので勘違いしないように。

ハンドルやアクセルの運転操作から解放されると眠くなるとか、脇見をしたくなるが、その対策としてドライバー監視システムが警告を出す。それでも状況が変わらないと警報となり、最終的にはドライバーの体に何か異常があったと判断して、ハザードを点けて緊急停止させ専用オペレーターにSOSコールする。

BMWのハンズフリーよりずっと高精度&高機能

すでにレベル2として、同一車線内のハンズオフだけであれば、日本国内でも夏から一部のBMW車が実現しているが、プロパイロット2.0はBMWのような60km/h以下の速度制限がないうえに、前走車の追い越しやインター出口など分岐での車線変更まで可能になっているのが凄い。

これは3眼カメラ(BMWと同じZF製)を含む7個の車載カメラと、5個のミリ波レーダー、12個のソナーに加えて、GPS、さらには3D高精度地図データを使った広範囲360度監視システムがあるからだ。特に3D高精度地図データは車線の数や車線の色、さらには路面の傾斜に加えて、標識や道路案内標識などの詳細な道路インフラ情報を備えている。

実際に走らせても、白線内をビシッと走るレーンキープの精度の高さは当然のこと、先を読んだ制御ができるのが最大の魅力だ。例えばナビゲーションで目的地設定していれば、遅い車両に追いついたときなど、追い越しの提案をしてくれるのだが、これもその先が比較的緩やかな直線で、ジャンクションや降り口などがまだ先であることが高精度地図データによりわかるからだ。

また、比較的余裕のない車間距離で割り込まれた時、自分で運転している時ならブレーキなど踏まないが、今までのプロパイロットやアダプティブクルコン(ACC)であれば確実に強めのブレーキが掛かる、というような場面で、まるで自分で運転しているような自然な制御で切り抜けてくれた。

何にせよ、高精度地図データの存在は頼もしくもあり安心。車線センターをバシッと揺るがずに維持して走りながらも、レールに乗っている様な機械が操作している的な融通の効かなさもなく、とても自然で安心できた。これなら新幹線が当然と思っていた東京~名古屋間をクルマで行ってみようと思えてきたほどだ。

革命的なだけにボディの古さが目立ってしまう

自動運転関連の技術では、今までBMWやメルセデスやテスラなど、海外勢の制御レベルに先を越されていた感があったが、プロパイロット2.0によって日産は世界のトップランカーとなった。それほどこの制御は凄いし、価値観が変わる。感覚として、運転者はパッセンジャー(乗客)にもなるのだ。

運転から解放されると、両足はペタッとフロアに置き、手は肘置きか腕組みなど楽な姿勢を取るようになる。するとハンドルからの情報がなくなり、運転感覚が一気に変わる。従来のプロパイロットとの差は歴然だ。

そうなると、今までは気にしなかった走行振動など、乗り心地に意識が向いてくる。残念だったのは乗り味が硬いことで、245/40R19の大径ランフラットタイヤの影響もあるが、路面によっては鋭い突き上げ感やゴトゴト音が出る。さらに厳しい意見となるが、突き上げなどの振動が車体全体に響きやすく、慢性的に運転席足元フロアが微振動を起すあたりに、ボディ周りの設計の古さを感じる。

3.5L V型6気筒エンジン+モーターは十分ハイパワーで、スポーツ系のV6ターボモデルなど要らないと思わせる速さを備えているから、スポーツセダンですと言われればしょうがない面もあるが、もう少し快適性と静粛性が欲しいところだ。

ちなみに同時に試乗したV6ターボモデルには電子制御サスが入っており、突き上げや走行振動が緩和されていたが、ハイブリッドにもOP設定がほしい。ちなみに後席はシートクッションがフロントシートより厚く、快適だった。

最後にひとつだけ課題を指摘しておきたい。高速道路でもジャンクションなどでは法定制限速度が60km/hや40km/hになる。ここをプロパイロットで走れば標識認識機能によって自動的に減速することになる。しかし、良し悪しを置いておくと、現実には周囲の交通はずっと速い速度で流れているため、追突の危険や交通の流れの妨げ、あおり運転を誘発する要因となってしまうだろう。

もちろん法律上は制限速度が絶対だが、この制限速度と実際の交通の流れの乖離をどう踏まえるか? 交通インフラを巻き込んだ政治的な判断が必要になるはずだが、標識認識機能による設定車速変更、もっと言えばジャンクションで設定された制限速度は、リアルワールドでの実情にマッチしていないのではないだろうか。

レベル2の自動運転によってドライバーが部分的にパッセンジャーとなる大変革がスタートした今、ユーザーメリットを踏まえると、それら制限速度まで見直すタイミングになっているのかもしれない。交通の変革の必要を迫るほどプロパイロット2.0は革新的だ。

スペック

【 日産 スカイライン ハイブリッド GT Type SP 】
全長×全幅×全高=4810×1820×1440mm
ホイールベース=2850mm
車両重量=1840kg
駆動方式=FR
エンジン=3.5L V型6気筒DOHC
最高出力=225kW(306ps)/6800rpm
最大トルク=350Nm(35.7kg-m)/5000rpm
使用燃料=無鉛プレミアムガソリン
モーター最高出力=50kW(68ps)
モーター最大トルク=290Nm(29.6kg-m)
駆動用バッテリー=リチウムイオン電池
JC08モード燃費=14.4km/L
サスペンション=前:ダブルウィッシュボーン
        後:マルチリンク
タイヤサイズ=前後:245/40R19(ランフラット)
価格=604万8000円


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