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トヨタ ライズは迷わず選択できる素晴らしい実用SUVだが、カーマニアを自覚される方は慎重に判断を ...

2020-2-28 07:00| post: biteme| view: 858| コメント: 0|著者: 文:伊達軍曹/写真:編集部

摘要: カーマニアか否かで評価が大きく変わる 「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第26回。今回の調査対象は、今売れに売れている5ナンバーサイズのコンパクトSUV、トヨタ ライズである。>>国民車とは?ご承知のとお ...

トヨタ ライズは迷わず選択できる素晴らしい実用SUVだが、カーマニアを自覚される方は慎重に判断を

カーマニアか否かで評価が大きく変わる

「新時代の国民車」を探す実地調査企画の第26回。今回の調査対象は、今売れに売れている5ナンバーサイズのコンパクトSUV、トヨタ ライズである。
>>国民車とは?

ご承知のとおりトヨタ ライズは、ダイハツが「ロッキー」として開発した小型SUVのOEM供給版。両者の中身は同じだが、フロントまわりのデザインやグレード構成、ボディカラーなどに若干の違いがある。

搭載エンジンはダイハツの直列3気筒1Lターボで、そこに組み合わされるトランスミッションはダイハツが独自開発した「D-CVT(デュアルモードCVT)」というもの。

これは通常の金属ベルト式CVTに遊星ギア式動力分割機構を追加したものであり……と書くとなんだかよくわからないが、要するに動力の伝達経路を分割することで効率が上がり、低速域と高速域の双方でいい感じになる。さらには省燃費性能も向上する――とだけ、我々一般人は覚えておけば十分だろう。

車台は現行型のダイハツ タントで初採用された「DNGAプラットフォーム」の小型車用で、駆動方式はFFと4WD。今回の試乗車両は、ライズ側の最上級グレード「Z」のFF版である。

いきなり結論から申し上げると、トヨタ ライズという車は「心にカーマニアを飼っているかどうか」で評価が大きく変わる車だ。

もしも貴殿の中に「カーマニア」が住んでいないか、あるいは住んでいたとしてもほぼ隠居状態であるならば、ライズは大変に素晴らしい乗用車であり、国民にあまねく推奨されるべき大衆実用車だと感じるだろう。

だがもしも貴殿の中に「守旧派カーマニア」が今なお少なからず巣食っているのであれば――おそらくはさほど満足できないはずだ。

以下、ご説明しよう。まずは、貴殿の心の中にカーマニアがいないものと仮定して。

十分に広い後席と荷室。内装の質感や乗り心地も納得の範囲内

カタチについての好みは人それぞれなため、本稿では深追いしない。筆者個人はライズ/ロッキーのカタチはあまり好みではないが、これを好む人も多そうなデザインではある。運転席からの視界も非常に良好だ。

そして何より全長3995mm×全幅1695mmというコンパクトな外寸であるにもかかわらず、運転席まわりのスペースは広々としており、なおかつ身長175cmのドライバーが適切なドラポジを取った状態でも後席居住スペースは嘘のように広い。

さらには、その状態であっても荷室スペースもこれまた十分以上に広大だ。軽自動車や小ぶりな登録車によくあるパターンとして「後席がめっちゃ広いのは確かだが、その分だけ荷室は激狭」というのがある。だがライズはまったくそうではない。

デッキボード下にある「掘りごたつ」的部分の深さが十分な点とあわせ、このパッケージングであれば、3~4人で構成されるご家族にとっての「乗れて、なおかつ積める家族グルマ」として楽しく有効活用できるだろう。

ドライバーの眼前に広がるパネルや機器、ダッシュボードなどはなかなかデザイン性に優れるが、それらの質感は率直に申し上げて「値段なり」である。どこかニトリっぽいというか。とはいえ206万円という(昨今の新車としては)激安なる車両プライスを考慮すれば「納得の範囲内」ではあろう。

98psの最高出力と140Nm(14.3kg-m)の最大トルクを発生する1Lの直3ターボエンジンはなかなかパワフル&トルクフルで、980kgという軽い車重も相まってか、十分以上の余力をもってこの小型SUVを前進させる。そしてカーブ等を曲がる際も、ダイハツ自慢の「DNGAプラットフォーム」の恩恵か、狙ったラインをピタリとトレースできるかのようなニュアンスで駆け抜けることが可能だ。

ただし、いわゆる乗り心地はさほど良好ではない――と言うとやや厳しすぎるかもしれないが、少なくとも幹線道路や高速道路によくある目地段差を越える際にはけっこうガッツリと衝撃を感じてしまい、その収束もさほどスピーディではない。

とはいえこれも、前述の車両価格206万円という部分から考えれば「まぁこんなモンかな?」と思えなくはないニュアンス。そして世の中の道路というのは次から次へと目地段差が現れるわけではなく、むしろたまにしか現れないため、さほど深刻にとらえる必要はないはずだ。

つまりライズとは、「なかなか良好な実用大衆車」なのだが…

まとめると、心にカーマニアがいない人にとってのトヨタ ライズとは、

●コンパクトだけど車内は広くて
●そして荷室もけっこう広くて
●車内各部はニトリみたいな感じの最近系デザインで
●けっこうパワフル&トルクフルで
●乗り心地良好とは言えないけど、許せる範囲の車

