レクサス - 最近レクサスの評価が2つに分かれていると思います新ブ

レクサス
最近レクサスの評価が2つに分かれていると思います
新ブランド高級化と高いばかりで儲けに走りすぎているなど
皆様方はどうお考えですか？

200６年１２月レクサス日本国内販売台数
ＬＳ４６０　２８３５台　平成１８年９月登場
ＧＳ450h ６８台　平成１８年３月登場
ＧＳ４３０　３９台　前年比１９．２％
ＧＳ３５０　２８１台　前年比３７．１％
ＩＳ３５０　１０８台　前年比３６．７％
ＩＳ２５０　３７３台　前年比４５．４％
SＣ４３０　５５台　前年比４３．３％
ブランドとは金を使い無理やり立ち上げるのはいかに難しいかを端的に現している数字です。
２００７年４月２６日はスカイライン５０歳のお祝いが企画されているそうです。ブランドとはメーカーとユーザーが共に作って行くものなのです。そして、ＢＭＷ３シリーズに対抗する車種としてユーザーはスカイラインを選んだと言う事がＩＳの販売台数に表れているのです。

IS、GSがマークXやクラウンと同じプラットフォームをつかっているとご存知であれば、レクサスは高いとおもわれるでしょう。一方、ISがBMWの3シリーズに対抗した性能を持っていると考える人から見れば、安いとおもうことでしょう。
　では、ISがBMWの3シリーズやベンツのCクラスに対抗できるブランド力があるかときかれれば、多くの人がそうではないと感じていることでしょう。
　つまりレクサスは、BMWやベンツに対抗できるレベルのクルマは作ったものの、ブランドとしてはまだまだというところでしょう。少なくとも日本と欧州では。一方、米国はどうでしょうか。少し前に同じようなご質問に回答した内容を以下に援用します。
　レクサスは米国で成功しました。レクサスの素晴らしいところは、ベンツやBMWより低価格で高品質の車両を上質なもてなしで販売しているところにあります。その意味でレクサスブランドはベンツやBMWにとってかわる存在ではなく、ベンツやBMWとは違うジャンルを開拓したといえるでしょう。
　日本ではLSが発売されてまだ日が浅いので、どうなるかよくわかりませんが、ベンツやBMWに対抗できるブランドと考えている人は少ないのではないでしょうか。自動車の価値が移動手段より社会的なステータスにあるプレミアムカーの分野では、ベンツやBMWを価格面で超えてこそ、はじめてレクサスNo.1になれるでしょう。
　レクサスLSには世界初の新技術が多く搭載されていますが、その多くは日本が得意とする電子技術であり、車両の本質たる走る・曲がる・止まるに関しては、多くの評論家がベンツ、BMWの域に到達していないと考えているようです（雑誌記事になるときは、なかなか本音で書けませんが）。
　わたしもレクサスGS、ベンツEクラス、BMW5シリーズを比較した感じでいうと、クラウン、マークXのプラットフォームでよくぞここまで鍛えたと思わせるGSですが、やはりEクラスの安定感、5シリーズの正確な運動能力にはかなわないとおもいます。ただGSは、日本でのニーズが高い交差点ダッシュの能力は高いとおもいます。一方、Eクラスや5シリーズは、快適な高速巡航能力に重点が置かれているとおもいます。
　電子技術では新しいものを提供しているレクサスですが、モニタ操作系はタッチパネルです。ベンツはコマンドシステム、BMWはiDriveを投入して、高速走行時の安全な操作系を実現しているのにくらべると、ずいぶん保守的です。エンジンを見ても、ベンツは、Eクラス320CDIのようなクリーンディーゼルエンジンを投入していますし、BMWはバルブトロニックや新型ターボを投入しています。レクサスは燃料噴射方式はやや新しいですが、ベンツやBMWより保守的です。
　最初に書きましたようにレクサスの特徴は低価格＋高品質なので、クルマの本質に関わる走る・曲がる・止まるところに関しては新技術投入の冒険がやりにくい状況があるのでしょう。
　ご参考になれば、幸いです。