仰せの通りです。3年近く前ですが
「外国で、「高齢ドライバー」は問題になっているのでしょうか?
特に、米国を筆頭とする、日本より自動車の普及が早かった諸国について伺います。」という質問には多数の参考になる回答があり日本=ガラパゴスは明白でした↓
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11218694791
私の知人によると、田舎は当然として、大都会でも、例えば病院アクセス一つでも車なら地下駐車場からエレベーターで容易ですが、公共交通と徒歩では入り組んだ地下道やら歩道橋やら迷路そのもので高齢者や病弱者にとってこそ自家用車が必要との事。
若い人でも何らかの病気等でベッド生活が長いとたちまち筋力が劣化して歩行すら困難になり回復後のリハビリが大変なんだそうです。まして高齢者だと日々の張りのある生活を維持できないと、寝たきりになったり認知症を加速させたり大変なことになるに違いないと思います。ひと昔前とは違って今ではやはり車が無いとか病院通いや買い物や趣味などもどうにもならない場合が多いのではないでしょうか?もちろん認知症や酷い緑内障やどうしようもない場合はあります。だからこそ一定数のかなりの数の運転できる人が必要なのです。
もちろんタクシーというものもありますが、条件次第ですぐ来るとは限らないしタクシー運転手だって多くは高齢だと思いますね。
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以下はご参考まで。長くなるのでご興味のある方だけでいいです。
エリザベス女王やフィリップ殿下は公務でも運転でも生涯現役でした。欧米では94・95で普通に運転しているのは、人類の鏡として讃えるべきニュースのようですね。できれば100歳超で月や火星に降り立ってもらたいたかったところなのでしょう。
「エリザベス女王が崩御なさいました。70年と7カ月もの長きに渡り本当にお疲れさまでした。 (写真あり) 」
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14267866569
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「高齢者による交通事故多発は日本だけ? 気になる海外の高齢ドライバー事情」
https://smartdrive-style.jp/2018/09/05/senior-driving/
アメリカ自動車協会が運営しているウェブサイト『SeniorDriving.AAA.com』では、「体調管理とドライビングスキルを保って末永く安全運転を続けてもらうための情報の提供」をコンセプトに、高齢ドライバーへの安全運転啓蒙活動を行っています。
(回答者注:↑「加齢による衰えを肯定的に捉えている点です。年をとれば、運転技術が衰えるのはあたりまえ。」などとも書かれていますが、これは日本人解説者の誤読誤解によるもので、実際は「加齢による衰えを肯定的に捉えている点です。年をとれば、体が弱くなって運転手自身が死傷しやすくなるのはあたりまえ。」かと。)
イギリス:運輸省が運営している『OLDER DRIVERS』では、「高齢者のドライバーは経験も豊富で自信と思いやりもある」をコンセプトに、シニアドライバーがより長く快適に運転できるようになるためのフォーラムやイベントを主宰し、身体的な検査、技能評価、運転の講習などを実施し、情報の拡散などに努めています。
ドイツでは、シニアドライバーの安全運転を広めるため、画期的な取り組みを行っています。
Allgemeiner Deutscher Automobil Club e.V.(全ドイツ自動車クラブ)、略してADACというロードサービス組織がありますが、「生涯安全運転を」という目標を掲げ、シニアドライバーの支援を積極的に行っています。
などと記載されていますね。
中国や韓国は自動車普及が遅かったこともあり高齢者ドライバーは少ない筈ですからあまり参考にはならないでしょう。
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アメリカは歩行者死亡は少ない筈ですし、「高齢者が他人(特に子供)を死なせると特に(若者中年ドライバー以上に)腹が立つ」という発想自体ないと思います。
上述の
『SeniorDriving.AAA.com』より
https://exchange.aaa.com/safety/senior-driver-safety-mobility/
Senior drivers are among the safest drivers on the road and often reduce their risk of injury by wearing safety belts, not drinking and driving and by observing speed limits; however, seniors are more likely to be injured or killed in a crash due to age-related fragility. With the exception of teenagers, seniors have the highest crash death rate per mile driven. As we age, our ability to drive safely is affected by natural changes to our bodies over time.
高齢者ドライバーは公道で最も安全なドライバー(の仲間among)であり、しばしば安全ベルトや禁酒や速度制限に注意したりしてリスクを小さくしている。しかし高齢者は衝突に際して年齢ゆえの脆弱さの為に、より死傷しやすい。【←他人を害する事ではなく自分が死傷しやすい事が問題なのです。】10代を除くと高齢者はマイル当たりの死亡率が最も高い。年を取るにつれて、安全に運転する能力は身体の経時的な自然の変化の影響を受ける(つまり同じ事故でも体が弱くなっているので深刻な被害を受けるということを言っているのでしょう)。
Just because someone is 75, 85, or even 95 years old does not mean that their ability to drive safely has been compromised. Policies and practices designed to improve senior safety and mobility must take this reality into account and decisions about driving should be made on a case-by- case basis, not chronological age.
75や85や95でさえも、安全に運転する能力が無くなることも意味するのではない。高齢者の安全性や移動しやすさの改善を企画する政策や実践は、この現実を受け入れなければならず、運転に関する決定は、数値的な年齢制限ではなく、ケースバイケースの実践的基準で下されるべきである。
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「海外の介護事情をのぞいてみよう!世界の介護がこれから目指すもの 」
https://www.careshikaku.com/feature_guide/globalcare
「諸外国での介護職員の基本姿勢は「セルフヘルプ(self help)」、つまり「自らの自助努力を助ける」という意味です。利用者自身ができることは自分の力で行うことを重んじており、介護者ではなくあくまでも要介護者が主体とされています。」
との事です。運転に関しては述べられていませんが、やはり「自分で運転できる人はできるだけ自分で運転する 。」という姿勢なのではないでしょうか?
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驚くほど多い「100歳以上の運転者」
https:// www.huffingtonpost.jp/2013/09/26/older-drivers_n_3993221.html
100歳まで生きる人は、かつてなく増えている。米国における100歳以上の人口は、過去30年間で65.8%も増加した。1980年には3万2194人だったのが、2010年には5万3364人になったのだ。
これは、路上でクルマを運転する人たちの平均年齢が上がっていることも意味する。
100歳以上の運転免許証保有者の数は、フロリダ州だけで455人以上いる。91~100歳だと6万5000人を超える。
2011年には、米国における70歳以上の運転免許証保有者は約2260万人だった。これは、70歳以上の人口のおよそ79%であり、全年齢の運転免許証保有者の約11%にあたる。
ただし、こうした傾向が事故の増加につながっているわけではない。米国では2011年に、自動車事故で死亡した70歳以上の数は4052人にのぼったが、これは1997年と比較すると31%減少している。人口当たりの死亡事故数の割合も、1975年から約45%減少しており、最も低いレベルにある。
いっぽう、英紙『デイリー・メール』の記事によると、英国では最高齢の運転免許証所持者は107歳の女性で、免許証をまだ保有している100歳以上は191人いるという。 |