カローラシリーズ唯一のSUVモデル2021年9月、トヨタは「カローラクロス」を発売しました。 累計販売台数が5000万台を超えるなど、まさに「世界で最も売れたクルマ」のひとつであるカローラシリーズですが、意外なことにこれまでにSUVタイプはラインアップされていませんでした。 一方、世界のトレンドを考えると、150を超える国や地域で販売されているカローラシリーズにSUVがラインナップされることは必然でした。 そうした背景もあって登場したカローラクロスは、国内でも発売直後から高い人気を得ることに成功しています。 発売からおよそ3年半が経過した今、実際にカローラクロスを購入したユーザーはなにを思うのでしょうか? >>【50枚】カローラクロスのヨーロッパ仕様のフォトを集めてみました |あわせて読みたい| 燃費と走行性能に対する評価が高いカローラシリーズのコンセプトのひとつに「80点主義+αの思想」というものがあります。 「落第点があってはいけないのが80点主義だが、全部が80点でもだめで、90点を超えるものがいくつかなくてはならない」というかつてカローラの開発主査だった長谷川氏の言葉どおり、カローラクロスのポジティブな評価もその点に集約されているようです。 実際、btyに寄せられたユーザーからのレビューには「すべてにおいてちょうどいい」「安心して長く乗れるクルマ」といったコメントが並びます。 そのうえで、価格についてのコメントも少なくありません。 たとえば、「300万円以下のクルマに求められるものはすべてそろっている」「走りや燃費、デザインなど、どこを見ても価格に対して不満がないクルマ」など、カローラクロスのコストパフォーマンスの高さを実感しているユーザーは多いようです。 もちろん、「+α」の部分を評価するユーザーも見られます。 具体的には、「ハイブリッドはとにかく燃費がいいので給油回数が月1回になった」「ガソリン車でも16km/l程度は走るのはありがたい」といった燃費性能に対する声や、「上位クラスのクルマのようなしっとりとした乗り味」「意外にもしっかりとした足回りでワインディングロードも楽しめる」のような走りに関するレビューもありました。 >>【50枚】カローラクロスのヨーロッパ仕様のフォトを集めてみました |あわせて読みたい| 細部に不満アリ。物足りなさを覚えるユーザーも全体的に高い評価を得ているカローラクロスですが、なかにはネガティブなコメントも見られます。 ただ、そのほとんどが「後部座席がリクライニングできない」「小物入れが少ない」「特にリアのデザインが平凡」などの比較的細かなものです。 それ以外では、「『アクア』と比べるとさすがに燃費性能は劣る」「以前所有していた輸入車のSUVと比べて内装が安っぽい」など、特定のモデルと比較した場合の不満点を語るユーザーも見られます。 これらはいずれも局所的なものであり、カローラクロスというモデルそのものを否定する内容ではありません。 その一方で「良くも悪くもカローラ」「可もなく不可もなし」などのように、大きな不満こそないものの、特別満足をしているわけではないというユーザーも一部にはいるようです。 つまり、カローラクロスを総合的に高く評価するユーザーは多い反面、全体的に物足りなさを覚えるユーザーもいるといえます。 >>【50枚】カローラクロスのヨーロッパ仕様のフォトを集めてみました |あわせて読みたい| ポイントは「基準点をどこに置くか」結局のところ「80点主義+α」を哲学とするカローラクロスに対しては、「基準点をどこに置くか」でその評価が大きく変わると言えそうです。 たとえば、「70点」を基準としていれば、カローラクロスは「どこをとっても素晴らしいクルマ」という評価となりますが、基準点が「80点」であれば「可もなく不可もなし」となります。 そして、基準点が「90点」というユーザーであれば、カローラクロスは「すべてが不満なクルマ」となってしまうのかもしれません。 ただ、そうした性格はまさに歴代のカローラシリーズと共通するものであることも事実です。 その意味で、カローラクロスはまぎれもなくカローラシリーズの一員であると言えそうです。 (終わり) (写真:トヨタ) >>【50枚】カローラクロスのヨーロッパ仕様のフォトを集めてみました |あわせて読みたい| |
GMT+9, 2025-4-27 05:20 , Processed in 0.057937 second(s), 17 queries .
Powered by Discuz! X3.5
© 2001-2025 BiteMe.jp .