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あのヤリスの祖先「スターレット」は雨の日が危険なほど強烈なパワーが自慢の“かっとびマシン”だった ...

2025-4-11 16:00| post: biteme| view: 649| コメント: 0|著者: 文:横田 宏近

摘要: ヤリスの祖先「スターレット」とは? 最新のトヨタ車は、ある意味クラスにとらわれないクルマ作りを実践している。ベーシックカーの「ヤリス」と高級ミニバンの「アルファード/ヴェルファイア」の違いは、クルマの ...

あのヤリスの祖先「スターレット」は雨の日が危険なほど強烈なパワーが自慢の“かっとびマシン”だった

ヤリスの祖先「スターレット」とは?

最新のトヨタ車は、ある意味クラスにとらわれないクルマ作りを実践している。

ベーシックカーの「ヤリス」と高級ミニバンの「アルファード/ヴェルファイア」の違いは、クルマのキャラクターや装備類が中心。安全で安心な移動を保証するという意味で本質的な違いはない。どちらも高い車両バランスの持ち主だ。

だが、1980年代はちょっぴり違った。なにしろ「いつかはクラウン」の名コピーの時代である。トヨタ車に限らず、クルマにはサイズと排気量で明確なヒエラルキーがあり、装備や走りの安心感にも明確な差があった。

例えば、当時のベーシックカー「スターレット」と高級セダンの「クラウン」は別物。同列に比較する対象ではなかったのだ。

スターレットの持ち味は、コンパクトで軽快なこと。その中で「ターボ」は、クラスレスの速さを追求した存在だった。確かに速かったが、クルマのバランスという面では今ひとつ。ドライバーに理性とテクニックが求められた。現在のトヨタでは考えられない荒削りなクルマだった。

もっともそこが魅力でもあった。ヤリスのルーツでもある、スターレットとはどういうクルマだったのか、遡ってみよう。

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#スターレット #ターボ #タックイン #ホットハッチ #旧車

クラス最強の「ターボ」追加

トヨタの膨大なラインアップのボトムラインを担うモデルとして、1978年4月に登場した初代スターレットは、バランスの優れたハンドリングカーとしても高い評価を受けていた。それはFR(後輪駆動)からFF(前輪駆動)にフルモデルチェンジした2代目にも継承された。

1984年10月に登場したスターレットは、小柄で軽量なボディと吹き上がりのいい力強いエンジン、そして適度に引き締まった足回りの相乗効果で、スポーツ派ドライバーに満足を与える。

特に、電子制御インジェクションを搭載した93ps仕様の「Si」の走りは新鮮だった。当時としては贅沢な60偏平タイヤや、フルエアロパーツがよく似合うホットモデルといえた。ワインディングロードでは、2クラス上のスポーツモデルを追い回せるほどのポテンシャルを持っていたのだ。

その走りの資質をさらに磨き込んだのが、「ターボ」である。1986年1月にデビューしたターボは、Si用の1.3Lエンジンをベースに、インタークーラー付きターボを装着し、105ps/5600rpm、15.2kgm/3600rpmという、クラス最強スペックをマーク。

エンジンは、路面状況に応じて過給圧のハイ/ロー切り替え機構を持つほど、過激さが際立っていた。上級版の「ターボS」は、アルミホイールやフォグランプを組み込んだフルエアロパーツを標準装備。ボンネットにパワーバルジが加えられ、インタークーラー冷却用のエアインテークがプラスされるなど、凄味を増していた。

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じゃじゃ馬だったターボの走り

ターボの走りは鮮烈だった。やや硬めの感触の5速MTを1速に入れて、右足に力を込める。3000rpmあたりからパワーが炸裂し始める! ステアリングをしっかりと握っていないと直進させるのも難しいほどの強烈なトルクステアに見舞われた。

瞬く間にタコメーターの針がレッドゾーンに到達し、シフトアップを促す。速さは超一級品で、0−400m加速は15秒台後半、最高速も180km/hに達した。そのパフォーマンスはホットハッチを名乗るに十分なレベルだった。

問題もあった。ターボはあまりに強烈なパワーのため、スターレット本来のバランスの良さがいささか失われていたのだ。ボディ剛性や、足回りのキャパシティが強烈なエンジンに負けている印象があった。

ターボはストラットタワーバーを備え、足回りも専用セッティングを施していた。ボディも各部を強化した専用仕様だった。しかし、それでも強烈なパワーと釣り合いがとれているとはいえなかった。

ハンドリングは強めのアンダーステアで、タックイン特性もほどほど。基本的に安全方向の特性ではあったが、かっちりとしたステアフィールは物足りない。

ダイレクトな印象が乏しいのがウィークポイントだった。しかも、そのパワーを路面に有効に伝えるためにはドライバーに細心の注意を必要とした。不用意に右足を深く踏み込むと無駄なホイールスピンを起こすばかりで、前に進まない。雨で路面がウエット状態になるとさらに注意を必要とした。

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強烈な存在感をもったスポーツコンパクトモデル

ターボはなめてかかると痛い目にあうほど刺激的だったのだ。そのため、生粋のスポーツマニアのなかには自然吸気版を好む硬派も少なからずいた。

しかし、そのアンバランスさが強烈な個性となっていたのも確かだ。1987年12月には、タービン径アップとタービンブレードの形状変化でパワーを110psに引き上げ、戦闘力を高めた。

スターレットターボは「ハイパワーコンパクト」という独自のジャンルを切り開いた。強烈な存在感をもった、乗り手を選ぶホットハッチという貴重な存在として記憶に残る。

(終わり)

(写真:トヨタ)

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