ということになる。あ、言い忘れたがトヨタ ライズ Z(2WD)のカタログ燃費は18.6km/L(WLTCモード)であるのに対し、なんだかんだ走り回っての実燃費は14.7km/L(車載燃費計による)であった。ということで、

●燃費もまずまず良好な車である

と書き足すことができよう。

つまりライズとは、「なかなか良好な実用大衆車じゃないですか! 安いし、気になってる人は買ったほうがいいですよ!」としか言いようがない車なのだ。

だが以上はすべて、先ほど申し上げたとおり「心にカーマニアがいない人」に向けての報告である。残念ながらと言うかなんと言うか、心にカーマニアを飼っている人にとってのトヨタ ライズの印象は、これとはちょっと違うものになるだろう。

まず心のどこかにカーマニアを飼っている人は、「たまに現れる目地段差を越える際の感触」に、おそらく本心では我慢ならないはずだ。

や、頭では「とはいえ200万円ちょいの車なんだから、そこまでシビアに見ないでも……」とわかってはいるのだ。だが昭和の時代から心に深く巣食っているカーマニア成分がどうしても、その安っぽいフィールを許さないのである。

心のどこかにカーマニアがいる人間の結論は

これは、服飾のマニアがどうしても洋服の「生地」や「縫製」を気にしてしまうのとほぼ同じ現象だ。

ちなみに筆者は服飾マニアではないため、洋服の生地および縫製についてはほとんど気にしたことがない。だが服飾マニアから見れば「それって信じらんない……」といった感じなのだろう。しかしカーマニアからすれば、車のいわゆる乗り味の微妙な部分がさほど気にならない服飾マニアに対して、逆に「信じらんない……」と言いたくなる。世の中そんなモンである。

そして段差を越える際の味わいと同様に、「非マニアならば納得の範囲内だろう」とした内装のニトリっぽさや、普通に考えれば十分にパワフル&トルクフルなのだが「さらにもう一歩の味わいというかパンチというか」は欠けている1Lターボエンジンについても、それこそ服飾マニアにはどうしても縫製の粗が見えてしまうように、少々気になるはずだ。

それゆえ、心のどこかにカーマニアがいる人間が今後ライズに試乗した際の結論は、「悪くない車だし、むしろいい車なんだけど、自分では買わないな……」となることが濃厚に予想されるのである。

とはいえこれは、心にカーマニアを飼っていない人にとってはまったく関係ない話。自信をもって「私はカーマニアなんかじゃない」と言い切れる人は、後顧の憂いなくトヨタ ライズまたはダイハツ ロッキーを注文すると良いだろう。素晴らしい大衆実用車であり、有力な国民車候補である。

だが、心のどこかに「マニア」が住んでいることを自覚されている人は……ご自身で試乗のうえ、どうか慎重に判断されたい。

全日本国民車評議会(通称:国民車会議)議長としての勝手な評価まとめは以下のとおりだ。

【 トヨタ ライズ Z(2WD)=206万円 】
・車両価格:★★★★★(安い)
・気持ちよく走れる度:★★★★☆(良好)
・燃費:★★★★☆(良好)
・積載性:★★★★☆(良好)
・おしゃれ度(外観):★★★☆☆(悪くない)
・おしゃれ度(内装):★★★☆☆(悪くない)

・総合国民車度:★★★★☆

※上記は国民車会議議長の心の中に住む「カーマニア」を封じ込め、極力フラットな視点から採点したものである。

【 トヨタ ライズのその他の情報 】
トヨタ ライズの中古車一覧
トヨタ ライズのカタログ情報
トヨタ ライズの買取相場

国民車とは

今、「新時代の国民車」が待たれている。いや、それを待っているのはわたしだけという可能性もあるわけだが、筆者が考える新時代の国民車とは以下のようなクルマだ。

「安価だが高機能かつ低燃費で、それでいておしゃれ感もある、程よいサイズの実用車」

100万円台でまるっと買えるのが望ましく、それが難しい場合でもせいぜい200万円台前半ぐらいまで。自動車オタクが求めがちなマニアックな諸性能はどうでもよく、どんな状況でも普通か普通以上ぐらいに気持ちよく運転でき、燃費が良くて維持費も安く、人と荷物をある程度積載できて、邪魔くさくないサイズで、それでいて大のオトナが乗るにふさわしい質感とデザインも備えているクルマ。

……そんなある意味ぜいたくな一台を探し出すため、筆者はこのたび「一般社団法人 全日本国民車評議会」を(脳内で)設立し、実地調査に乗り出すことにした。

【国民車調査バックナンバー】
■クラウンが国民車に返り咲くにはアルファードやドイツ車に勝る圧倒的な魅力が必要ではないだろうか
■トヨタ ヴォクシーは家族グルマとして悪くない選択だが割とヘビーな欠点が気になる
■スズキ クロスビーは国民車目線でも単なる道具に納まらない実用小型車
■ジムニーとジムニーシエラは街乗り車としてどうなのか?
■スペーシア ギアはデザイン、走り、価格も納得の強くオススメできる大衆実用車


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