もしクルマ選びからSUVの選択肢を外したら?このところ話題の新車といえばSUVばかり。ぼんやりと欲しいクルマを考えているとSUVしか浮かんでこない…という人も多いのではないでしょうか。とはいえ、あまりにSUVが増えすぎた結果「SUVは選びたくない」という気持ちが芽生えてきた人も少なくないかもしれません。 では、SUV以外の選択肢から、自分にあったモデルを見つけるにはどうすればいいのでしょうか。そのためには、自分がマイカーに求める要素を因数分解していくことがポイントとなります。 たとえば、FRプラットフォームを用いたマツダのラージSUV「CX-60」を欲しいと思っているとします。その理由は人によって異なるでしょうが、「エンジン縦置きレイアウトによる走り味やハンドリングへの期待」、「余裕のボディサイズが生み出す存在感と所有満足度」といった風に整理されるでしょう。 そうであれば、SUVにこだわる必要はありません。 「エンジン縦置きならではの走り」が外せないポイントであるとすれば、FRセダンの「日産 スカイライン」を候補に挙げてもいいかもしれません。 >>今回登場したモデルは? フォトギャラリーを見る FRベースではありませんが「スバル レヴォーグ」も水平対向エンジンを縦置きにした独自のプラットフォームとなっています。SUVといっても舗装路でしか使わないのであれば、車高の低いモデルでも何の問題もないはずです。 「存在感と満足度」を重視するのであれば、ボディサイズはやや小さくなりますが、「メルセデス・ベンツ CLAシューティングブレーク」はいかがでしょうか。スタイリッシュかつブランド的な所有満足度も高そうです。後席使用時のラゲッジ容積についてもCLAシューティングブレークは505Lを確保しています。CX-60の570Lには及びませんが、日常使いで大きな不満にはならないでしょう。 |あわせて読みたい| 今話題のフロンクスを因数分解してみると?このように欲しいクルマの理由を因数分解して、それぞれの理由についての解像度を上げていくと、まったく異なる意外な選択肢が浮かんでくるものです。 もうひとつ、最新のコンパクトSUVである「スズキ フロンクス」のニーズを因数分解してみましょう。インドからの輸入車という先入観から考えるよりずっとスタイリッシュなクーペフォルム、サイズを超えたゴージャスなインテリア、クラスを超える静粛性などがフロンクスの魅力です。 スポーティなクーペフォルムかつ5ドアの実用性を両立したパッケージが優先順位の高いところにあるならば、6速MT専用「RS」グレードの新設定で話題となった「ホンダ シビック」は候補としてどうでしょうか。オンロードメインのユーザー層であれば、シビックのようなクーペフォルムのFFハッチバックで十分にニーズを満たしてくれそうです。 >>今回登場したモデルは? フォトギャラリーを見る もちろんフロンクスのFFは1.5Lマイルドハイブリッド+6速ATで約254万円、シビックの1.5Lターボ(CVT・FF)の価格は約344万円と予算感は100万円近い差があるので、予算が重要な選択基準となるリアルな購入検討では論外となりそうです。でもぼんやりとしたニーズからクルマ選びの固定観念を取り去ることで、想定外のモデルに行き当たる可能性はありそうです。 |あわせて読みたい| トライトンのように他の選択肢が選べないモデルもあるが…もっとも「三菱 トライトン」のように、因数分解した魅力が「どんな悪路でも走り抜ける優れた走破性」や「濡れた荷物なども気軽にガンガン載せられる荷台」といった内容になると、ピックアップトラック以外の選択肢を探すことは難しくなります。上記の要素だけでいえば、直結4WDモードをもつ軽トラックが候補になるかもしれませんが、トライトンと軽トラを比べるというのも現実味がないでしょう。 >>今回登場したモデルは? フォトギャラリーを見る トライトンのように他に選択肢が浮かばない! という場合は、そのクルマを購入する強い理由になります。このように愛車候補を因数分解していくと、自分のニーズを満たす条件と優先順位が可視化されてくるものです。それを煮詰めていくことで、意外なジャンルに自分にとって「いいチョイスだった」と思える愛車を見つけることができるかもしれません。 |あわせて読みたい| (終わり) (写真:日産、マツダ、ホンダ、スバル、三菱、スズキ、メルセデス・ベンツ) |
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