二液ウレタンスプレーの完全硬化について。 - 思い付きの素人作業です

二液ウレタンスプレーの完全硬化について。
思い付きの素人作業ですが、市販の二液ウレタンスプレー塗装をしました。事前に調べて5℃以下など低気温時の作業は向かないとのことでしたが暖かい季節は待てないので作業しました。
ひとまず10日間おいて、塗面は爪痕も付かないくらいに見たところは普通に硬化しています。強度が欲しい箇所なので念のためもう少し措こうかなと思っています。
ただ、12時間で固まってしまうので使い切ってくださいと注意書きされたウレタンスプレー缶がまだ固まらず普通に噴けていて…低温のせいでしょうか。12時間とされたものが10日間でも固まらないようなら、表面的には硬化しているように見える部材のウレタンも完全硬化まで相当かかるのかしら、と不安になっています。
塗装に適した条件下でしたら表記通りでスプレーも固まるもので、雪の降るような気温で作業したのがそもそもNGでしたでしょうか。十分に時間を措けば大丈夫なものでしょうか。有識の方に伺えたら幸いです。

ー般に温度が10K上昇すると，反応速度は2～3倍になることが知られています。
23℃において12時間で固まるスプレーは、13℃において24～36時間で固まります。
13℃において36時間で固まるスプレーは、3℃において72～108時間で固まります。
アレニウスの法則

経験的には、エポキシは-5℃では見かけ上反応が止まった様に固まりませんが、ウレタンは固まります。すごく時間は掛かります。
最終硬化生成物は、ほぼ同じものだと考えられます。
すごく細かく言えば、硬化に時間が掛かり過ぎると、ポリオールの代わりに空気中の水分とイソシアネートが反応し、塗膜中にポリオールが余って残り、すごく細かく言えば塗膜が柔らかくなる側かもしれません。
温度が低い時に硬化剤の量を増やすと、硬化体の物性が損なわれます。
低温時は錫系の金属触媒などの硬化促進剤が使われます。

缶の中身は、細かな霧で噴射できる粘度になるように、溶剤で薄められている。
噴射後は、霧になっている間に溶剤が急激に揮発し、塗布後も溶剤が揮発を続けて濃くなり、最後には溶剤が無くなる。
缶の中では、主剤と硬化剤が反応するのを、溶剤が邪魔している状態。
噴射すると邪魔者が居なくなり、反応が進む。
缶の中身は塗布したものより、硬化がずっと遅くなる。
温度が低いと、化学反応は遅くなる。
「12時間で固まってしまうので使い切ってください」というのは、夏場など温度が高めのとき「早ければ12時間で」だろう。
硬化までの平均的な時間を書いておいて、それより早く固まったら困るから、早く固まる場合の時間を書いてあるはず。

イサムのウレタンスプレーを
何度か使用した経験があります。
塗膜を早く硬化させるため
塗装後シンナー臭が飛んで(乾燥して)
落ち着いたあと、ホコリが付かない様
ポリ袋に入れてからコタツの中に置いて
強制的に硬化させました。
(部屋中がウレタン臭くなりましたが…)
残ったスプレーは冷蔵庫で冷し
数日後に使ってみました。
一応吹けはしましたが
塗膜に小さな塊が混じっており
やはり冷しても硬化反応は確実に
進行しているんだなと実感しました。
お手元の残ったスプレーを
暖房の効いた室内に置いておいても
未だに硬化せず吹けるのなら
撹拌不良かもしれません。
もし正常に撹拌されており
塗装後に完全硬化していれば
シンナー等の溶剤では多少は溶けても
容易に拭い取る事は難しい位の
塗膜性能になっている筈です。
試しに残ったスプレーを何かに吹き
温かい空間に置いて強制的に
硬化させてみては？

主剤と硬化剤が同時噴出で混ざり合って結合し硬化反応が進むのですが、缶自体の温度が低いと、２液の粘度が少し変わると思われるので混合バランスが微妙に変わる気がします。
しかし正確な比率でなくとも充分固まるものなので極端にバランスが悪くなければ問題は無いと思われます。
ウレタンは簡単には完全硬化しないですね。夏でも。しばらくは爪を立てるとヘコみます。忘れた頃に完全硬化しています。
２液ウレタンは高いので残るともったいない気がしてなんとか使い切りたいと思うのですが、１-2日くらいはいいですが数日は持ちませんでした。
噴出口からお互いの成分に影響を与えてしまう、あるいは空気中の湿気が僅かに入り込む、などが原因かと推測しています。硬化剤は水に弱いと言われていますので。

硬化剤の割合が低いんでしょうね！？
夏は薄くても、冬場は濃く？
少なければ硬化時間は長く 多ければ硬化時間は短いのでは？