1シリーズのFF化は正直寂しいと思っていたBMWの1シリーズが伝統的なFRからFFになったのは、クルマ好きにとってはとても大きなニュースだ。私も先代の1シリーズは好きだったので、このニュースを聞いて、正直なところ少し寂しいと思っていた。しかし、その良し悪しは自分で試してみなければ分からない。発表当初から乗ってみたいと思っていたのが、JAIA試乗会でようやく叶った。 今回の試乗車は、2.0Lの直4ターボエンジン(306ps/450Nm)を搭載した「M135i」で、駆動方式は4WDの「xDrive」となる。先代のM135iはBMW伝統の直6の縦置きだったので、少しインパクトには欠けるかもしれないが、パワーだけを見れば申し分ない。 FFをベースとしてエンジンが横置きになった分、室内空間は広がっている。実際に乗り込んでみると、「広い!」と驚くほどではなかったが、日本のコンパクトカーのように外側からはコンパクトに見えても、室内はゆったり過ごせる空間になっていると感じた。 ※編集部の誤りによりタイトルに間違った表現がありました。お詫びして訂正いたします 直6でなくとも充分すぎるパワー感早速クルマに乗り込んでアクセルを踏むと、小さなボディが蹴飛ばされるように加速した。「直6じゃなくてもここまでやれちゃうのか!」と驚いたが、日本ではサーキット以外でこのパワーを使い切れる気がしない。個人的には3気筒の118iの方がこのコンパクトハッチを操っている楽しさがより感じられるような気がする。今回はM135iしか試乗することはできなかったので、次回はぜひ乗り比べてみたい。 ワインディングも試してみようと、峠道へと入って右へ左へ走ってみたが、とにかく運転が楽しくて、駆動方式がどうこうはすぐに忘れてしまった。ブレーキングして、ハンドルを切り込む、ハンドルを戻しながらコーナ出口でアクセルを踏み込む、その一連の動作が滑らかにつながって、ひとつひとつが気持ちいい。そして、自分の操作とクルマの動きがピタリと合う。 ミニとは違うBMWらしい仕上がり言葉だけの情報で見た駆動方式やパワートレインの形式なんかより「とにかく走って楽しいならいいじゃん」と元も子もないことを思ってしまう。また、ミニと共通のプラットフォームを使っているはずなのに、ブンブン走るあのおもちゃのようなミニらしさはまったく感じず、BMWらしいブランドの上質さとコンパクトカーの身軽さがとても上手く融合できていると思った。 これからの時代は、駆動方式やパワートレインに関わらず、各ブランドらしさを追求することができるようになるのだろうなと感じたモデルだった。 【 BMW 1シリーズのその他の情報 】 ---------- スペック【 M135i xDrive 】 |
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