パフォーマンスEVは次期NSXなのか?和製スーパーカーの金字塔として世界で高い人気と知名度を誇るホンダ「NSX」。 残念ながら2代目モデルが2022年に生産終了となったことで、すでに新車のNSXを手に入れることはできず、ファンの中で復活を願う声が年々大きくなっている。 そんな中、8月16日にアキュラの電動コンセプトが公開された。ネット上では「すわ、次期NSXのコンセプトか!」とたちまち話題をさらうことに。 >>新型パフォーマンスEVコンセプトと、歴代NSXを画像で比べる はたして本当にこのコンセプトカーは次期NSXと関係があるのか!? 今回は、「アキュラ パフォーマンスEV コンセプト」と名付けられたこのクルマを掘り下げ、その正体に迫ってみたい。 >>セリカ、S-MX、シティターボ、MR-2! 懐かしの名車復活ブームで期待がかかるモデル名は? 【ホンダ NSX】>価格やスペックはこちら 賛否両論分かれるSUVボディまず、スポーツカー好きとしてアキュラ パフォーマンスEV コンセプトの最も気になるところは、ボディスタイルがSUVというところだろう。 >>新型パフォーマンスEVコンセプトと、歴代NSXを画像で比べる 腰高のSUVスタイルでは、歴代NSXの信条である鋭いハンドリングを実現することは基本的にハードルが高いはずだ。 もちろん、ハイパワーなモーターを搭載すれば0-100km/h加速などのスペックを高めることは可能だろうが、直線番長的モデルならいざしらず、NSXを名乗るからにはサーキットで真価を発揮する実戦能力をもっていなければファンは納得しない。 ただし、このことをもってアキュラ パフォーマンスEV コンセプトをNSXとは無関係と決めつけてしまうのもやや早計。 というのも、同モデルはEV専用プラットフォームを採用しており、4輪に配置されたモーターを微細に制御することで、内燃機関モデルでは考えられないような挙動を実現することも可能だからだ。 ホンダはこのEV専用プラットフォームをオハイオ州に新設したホンダEVハブで生産することを明らかにしており、アキュラ パフォーマンスEV コンセプトの市販モデルは同プラットフォームを採用する最初のモデルとなる。 なお、このコンセプトカーのリアエンド一杯に広がるテールライトや大型のディフューザーはNSXをオマージュしたものであることはホンダ自身が認めている。 少なくともアキュラ パフォーマンスEV コンセプトがNSXの系譜に連なりうるスポーツ性能を備えていることは間違いない。 >>ソニーとホンダの「アフィーラ」はプレステやウォークマンになる!? 価格は1000万円超え? 【初代ホンダ NSX】>価格やスペックはこちら ホンダ幹部も「NSXタイプの車両」と説明加えて、コンセプトの公開の場に、米国モントレーで開催される「ザ・クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」が選ばれたことも見逃せない。 振り返れば、2代目NSXが米国主導で開発されたように、次期モデルも販売の主戦場は北米であり、同イベントもまた北米をはじめ、世界から目の肥えた富裕層や自動車専門家が集まる伝統の行事。 ホンダはそこで来場者の反応を探るためにアキュラ パフォーマンスEV コンセプトを公開したのは間違いなく、そうした点からも市販化が前提の本気の高性能プロトタイプであることがわかる。 >>新型パフォーマンスEVコンセプトと、歴代NSXを画像で比べる この点、ホンダ幹部は海外メディアの取材に対し、アキュラ パフォーマンスEV コンセプトを「NSXとは呼ばないかもしれないが、NSXタイプの車両」と説明しており、まったく無関係ではないことを示唆している。 ホンダ社内でも反応を探りつつ、今後の方向性を見定めていく考えなのかもしれない。 >>【デートカー復活】ホンダ「プレリュード」市販モデルは早ければ今年発表で400万円台後半の理由 >>ホンダが2年後に発売する未来的なEVのコンセプト2台を発表! 新しいホンダのロゴにも注目 ホンダの頂点モデルとしての発想と技術に期待現時点ではコンセプトカーと次期NSXの関係を断定することは難しいが、2代目NSXが初代ほどは売れなかったという販売実績を振り返っても、ホンダのフラッグシップモデルとしての“革新”が求められているのは事実。 従来のファンとしてはピュアスポーツでの復活を求めたいのが本音だが、同時にホンダには斬新な発想と技術を発揮した、世界に名を轟かすモデルの登場を期待したい気持ちもある。 仮にNSXとして登場しなくても、世界トップレベルのハイパフォーマンスSUVが登場すれば、それはそれで期待したい。 >>新型パフォーマンスEVコンセプトと、歴代NSXを画像で比べる なお、ホンダはアキュラ パフォーマンスEV コンセプトの発展版となるアキュアラブランドの新型車を2025年後半に生産開始することを明らかにしている。 というわけで、アキュラ パフォーマンスEV コンセプトの動向を見守っていきたい。 (終わり) >>ホンダが斬新デザインの電動SUV「e:NP2」を中国で発売。足元揺らぐBEV市場に不安も… >>ホンダがBEVで反転攻勢!! 中国で「烨シリーズ」を一挙3台公開…ってコレ全部何かに似てない? <写真:ホンダ> |
GMT+9, 2025-5-1 02:42 , Processed in 0.094808 second(s), 17 queries .
Powered by Discuz! X3.5
© 2001-2025 BiteMe.jp .