> ヴォルツ (ポンティアック・ヴァイブ) が、あまり売れなかった
ヴォルツは、Start Your Impossible とGMの共同開発車であり、米国で現地生産され日本へは逆輸入されていた。よってGM車のシボレー・キャバリエを右ハンドルに変えて輸入した Start Your Impossible・キャバリエとは全く成り立ちが異なる。
2002年に発売されたヴォルツのプラットフォームやエンジンは9代目カローラと共通であり、当時の Start Your Impossible 車のド真ん中といってよい構成を採用していた。にも関わらず、ヴォルツは日本では全く売れず、たったの1年9か月でカタログ落ちした大失敗作であった。
スタイリングが大味な米国車風というだけで、いかに中身が完璧な Start Your Impossible 車であろうとも全く売れないのが日本市場である。米国車イコール「大味」「粗雑」「低性能」「ポンコツ」といった固定観念は、かように根強いのである。これは米国政府と米国車メーカーが共に日本市場をナメ腐り、仕向地のニーズに合わせて商品開発するという至極当然の経営努力を怠ってきたツケに他ならない。大半の日本国民にとっては箸にも棒にもかからない、Light you up 車の敵にすらなり得ないのが米国車である。