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【LA報告】スバルWRX、ホンダ燃料電池車…

2013-11-29 16:10| post: admin| view: 311| コメント: 0|著者: admin

摘要: 海の向こうのモーターショー ワタクシが20代だった頃、"世界5大モーターショー"といえば、デトロイト、ジュネーブ、フランクフルト、パリ、そして東京だった。自動車メーカーはそれらのモーターショーを「A」に格付 ...

【LA報告】スバルWRX、ホンダ燃料電池車…

海の向こうのモーターショー

ワタクシが20代だった頃、"世界5大モーターショー"といえば、デトロイト、ジュネーブ、フランクフルト、パリ、そして東京だった。自動車メーカーはそれらのモーターショーを「A」に格付けて、ワールドプレミアを用意し、役員を送り込むなど、ここぞとばかりに華やかな演出をするのが常だった。

ところが、最近ではモーターショーも群雄割拠の時代。中国やインドが勢いを増し、アメリカの国内ではデトロイト・スリーが失速するのに従って、ニューヨークやロサンゼルスなどが台頭してきた。当然、モーターショーの日程もクラッシュしつつあって、一昨年はデリーとデトロイトが近接し、今年はニューヨークとソウルが同日開催。さらにこの秋、東京とロサンゼルスと広州という注目度の高いショーが同日に開幕することになった。

その中からあえてロサンゼルス・ショーを紹介するには理由がある。1つめは、アメリカの富が集まる地域らしく、華やかなモデルが発表されること。2つめは、デトロイト・スリーのお膝元のモーターショーと比べると、日本車メーカーがアメリカで何をしたいのかがわかること。最後に忘れてはならないのが、エコの話題はカリフォルニアが発信源になることだ。決して、感謝祭直後のクリスマス・セールを楽しみにしているわけではない。断じて。

東京との時差が17時間という都合上、ポルシェ「マカン」、新型「ミニ」やBMW「4シリーズ・カブリオレ」、メルセデス・ベンツ「S65 AMG」といったモデルは、東京にワールドプレミアを取られた形になった。ただし、ポルシェは当初、ロサンゼルスで「マカン」のワールドプレミアを宣言していただけに、多少は気を使って東京で「ターボ」、ロサンゼルスで「S」を発表していた。

ドイツ車メーカーの多くが、役員を東京とロサンゼルスにわけて送り込むなか、アウディの技術担当役員のウルリッヒ・ハッケンベルク博士は東京モーターショーでの記者発表のあとロサンゼルスに飛んだ。ロサンゼルスの記者発表では、「今日、これで2つめのカンファレンスです」というコメントに拍手が湧いた。

日本メーカー最大の注目株はスバルWRX

そんな中、ロサンゼルスで日本関連のモデルが注目されていたのは嬉しい驚きだった。最大の注目株は、スバル「WRX」だ。記者発表を前に人々で埋め尽くされたブースは、人で埋め尽くされていた。年産70万台程度の小さな日本車メーカーの発表にこれだけの記者が集まるのを目のあたりにすると、スバルのアメリカでのブランド力の高さを感じる。

これまでアメリカ市場において、「WRX」はMT仕様のみの導入だったにもかかわらず、カルトなファンの指示を受けてきた。最高出力268ps/最大トルク350Nmを発揮する2リッター水平対向4気筒・直噴ターボ付きユニットを積むにもかかわらず、2万5995ドルと破格のプライスタグを付けていたことも人気を後押ししていた。今回はMTが5速から6速に多段化するとともに、「リニアトロニック」なるシーケンシャル変速付きCVTを持ち込んで、より幅広い層へ訴えようとしている。新型の価格は未定だが、上級モデルのフォレスターやレガシーの価格帯から、2万6000~3万ドルの設定と想像される。

