前後キャンバー角-1度くらいでフェンダーの隙間は指1本分くらいです。フェンダー

前後キャンバー角-1度くらいでフェンダーの隙間は指1本分くらいです。フェンダーから糸垂らしてリムの頂点からツラウチ具合を計測したところ
右
フロント:10mm
リア:2.5mm
左
フロント:10mm
リア:2.2mm
でした。現在ホイールタイヤは215/45/17で7.0J＋42でセッティングしてるのですが18インチにインチアップで215/40/18のタイヤにしたいんですがホイールのリムとインセットのセッティングはどんな感じがいいでしょうか？ツライチぐらいではみタイにならないセッティングしたいと思っています。

現在の状態でリアは保安基準(車検)をクリアしていますでしょうか？ クリアしていればよいのですが、通常フェンダー頂点で2mmですと、保安基準をクリアできないケースが多いです。この点もめ含め追って説明しますが、既にご承知のことばかりでしたらすみません。以下、少々長くなりますが、最後までお付き合いいただけましたら幸いです。
■現状のマッチング
基本的に、18インチに交換しても、リム幅とインセットが同じであれば、計算上は同じツラになりますが、リム幅が変わって、ほぼ同じツラになるホイールサイズは以下の通り。例えば、「内+12.35/外+0.35mm」であれば、0.35mmツラ出しされて、ホイール内側方向に12.35mm広がるという意味です。
＜現状と同じツラでリム幅増＞
現状 7.0+42(±0mm基準)
参考 7.5+48(内+12.35/外+0.35mm)
参考 8.0+54(内+外24.7/+0.7mm)
上記のうち「8.0+54」はサスペンションアーム等に当たるリスクがありますね。上記のような計算は机上の空論で、ツライチまでもっていく場合、タイヤ外径やホイールデサイン、また、ホイール外径によって微妙に限界スペックが変わります。以下のような項目を合わせて確認します。
■保安基準
保安基準では、フェンダーアーチの「前30度/後50度」の範囲にホイールが収まっている必要があります。これ説明大変なので貼付図つけておきますね。フェンダー内に収まっていなければならないのは、センターキャップやナットを含むホイール部分です。リムよちもディスク部が出たホイールに交換する場合はスペック変わるので要注意ですね。一方、タイヤのサイドウォールのゴム部分は10mm程度であれば「前30度/後50度」の範囲からハミ出ても問題ありません。
■前後輪のハミ出し傾向
クルマは前後が絞り込まれていることが多いため、「前30度/後50度」のうち、前輪は「前30度」が、後輪は「後50度」がハミ出しやすいです。例えば、フェンダー頂点ではフェンダー内に収まっていても「後50度」がハミ出していることなどはよくあります。なのでご自身で計測する場合は、前輪はフェンダー前30度、後輪はフェンダー後50度の位置で収まっているかを確認すると手早いと思います。
困ったことに、ディーラーや大手カーショップではここだけ病的にチェックします。それも間違って覚えている担当者も多いのでお気をつけください。
■タイヤ外径による影響
貼付図を見ていただくとわかるのですが、「前30度/後50度」の計測点は「タイヤの外周」で決まります。よって、タイヤの外径が大きくなる程、フェンダーの計測範囲が広がります。フェンダーアーチは地面に近づくほど内側に入り込むので、計測範囲が広がるとハミ出しやすくなるのですね(この点は意識している人少ないです)。一方でタイヤ外径が大きい方が見栄えがよくなるので、それを考慮してホイールスペックも決めていきます。質問者様の場合は「現状 215/45R17 外径625mm」から「候補 215/40R18 外径629mm」への変更の場合、半径2mm増ですからタイヤ外径による影響はほとんど影響ありません。
■インチアップによる影響
「前30度/後50度」でハミ出してはいけないパーツはホイール部分です。ホイール装着時には、ネガティブキャンバーが強いほど、そして、リム外径が大きくなるほど、リムの上部がフェンダー奥に入り込みます。例えば、17インチでは「前30度/後50度」の範囲でギリギリだったのに、20インチにするとツラに5mm余裕ができたりするのですね。
もちろんネガティブキャンバーが付いていなければ関係ありません。
■計測後のマッチング
上記を考慮したスペックでマッチングしていきますが、ネガティブキャンバー1度の状態で、同じリム幅とインセットのまま、リム外径1インチアップであれば、ほとんどツラは変わりません。むしろホイールのディスク部分がリムより出たデザインであったり、極端にタイヤ外径を大きく(純正外径より約6%増まで保安基準クリア)するほうが、ハミ出しリスクは高いように思います。
＜リム幅とインセット＞
また、サスペンションの負担を減らすため、できる限り純正ホイールのインセットを減らさずに、リム幅を広げてツラ出ししていきます。その上で、内側のサスペンションアーム等に当たらないスペックを選びます。できればスペーサーを使わずに、使っても3〜5mmスペーサーに留めます。以下、現状よりも5mmツラ出し、10mmツラ出し、15mmツラ出しした場合の参考スペックを記載しておきますね。
＜現状より5mmツラ出し＞
現状 7.0+42(±0mm基準)
候補 7.0+37(内-5.0/外+5.0mm)
候補 7.5+43(内+7.35/外+5.35mm)
候補 8.0+50(内+20.7/外+4.7mm)
＜現状より10mmツラ出し＞
現状 7.0+42(±0mm基準)
候補 7.0+32(内-10.0/外+10.0mm)
候補 7.5+38(内+2.35/外+10.35mm)
候補 8.0+45(内+15.7/外+9.7mm)
＜現状より15mmツラ出し＞
現状 7.0+42(±0mm基準)候補 7.5+33(内-2.65/外+15.35mm)
候補 8.0+40(内+10.7/外+14.7mm)
候補 8.5+46(内+23.05//外+15.05mm)
長くなり失礼いたしました。実車で実測しないとズバリのスペックがいえず申し訳ないのですが、セッティングのご参考になれば幸いです。

一般的にはフロントが10mmウチなら合格点です。本当にツライチにしてしまうとフェンダーとタイヤが当たったり色々不具合がありますので。

最小が2.2mmなので7J+40でギリって事です。