高齢者教習ではどのような事をやるのですか。 - 実際に高齢者講習で行うの

高齢者教習ではどのような事をやるのですか。

実際に高齢者講習で行うのは以下のようになります。
視力検査
静止視力、動体視力、視野検査を行います。
動体視力は30km/h相当で近づいてくるものがどの程度で見えるようになるかを調べます。ほとんどの人は静止視力よりかなり悪い結果になりますが中には静止視力に近い視力がある人もいます。
運転技能
実車によって決められたコースを走ります。特徴的なのは段差に乗り上げてすぐにブレーキを踏んで停車するテストがあります。反応の速さをみます。
問題があれば注意や指導を受けますが合否の判定はありません。
他の受講者も同乗して交代で運転します。他人の運転も参考にするためです。
使うのはAT車です（要望によってMT車も使えるかもしれない）。
座学講習
講師から安全運転の指導や交通法規の変更点、最近の事故例などを学びます。ビデオを見て受けることもあります。
シュミレーターでの運転指導はコロナが流行ってから無くなりました。受講者が増えて時間短縮が必要になったことも理由です。
全部で2時間くらいです。
７５歳以上の人の認知機能検査は高齢者講習と同時に行うことができるところと、高齢者講習とは別に警察署や自動車教習所で受ける場合があります。
以前は認知機能検査に合格した人が高齢者講習が受けられる制度だったのですが今はどちらを先に受けても良くなっています。

1. 運転適性検査

①視力、聴力、反応時間などの身体機能検査を行い、運転に支障がないか確認します。
②認知機能検査
判断力や注意力などの認知機能を評価し、安全運転に必要な能力を維持しているか確認します。

2. 安全運転のための講習

①高齢者の運転の特徴とリスク
加齢による視力や聴力、反射神経の衰えが運転に与える影響について学びます。
②交通事故の原因と予防
高齢ドライバーが関わる交通事故の特徴や、安全運転のための注意点などを学びます。
③安全運転のための技術
安全運転に必要な技術を、実車またはシミュレーターを用いて習得します。
④ブレーキ操作
急ブレーキや徐行ブレーキなど、状況に応じたブレーキ操作を習得します。
⑤車間距離
安全な車間距離の確保について学びます。
⑥ハンドル操作
正確なハンドル操作を習得します。
⑦発進・停止
スムーズな発進と停止を習得します。
⑧認知症と運転
認知症と運転の関係について学び、早期発見の重要性などを理解します。
⑨高齢者向けの交通ルール
高齢者に多い交通違反や、高齢者にとって注意すべき交通ルールについて学びます。

3. 実車教習

①安全運転のための技術向上
安全運転に必要な技術を、実際の道路での運転を通して習得します。
②高齢者にとって難しい運転場面の練習
狭い道での運転、夜間運転、交差点での右左折など、高齢者にとって難しい運転場面を練習します。
③運転シミュレーター
危険な状況を安全に体験できる運転シミュレーターを用いて、運転スキルを向上させます。

4. 個別指導

①運転に関する不安や疑問点の解消
個別に質問や相談ができる機会が設けられます。
②運転技術の向上
個々の運転レベルに合わせて、的確な指導が行われます。

・高齢者教習は、安全運転を意識し、
高齢ドライバーの交通事故を減らすことを目的としています。

・教習所によって内容は異なりますが、
上記のような内容を重点的に学び、
高齢者が安心して安全に運転できるようになる事を目指しています。