旧普通自動車免許（中型8トン限定）から大型自動車を取得する場

旧普通自動車免許（中型8トン限定）から大型自動車を取得する場合、免許の条件等に「中型車は中型車（8t）に限る」と書かれるんですか？
だとしたら、条件等の記述と種類の欄にある「大型」は矛盾してませんか？

2007年6月までに取得した普通免許(以下「旧普通免許」という。)は、改正法施行(2007年6月2日)により中型免許(8ｔ限定)になりました。
旧普通免許取得者が大型免許を取得した場合、新免許証の免許種別は、「大型」「中型」となり、条件欄に「中型車は、中型車(8ｔ)に限る。」と記載されます。
大型免許を取得すると8ｔ以上の車が運転できるのに拘らず、「中型車は、8ｔ車に限る。」との記載があることは矛盾するとのご指摘ですが、次の理由によりこの条件が必要なのです。
大型免許、中型免許の保有者は免許更新時に深視力の検査があります。高齢者になった場合、大型免許、中型免許の保有者が、深視力が不合格の場合、大型免許、中型免許は取り消され新普通免許になります。
新普通免許で運転できる車は、最大積載量3ｔ以下の自動車です。
一方、中型免許8ｔ限定(旧普通免許)保有者は、最大積載量5ｔ未満の自動車を運転することができます。
中型免許8ｔ限定の者は深視力検査はないので、深視力が悪くなっても最大積載量5ｔ未満の自動車を運転できるメリットがあるのです。
中型免許8ｔ限定の者が、8ｔ限定の解除を受け、中型免許になった場合も同様で深視力が不合格になると新普通免許に格下げになります。

「中型車は中型車（8t）に限る」の条件は、法改正前に免許を取った人への既得権益を守るための「暫定措置」ですので、法改正後に新たに上位の免許を取った場合は、条件は消え、「中型」と「大型」となります。
中型と大型は、適性検査条件が同じなので、万が一深視力検査などで引っ掛かり、大型が失効したりすると、中型もなくなり、現行の普通免許（２ｔトラック程度の車までしか運転できない免許）になってしまいます。

矛盾しているようですが、実はこれには理由があるのです。
これは既得権利を守る一種の救済措置なのです。
ご存知のとおり平成19年6月から施行された改正道交法により、新普通免許とそれ以前の旧普通免許(中型8トン限定)が区分けされました。
大型免許には更新時に通常の検査に加え深視力という検査をしますが、これに不合格の場合、大型免許は取り消されます。
こうなった場合、元の(中型8トン限定)に戻れるように表記されているのです。
ちなみに、この特例は法改正前(平成19年6月)に既に大型免許を取得済みの人限定で、それ以後、大型免許を取得した人には適用されません。
つまり、その人の免許条件にその記述(中型8トン限定)はありません!
あと、中型の限定解除をしたり、法改正前に大型を持っていたとしても、法改正後に上位免許の大型二種を獲った人(私がそうですが)も、この条件は消えます。
つまり、更新時の適正で、不合格になって、大型を取り消されても元の(中型8トン限定)には戻れないのです。

質問では、旧普通保持者が新区分下での大型取得。
なのでwakaran_oshieteさんに一票。

条件の欄にある「中型車は中型車（８ｔ）に限る」はきえます
大型を取得した事で条件を解除した扱い
将来深視力等で更新できなくなったとき現在の普通に格下げになり
旧普通で乗れた積載３ｔを超え５トン未満・総重量５ｔを超え８トン未満に乗れなくなります
従前から大型を所持していた方は、この条件記載が残り
深視力がＮＧでも従前範囲まで乗れます

記載されます。
あくまで中型免許についての記載となりますが、確かに矛盾しているようにも感じます。