船舶機関士になりたてのものですが、いくつか質問があります。·主機予備

船舶機関士になりたてのものですが、いくつか質問があります。
·主機予備潤滑油ポンプというものがありますが、これはどこに流れているものか、エンジン始動後は止めますが、なぜ止めなければいけないのか
·冷凍機と呼ばれるブラインクーラーユニットの簡単な仕組み、扱う上で気を付けなければいけないこと。
·ヤンマーの補機におけるプライミングとはなにをしているのか
·合ってるかはわかりませんが、燃料タンクから清浄機を遠して重力タンクにいくようなことを聞いたことがあり、セットリングタンクはどこに出てくるのか。燃料のおおまかな順番をおしえてほしい。
以上です。
多いですが、わかる範囲でよろしくおねがいします。

大まかに回答します。
１）主機にはLOポンプは２台必要です（ルールです）。1台は常用で他の１台は故障した時の予備です。
貴兄の乗船されている船のLOポンプは、「1台は主機駆動（主機に直結）、他の1台は電動型」です。
ですので航海中などは主機に直結している主機駆動のLOポンプを使用します。しかし、主機が回っていない時にはLOポンプも回っていませんのでその際には電動型のLOポンプを回す必要があります。主機起動時やデッドスローなどでは主機の回転が低いですので主機駆動LOポンプの回転も低く必要なLO量を主機に送ることができません。ですので電動LOポンプを運転します。しかし、航海中のように主機の回転が上昇した時には主機駆動LOポンプも十分なLO量を吐出しますので電動LOポンプは停止させます。主機の回転数を落とした時には電動LOポンプを運転してアシストします。
２）Yanmar発電機のプライミング
機関をしばらく停止していますと、クランク軸や軸受けなどの潤滑油が下に落ちてしまいます。（油分が乾いてくる。油がなくなる。）ですのでエンジンを起動前には潤滑油をエンジン内部に送ってやる必要があります。停止中の機関に潤滑油を送ることを「プライミング」と云います。手動のポンプでやる方法と電動ポンプでやる方法もあります。（大型船は電動が多い）
３）燃料油について（BやC重油）
船体付き貯蔵タンク（ヒーティングコイル付き）→C重油移送ポンプ→C重油セットリングタンクへ（自動発停）→燃料油清浄機→C重油常用タンク
（C重油常用タンクの油は清浄された綺麗な油ですので主機用に使用されます）
C重油常用タンク→ミキシングタンク→流量計→C重油供給ポンプ→加熱器→主機へ。
（燃料セットリングタンクとは、日本語では燃料澄タンクです。主な用途は燃料に含まれるスラッジ分を「澄ます」ためのタンクです）
冷凍機ですが冷房用ですか？それとも糧食庫用でしょうか？
（説明がもっと必要でしたら次の機会にしますので）