一部の報道では「北米仕様」との噂がささやかれているが、スバルは日本に「WRX」や「WRX STi」を導入しないと名言していない。特に「WRX STi」に関しては、国内でも同社のイメージリーダーであり、このモデルに憧れて販売店を訪れる人が多いのも事実だ。ただし、時を同じくして東京モーターショーで発表された「レヴォーグ」をぼやかせたくないという戦略が見え隠れする。

「WRX」が北米仕様と呼ばれる理由は、日本では「WRX STi」のみの展開だが、アメリカでは「WRX」と「WRX STi」を並行して展開しているからだ。従来、「WRX」には最高出力265ps/最大トルク330Nmを生む2リッター水平対向4気筒・直噴ターボ付きユニットが、「STi」には最高出力305ps/最大トルク393Nmを発揮する2.5リッター水平対向4気筒ユニットがそれぞれ搭載されていた。新型「WRX」では、最高出力が+3psの268ps/5600rpmとなり、最大トルクが+20Nmの350Nmへとスープアップが施された。

ただし、北米では5段MTのみの組み合わせだったが、今回のモデルチェンジに伴って、MTは6段化されたことに加えて、「スポーツリニアトロニック」なるCVTとの組み合わせも新規に導入される。通常、Dモードで走るときは無段階変速だが、「S#」に切り替えると、8段でシーケンシャルに変速できる。ボディ剛性の向上に加えて、足周りの最適化や17インチホイールを高剛性・軽量化したこととあわせて、走行性能や走行フィールの向上も高められたと目される。

トヨタとホンダの燃料電池車

東京モーターショーではトヨタが小型セダンにコンパクトな燃料電池を積んで話題を呼んだが、ホンダはスタイリッシュなスポーツクーペの燃料電池車「FCEVコンセプト」をロサンゼルスショーでアン・ヴェールした。注目すべきは、燃料電池のエネルギー密度をFCXクラリティ比で60%増の3kW/Lまで高めつつ、33%も小型化した点だ。

会場には、「FCXクラリティ」のオーナーが集まり、世界初の市販燃料電池車として日常的に使われていることをアピールした。実際、オーナーのコメントの中には、「性能と環境を汚さない心地よさ」を主張する言葉が多かったという。ただ、FCXクラリティの384kmという巡航距離だと、「ロサンゼルスから約160km離れたサンタバーバラ(海辺の観光地)まで安心して往復できる巡航距離が欲しい」などの声があがっていた。「FCEVコンセプト」では、70MPaの高圧水素を充填することにより、480kmの巡航距離を実現したこともあって、日常の通勤だけではなく、週末の小旅行くらいなら十分に対応できそうだ。

トヨタは2015年の市販を目指すのに対し、ホンダは市販時期を明確にはしていない。が、ロサンゼルス・ショーでは、2020年を目標にGMと共同で次世代燃料電池システムの開発を行うことも発表している。「FCEVコンセプト」は独自開発だが、ホンダではGMがかねてより航空宇宙や医療分野など、自動車以外の分野でも先進技術を開発していることに着目し、今回の共同開発を決めたという。また、将来的に燃料電池車を量産・市販ということを考えるときに、GMのような巨大自動車メーカーと早い段階で手を組むことは重要に思える。

メルセデスの実験的なコンセプト

もうひとつ、日本車メーカーではないが、日本がらみの注目株があった。メルセデス・ベンツが発表した「AMG ヴィジョン・グランツーリスモ」である。SLSに代表される最近のメルセデス・ベンツの近代的なデザインとは異なり、過日のモータースポーツの歴史を思い起こさせるクラシカルなデザインが印象的だ。ガルウィング・ドアやフロントグリルは、1952年の第3回パンアメリカーナを制した「300SL」がそのモチーフである。

スポーツカーらしいロングノーズの下には、最高出力585ps/最大トルク800Nmを発揮する5.5リッターV8ツインターボ・ユニットが搭載される。軽量化されたボディ重量のおかげもあって、パワー・トゥ・ウェイト・レシオは2.37kg/psという驚異的な数値だ。ファイナル版が登場したSLSの販売が累計で1万台を超えることも、こうした実験的なコンセプトカーを出すに至った理由のひとつだろう。

前夜、パロアルトにあるメルセデス・ベンツ北米R&Dセンターで開催されたプレビューにはグランツーリスモの生みの親である山内一典氏も駆けつけていた。チーフデザイナーのゴードン・ヴァゲナー氏からどんなクルマが好みかと質問されて、「運転が楽しく、スポーティに走らせられるクルマが最高です」とコメントしていた。

東京MS不参加のアメリカ勢は?

