16.5万円の値上げをユーザーはどう感じた?ホンダの目指すM・M(マン・マキシマム、メカ・ミニマム)思想を、5ナンバーサイズ&3列シートのファミリーカーで体現した「フリード」。 そのハイブリッド仕様車である「フリード e:HEV(フリード イーエイチイーブイ)」が一部改良を加え、2025年2月6日に発売が決定。同時に価格変更が発表されファンがザワついています。 変更されたのはボディの外装塗装のトップコート部であるクリア塗料で、従来のアクリルメラミンクリア素材に比べ、よりツヤ感をアップ。それだけでなく、耐久性を1.5倍にまで高めたというもの。 価格変更というのは、まあなんというか、毎度おなじみの値上げを意味します。変更前/後を比較するとこんな感じ。 ・フリード e:HEV エアー(FF) ・フリード e:HEV エアー EX(FF) ・フリード e:HEV クロスター(FF) 上記は6人乗りの前輪駆動車(FF)での比較ですが、4WDモデルや5人乗り・7人乗りモデルであっても値上げ幅はまったく同じで+16万5000円となりました。 塗膜のクオリティや耐久性が上がれば、リセールでは有利に働くでしょうし、末永く付き合うつもりならフリードの持つ優美なスタイルを長きにわたって維持してくれるはず。 値上げの原因は主に原材料費などの高騰ですから、愛車の美観を守る塗装まわりが進歩して17万以下の値上げ幅なら、むしろ「ホンダさんずいぶん頑張ってくれたな」という印象すらあります。 気になるのが改良前のモデルをすでに契約し、首を長くして納車を待つユーザーの反応。「さぞかし燃えているだろう」というゲスな思惑とはうらはらに、SNSでは「値上げ前に買うことができてよかった」とか「差額でコーティングに投資する」など、とくに炎上する気配はなく前向きなスタンスの声が目につきました。 #ホンダ #フリード #一部改良 #値上げ #日本カー・オブ・ザイヤー待望のメーカーオプションが解禁値上げ幅はおおむね想定内。じゃあ、何にザワついているの?という話しになりますが、今回の改良でメーカーオプションに動きがあったんです。 フリード購入を検討した方にはおなじみの「上位グレード“だけ”メーカーオプションの安全・先進装備が選べない問題」が撤廃されたのです。 「何のこと?」という方のためにおさらいしておきましょう。 「アダプティブドライビングビーム」、「マルチビューカメラシステム+LEDアクティブコーナーリングライト」そして「後退出庫サポート」という、安全に関するメーカーオプションが、これまではベースグレードの「e:HEV エアー(6人乗り)」と「e:HEV クロスター(6人乗り)」でしか選択できなかったんです。 「マルチビューカメラシステム」は、複数のカメラから生成された映像をナビ画面に表示する機能で、駐車時などに自車を俯瞰して表示することでスムーズな駐車をサポート。 「アダプティブドライビングビーム」は、ハイビーム時でも先行車や対向車に照射する部分だけをロービームに切り替えるなど、街灯の少ない高速道路や郊外の暗い道で真価を発揮する機能です。 そして「後退出庫サポート」では、後退中に左右から近づくクルマの存在を知らせ、出庫時の安全確認をサポートしてくれます。 めっちゃつけたいオプションばかり。 こういった安全機能はこれまで上位グレードでは選択できず、「なんで?」とフリード購入予定者を混乱させる謎仕様でした。 それが今回の改良で、車椅子を乗せやすい「e:HEV クロスター スロープ」を含め、フリードのハイブリッド車の全グレードでその恩恵を受けられることになったのです。 今回の改良でまた納期問題が勃発?そうなると気になるのが納期の問題です。 3代目にあたる現行型のフリードは2024年6月に登場。最初の1ヶ月で月間販売目標の6倍を超える約3.8万台を受注するなど、グレードによっては納期1年待ちという人気っぷりでした。 発売から半年が過ぎた2025年1月中旬に都内のディーラーに問い合わせたところ、ハイブリッドモデルの納期は軒並み半年超え。2024年12月に2024-2025 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したこともあり再び注目を集めたせいか、いまだグレードによっては10ヶ月以上待つこともあるのだとか。 「今回の改良でまた納期がさらに延びてしまうのでは?」という懸念の声が上がるのも無理はありません。 (終わり) (写真:ホンダ) |
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