車両総重量が850キログラムの普通自動車をけん引する時は普通免許の他にけ

車両総重量が850キログラムの普通自動車をけん引する時は普通免許の他にけん引免許が必要である。
~か×かで、答えは×らしいのですが車の総重量が750キログラムを超える車をけん引するときはけん引免許が必要だと教科書に書いてあります。なぜこの答えが×になるのか教えて頂きたいです、、

普通自動車だからですよ。

車を牽引するときには免許は要らないです

牽引免許が必要なのは「７５０キログラム以上の自動車」 なんです(笑)

問題の回答は普通車自動車＝故障車両になるんです。

引かれる車が「普通自動車」と書かれてあるからです。けん引免許が必要な「重被けん引車」、いわゆるトレーラーは、分類上は軽車両で、普通自動車にはなりませんからね。
よく誤解されるのですが、けん引免許は、引かれる車の総重量が750kgを超えるものが全て対象になる訳ではありません。ちょっとややこしいですが、けん引免許と言うのは基本的に、法律では「けん引するための構造及び装置を有する自動車によつてけん引されるための構造及び装置を有する車両」のけん引に必要で、それ以外は不要なんです。
道交法ではそもそも、他の車両をけん引してはいけない、と定めています。しかし、例外があって、トレーラーとトラクターヘッドのような「他の車に引かれる前提の車を、他の車を引く前提の車が引く」場合と、故障車などを移動させるためのやむを得ないけん引は、しても良いことにしています。けん引免許はそのうちの前者、つまりトレーラーを引くための免許なんですよ。
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道路交通法 第59条 (自動車の牽けん引制限)
自動車の運転者は、けん引するための構造及び装置を有する自動車によつてけん引されるための構造及び装置を有する車両をけん引する場合を除き、他の車両をけん引してはならない。ただし、故障その他の理由により自動車をけん引することがやむを得ない場合において、政令で定めるところにより当該自動車をけん引するときは、この限りでない。
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なお、教習では「免許が要らないのは故障車のけん引の場合」と習うかも知れませんが、法律では「故障その他の理由」と、実質的に理由をほぼ問わない規定になっています。なので、故障であろうがそれ以外の理由であろうが、それがやむを得ないなら、普通自動車をロープで引くなりフックで引っ掛けるなりしてけん引するのに、けん引免許は要りません。
故障車のけん引にけん引免許を必要としない理由は、そうしないと、有資格者が現場に居ない場合に、故障車を移動させられないからです。別に当事者たちが、有資格者が乗ってくるレッカー車などの救援を現場で待つのは自由です。しかし、故障車と、それを引ける車が現場にあり、それぞれの車を運転できる人間が居るなら、別に法律でわざわざ禁止せずとも、ロープで引っ張って移動できるようにしておけば、融通が利きます。法律上は制限しないから、あとはご自由に、と言う事です。

普通自動車を牽引する時でも故障車のロープ牽引ならけん引免許不要です。
５ｍ以内の間隔でロープで繋ぎ、0.3㎡以上の白い布をつける。
そしてなによりも、牽引される車には運転手がいて、ハンドル・ブレーキを操作しますから。

解説
そもそも公道では、一部の例外を除いて他の自動車をみだりに牽引することは(免許の有無に関わらず)禁止されております。
その例外とは…
1:牽引自動車(専ら牽引するための装置構造を有する自動車)が被牽引自動車(専ら牽引自動車によって牽引されるための装置構造を有する自動車)を牽引する場合
(トレーラートラックを想像してみてください。)
2:故障して自走できない自動車を政令に定める方法(牽引フックにロープで緊結する、レッカー車で引く等)で牽引する場合
この問題は恐らく1(牽引自動車で被牽引自動車を引く)でもなく、2(引く普通自動車が故障して自走出来ない)でもない…ということで✕なのかもしれません。
なお、1のケースで牽引自動車によって車両総重量750kgを超える被牽引自動車を牽引する場合は牽引する自動車の種類に応じた運転免許の他、牽引免許が必要です。
ややこしい問題ですね…