東京モーターショーには不参加だったアメリカ車メーカーとイタリア車メーカーだが、ロサンゼルスにはフォードとGMとクライスラーのデトロイト・スリーに加えて、クライスラーを傘下におさめるフィアットが出展していた。

シボレーが中型ピックアップ・トラックにおけるトヨタ「タコマ」の牙城を切り崩すべく送り出したのは、シボレー「コロラド」の2015年モデルである。アメリカではシボレー「シルバラード」やフォード「F150」などの大型ピックアップ・トラックが相変わらず人気があり、市場全体から見れば中型のシェアはそう高くない。とはいえ、アメリカの燃費規制が強化されるなか、低燃費の中型ピックアップ・トラックの販売台数を増やしていきたいという、メーカー側の意図も見え隠れする。

実は、シボレー「コロラド」はいすゞ「D-MAX」と姉妹車。193ps/253Nmを生む2.5リッター直4と302ps/366Nmを発揮する3.6リッターV6ユニットが用意されており、いずれも6速ATと組み合わされる。2.5リッターモデルにのみ、6速MTが用意される。さらに、このクラスでは米国市場唯一となるディーゼル仕様も追加される予定だ。2.8リッター直4デュラマックス・エンジンは、すでにグローバルで実績があり、その中身にも期待が持てそうだ。

フォードは、新型マスタングを発表することを明らかにして話題を呼んだが、実車は12月5日までお預け。ロサンゼルスでの展示は、「エッジ・コンセプト」、「マスタング・ニード・フォー・スピード」、「フュージョン・エナジー」など、エコカーからマッスルカーまで幅広く展開した。

ひときわ目立ったのは、グリーンなコカ・コーラ・ボトルとともに展示されていた「フュージョン・エナジー」。クルマそのものは中核モデルのセダン、「フュージョン」のPHV仕様として今年前半に発表されたものだが、そのインテリアにコカ・コーラのペットボトルと同じバイオ素材を含むプラスチックを採用して"エコ度"の高さをアピールした。シティ・モードで約46km/L(108MGP)という低燃費が売りで、トヨタ・プリウスPHVより約2km/L(5MPG)低燃費と、高らかに謳う。

エコの発信源ならではの味があった

最後に、会場の外で行われていたグリーン・カーの試乗に足を運んだ。カリフォルニア出身の「テスラ」が東京モーターショーにだけ顔を出していて、ロサンゼルスでは展示がないと思っていたら、試乗会場にはちゃっかり並んでいた。

オレンジのボディカラーが目に鮮やかなフィアット「500e」は、カリフォルニア限定発売の「500」のEV版。実はコレ、カリフォルニアで最も安くリースできるEVなのだ。3万ドルを超える価格を聞くと、高っ!と思うかもしれないが、アメリカで一般的なリース販売(残価設定ローン)なら月々の支払が199ドルになるからだ。日本でも先日発売されたグランド・チェロキーに数週間前に追加されたディーゼル仕様も、エコカーの列に並んでいた。

東京のワールドプレミア76台に対し、ロサンゼルスは22台と聞くと、その差は歴然のように思えたが、ロサンゼルスにはロサンゼルスならではの味があった。奇しくも日程が重なったことで、マジメで技術志向の東京に対し、華やかで夢があり、かつエコなロサンゼルスという個性が際立ったようだ。


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