それほど居ません。
土地柄のせいとは思いますが、私の周りには小型特殊を取った人はほとんどいません。
警視庁の統計データを元にまじめに回答します。
今年7月に発表された、平成19年度の運転免許保有者数の統計によると、運転免許の総数が79,907,212人になります。
そのうち、小型特殊免許を所有しており上位免許を持たない人(以下、原付を持っている可能性の人も“小特免許のみ”と称します)が117,194人になります。
つまり、小特免許のみの人は免許を持っている人から見て約0.15%(667人に1人)しかいないわけですね。
【年代別統計】
年代別から見ると、他の人が挙げている18歳未満で取得できると言うメリットは、現在は殆ど該当しないようです。
全国でも16~17歳で小特免許のみ取得した人は131人しかいません。(16~17歳の原付免許は約14万9千人、普通二輪は約2万7千人)
小特免許のみの人で飛躍的に多い世代は65歳~85歳で、小特免許のみ全員に対し約86%がこの世代に当てはまります。
つまり、質問者の言うように、“あえて取る必要もない気がする”と言うのが浸透しているのかもしれませんし、地方の過疎化により、若い世代に対する小型特殊の需要があまり必要ないのかもしれません。
【都道府県別統計】
地方が多いのではないかと思ったので都道府県別でみてみます。
都道府県別に免許全体の所有数から見た小型特殊のみの所有数割合で、多い都道府県は以下の通り。
岩手県が0.85%(118人に1人),福島県が0.76%(132人に1人),新潟県が0.65%(153人に1人),秋田県が0.63%(159人に1人),青森県が0.56%(178人に1人),鹿児島県が0.50%(200人に1人),長崎県が0.49%(204人に1人),長野県が0.42%(238人に1人)となります。
免許人口のベスト3である東京都、神奈川県、大阪府についてはワースト3となり、それぞれ0.0061%(16393人に1人)、0.0086%(11628人に1人)、0.0047%(21277人に1人)です。(東京都は離島があるので、そこそこ需要があるとは思いましたが、絶対数が多いのですね。)
やはり小特免許のみの所有者は予想通り農業等の盛んな地域、もしくは他の人が挙げたとおりターレーが多いであろう水際(卸売市場)の地域に多いようですが、予想外であったのが43位の北海道で0.0136%(7353人に1人)です。
もしかしたら公道に出る必要がないのかもしれませんし、小特免許より大特免許等に需要があるのかもしれません。(大特免許が上位免許となっている人は北海道が1番多い)
※上記の統計は、小型特殊免許を取得したのち上位免許を取得した人数が含まれていません。小型特殊免許もしくは小型特殊免許と原付免許を持っている人のみのデータとなります。
余談ですが・・・・
俗に言うフルビット免許を断念するのが小型特殊の存在ともいわれています。(フルビットを目指すなら小特免許と原付免許を先にとらなくてはならない) |