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“虎の子の4WD”イーフォースを積んだ「セレナ」が家族も注目の“酔いにくいミニバン”化した理由 ...

2025-2-20 12:00| post: biteme| view: 297| コメント: 0|著者: 文:塩見 智/写真:日産自動車

摘要: 単なる4WDではなくe-4ORCEを採用した理由 日産「セレナ」に追加されたe-4ORCE(イーフォース)モデルを北海道の雪上で試す機会を得た。e-4ORCEは前後ともモーター駆動する4WDのためのネーミングで、駆動用モーターの ...

“虎の子の4WD”イーフォースを積んだ「セレナ」が家族も注目の“酔いにくいミニバン”化した理由

単なる4WDではなくe-4ORCEを採用した理由

日産「セレナ」に追加されたe-4ORCE(イーフォース)モデルを北海道の雪上で試す機会を得た。e-4ORCEは前後ともモーター駆動する4WDのためのネーミングで、駆動用モーターの制御とブレーキをはじめとした車両安定化のためのシステムを統合しているところに特徴がある。これまでにe-4ORCEを採用したのは、BEVの「アリア」とe-POWER(イーパワー)の「エクストレイル」だけだったが、セレナも加わった。

>>イーフォースを搭載したセレナの雪上走行をフォトギャラリーで見る

セレナe-4ORCEの特徴、メリットは何か。まず100%前後モーター駆動なので、これまでのセレナe-POWER(FWD)に対し、格段に高い駆動力が得られる。日常的なドライの舗装路では力強い発進が可能だし、FWDでは発進しにくい雪上などの低ミュー路でもしっかりと路面にトルクを伝えることができる。

エンジンで駆動するクルマでも低ミュー路での発進時にはトラクションコントロールや横滑り防止装置といった電子制御によってスリップを抑制し、発進をアシストしてくれるのだが、モーター駆動だとそのきめ細かさが段違いなので、効果がまるで異なる。

同じようにドライバーがアクセルを踏んだとして、タイヤが1~2回転してからブレーキパッドがディスクを挟んで制御が入るよりも、1/4回転しただけでモーターが回生に切り替わって制御が入るほうがよい結果が得られるというのはだれでも想像できるはず。

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#セレナ #4WD # e-4ORCE イーフォース # e-POWER #イーパワー #日産 #酔いにくい #試乗

電気モーターでしか得られない圧倒的な安定感

低ミュー路で停止する際も、ABSがガッガッガッと断続的に減速するより(それでもドライバーによるポンピングブレーキより圧倒的に効果的だが)、モーターの回生をコントロールしながら減速するほうが圧倒的にきめ細かく、効果が大きい。

加減速だけではなく、旋回中、必要に応じて内側の前後輪に軽くブレーキをかけたり、前後輪の駆動力配分を変えたりすることで、(当然タイヤのグリップ力の範囲ではあるが)旋回能力を高める制御も入る。

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内燃機関車でもこういうシステムが採用されているものの、内燃機関と電気モーターではシステムがコマンドを出してからの反応速度がまったく異なるので、電気モーターでしか得られない領域がある。つまり前後輪を100%モーターで駆動するe-4ORCEならでは。さらにブレーキによる各種制御とモーター関連の制御を統合させることで、ちぐはぐさを感じさせることなくトータルで車両を安定化させている印象だ。

より安価な「キックス」と「オーラ」含む「ノート」も前後モーター駆動のe-POWERによる4WDではあるのだが、リアモーターが発揮できる出力が小さいため、e-4ORCEを名乗るまでの性能は備わっていない(似たようなモーターによる制御とブレーキによる制御を駆使して似たような対策はしている)。

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“酔いにくいファミリーカー”という新たな側面も

実際に除雪された路面に新しい雪がうっすら積もった状態の一般道を走行したところ、まず加速については、停止状態からわざとラフに発進させようとしてもタイヤの空転を感じさせることなくスムーズに発進できた。

減速についても、e-Pedal(イーペダル)をオンにしておけば、アクセルから足を離すだけで、スリップすることなくしっかりと減速することができた。e-Pedalは回生ブレーキと従来のブレーキを統合制御することで強い減速度を得られるモードだ。

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ドライバーがブレーキペダルを操作していなくても、従来のブレーキシステムも作動させて減速することがある。逆にドライバーがブレーキペダルを使った際、ドライバーが想定しているであろう減速度が得られるケースでは回生ブレーキだけしか作動していない場合もある。

ちなみに日産はセレナe-4ORCEを“酔いにくいクルマ”だと主張するが、これには根拠があって、前後の駆動力配分を加減速の度に最適化することで、加減速によるピッチング方向の動き(加速時には車両前部が持ち上がり、減速時には車両後部が持ち上がる)を抑制している。やはり同種のシステムは他の内燃機関車、電動車にも採用されているが、前後ともに100%モーター駆動のe-4ORCEならではの領域がある。

・・・日産は経営はともかく電動化技術関連のネーミングは素晴らしい。シリーズハイブリッドに「e-POWER(イーパワー)」と名付けることでハイブリッドとして後発にもかかわらずそのイメージを巧みに回避したし、いちメーカーの電気自動車に「サクラ」と名付けることで日本代表みたいなイメージを想起させた。

なかでも「e-4ORCE(イーフォース)」はe-POWERとの関連性もわかり、得られる効果もイメージしやすく、さらにスポーティーな印象もある優れたネーミングだと思う。それでいて実際には前述した酔いにくさのようにファミリーカーとしても貢献度が大きい。予防安全性に寄与するのは言わずもがな。ほんとネーミングだけなら「イーエイチイーヴィー」の100倍うまいと思う。

今後、日産がどういう道筋で再建されるのか、ステイクホルダーのみならず、少しでもクルマに感心がある人なら全員注目しているはずだ。e-4ORCEほどの素晴らしい技術を研究段階ではなく実用化できる力をもったメーカーはそう多くない。e-4ORCEをはじめとするこの技術をどこかのだれかがもっていっちゃうのか、それとも日産がなんとか自分たちのものとしてキープできるのか……。見守るしかない。

(終わり)

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