ベンツW124後期で純正カセットデッキから社外品に交換したのですが、

ベンツ W124後期で純正カセットデッキから社外品に交換したのですが、アンテナのプラグ？(ISO)は純正と全く同じで差し込みできたのですが、アンテナが伸びてきません。
この場合アンテナを伸ばすにはどうしたらいいでしょうか。

元カーAVメーカーのエンジニアです。
20年ほど、全国から入る営業マンのトラブルバスターでした。
でも、自分がクルマに潜って対処することは殆どなかったです。
10年以上前に退職したので、その点は悪しからず。
結論から言うと、アンテナモーターに電気を流すことです。
この車に限らず、アンテナプラグだけではダメです。
オートアンテナでは無い出しっぱなしのアンテナ以外は、ガラスアンテナであれショートポールアンテナであれ、アンテナプラグだけではラジオが正常に機能しません。
「オートアンテナ車」ならばモーターへ。「ショートポール・ガラスアンテナ車」ならばブースターへ電気を供給する必要があります。

社外品のデッキ裏に「アンテナリモート線」があれば、それを使います。
それが無ければ「システムリモート線」です。
オートアンテナ車が市場から消えたことで、カーAVメーカーがコストダウンの為に、デッキ裏から「アンテナリモート線」を廃止しています。
うちのデッキも廃止しました。
だから、「システムリモート線」しか残っていない可能性が高いです。
この場合は、デッキの電源と連動するため、ラジオ以外でもアンテナが上がりっぱなしになります。
それが嫌なら、スイッチを別途設置する必要があります。
「アンテナリモート線」があれば、デッキの操作でアンテナの上下が可能となります。
又、ベンツの場合はアンテナの「ハーフハイト」機能があった記憶があります。インパネの周囲にスイッチがあれば、それを使うことでアンテナの高さを半分にすることが出来るモノです。
リモート線を接続しても、半分しか上がらなければ、こいつが原因です。スルーする等の対策が必要です。
車両側のオートアンテナ線は、何処まで来ているか知りません。
純正デッキを操作してアンテナが連動するので
デッキ裏まで来ているとは思いますが、どの線なのか判らない。
探すのが面倒ならば、トランクのアンテナ付近から線を辿る方が簡単かも。
余談です。
W124は見なくなりましたね。
個人的には、あのモデルが最後のベンツらしいベンツだと思っています。
発売当時は、「AMG」がベンツ傘下では無かったですね。
私はいまだに「あーまーげー」と呼びます。
1999年にドイツへ行って、ベンツ・BMW・ポルシェの博物館に行きました。
さすがドイツだなあ。と思いましたね。
パリに行ったらモーターショーを開催中で、見に行きました。
それから、何年か続けてバーミンガムやジュネーブ等のモーターショーへ行きましたが、やはりクルマ文化が違いました。
EV車が流行りだし、日本だけでなく海外のモーターショーも寂しくなりました。
以上、参考になれば幸いです。