>>残クレで車を買う人は情弱と聞いたんですが、では何故普通のローンで買わないんですか？
Ａ：「月々の支払額が少なくなる」から
逆に「最終の支払額は多くなる」が そこまで考えてない（考えられない）
>>車屋に言いくるめられて残クレで買ってるんですか？
Ａ：ほぼ 100％そうです
長くなるので 先に結論を書きます
残価設定型ローンで「ユーザー側に金銭的なメリットは1円もありません」
以前 中規模中古車屋で働いており 残価設定型ローンが導入された時期にローン会社の担当者から 正式にレクチャーを受けたものです
アレは簡単に言うと「ローンの後払い（先延ばし）」です
下に金利がどうとか言ってる方が居ますが それは「利率（金利）」の話で「通常ローン」か「残価設定型ローン」かの問題ではありません
「金利が低いローン」の方が「支払額が少なくなる」のは当たり前です
以下は「金利が同じ」として「通常ローン」と「残価設定型ローン」の違いをを説明します
例）元金300万円を 60回（5年）払いとします
「通常」↓の様に元金が減っていき それに年毎に金利が掛かります
1年目：50,000円×12回 ＝ 元金240万円
2年目：50,000円×12回 ＝ 元金180万円
3年目：50,000円×12回 ＝ 元金120万円
4年目：50,000円×12回 ＝ 元金60万円
5年目：50,000円×12回 ＝ 元金0万円
「残価（50％設定）」↓の様に元金が減っていき 以下同文
1年目：25,000円×12回 ＝ 元金270万円
2年目：25,000円×12回 ＝ 元金240万円
3年目：25,000円×12回 ＝ 元金210万円
4年目：25,000円×12回 ＝ 元金180万円
5年目：25,000円×12回 ＝ 元金150万円
最終支払い：150万円
つまり 最終まで残る「元金150万円」は「減る事なく5年間 繰り返し金利が掛かる」という事です
コレにより ローン会社としては「貸す金額は同じ」でも「受けとる金利分」が増えます
それに対して「月々の支払いが半額になる」部分だけ宣伝している訳です
更に 最後に残った「150万円」にもリスクがあります
コレは買った車を手放す前提で「下取り金額」に充当して 「“行って来い“で 実質0円」にする という設定なんですけど その下取り額は「不確定要素」で「変数」です
しかも その変数を決めるのが また「車を売った側（ユーザーではない）」というカラクリ
つまり 極端な事を言えば「この車は走行距離も行ってるし 傷も多いので下取り100万円です あと50万円払って下さい」という事もありえます
月々の支払を半分にして やっと車買えるような貧乏人が 最終回に車を失った上に「一括で50万円」も用意できる訳ありません
コレがリスクです
コレは 極端な例ですが 全てのユーザーがココまで理解した上で「残価設定型」を契約してるとは思えません
（当然 解約時に説明する義務はあるんですけどね）
この商売の上手いのが 殆どの日本人は真面目で かつ この契約をするような貧乏人は「最後に残価以上の下取りにして儲けを出そう」と欲をかいて 非常に丁寧に綺麗に車を乗ろうとする心理が働く事です
ですが その下取り額を決めるのは 結局「車屋（ユーザーではない）」です
このシステムにより 車屋は非常に丁寧に乗られた「5年落ちで 程度の良い中古在庫車」を確実に手に入れる事が出来て それを直販して更なる利益が出せます
かつ ローン会社は「金利分が多く取れて」かつ ユーザーは車を手放すので 次の車を買うために「またローンを組んでくれる」という 永久機関が出来上がります
ココまで読んで「残価設定型」の方が良いと思える人は 好きにすればいいと思います |
