6人乗り「バージョンL」追加で販売台数が急増2023年12月に販売を開始したレクサス「LM」は、トヨタ「アルファード/ヴェルファイア」をしのぐ豪華装備をもった超高級ミニバンとして、発売前から大きな話題を集めました。 発売直後は低空飛行が続いたLMですが、2025年1月には前年比477.3%となる735台を販売するなど、大きな躍進を遂げています。 この点について、ある販売店関係者は次のように話します。 「LMの販売台数が急増している最大の理由は、2024年5月に6人乗り仕様の『バージョンL』が追加されたことにあります。 4人乗り仕様の『エグゼクティブ』はぜいたくな室内空間が大きな魅力ですが、正直なところ、おすすめできるお客様はかなり限られてしまいます。 その点、6人乗り仕様の『バージョンL』は、法人のお客様はもちろん、ファミリーのお客様にもおすすめすることができます。 >>【6人乗りも登場】レクサス「LM」の内外装をギャラリーで見る 最近では納期も3~4か月程度となっていることから、LMは今後も好調な販売を維持するものと思います」 |あわせて読みたい| 海外には7人乗り仕様の「LM350h」も存在世界60か国以上で販売されているLMですが、日本では「LM500h」のみの販売となっているのに対し、日本以外の多くの国や地域では「350h」と呼ばれるグレードが設定されています。 「LM350h」は、2.5Lのハイブリッドが搭載されており、2.4 Lのターボハイブリッドシステムを搭載する「LM500h」とはパワートレインが異なります。 また、4人乗り/6人乗り仕様が設定されている「LM500h」に対し、「LM350h」は7人乗り仕様も設定されています(※仕向け地による)。 >>【7人乗り仕様の画像も】レクサス「LM」の内外装をギャラリーで見る このことからもわかるように、「LM350h」はアルファード/ヴェルファイアにより近いモデルであり、実質的には「レクサス版アルファード/ヴェルファイア」と言えるモデルです。 前出の販売店関係者は、「LM350h」について次のように話します。 「LMを検討されるお客様のなかには、やはり1500万円~2000万円という価格がネックになるという方もいらっしゃるため、より手ごろな価格のグレードの需要は大いにあると思います」 |あわせて読みたい| LM350h国内導入のハードルはかなり低いでは、「LM350h」が国内に導入される可能性はどの程度あるのでしょうか? ある業界関係者は次のように話します。 「日本における高級ミニバン市場の大きさを考えると、『LM350h』を導入するメリットは十分にあると思います。 もちろん、アルファード/ヴェルファイアとの競合については細心の注意を払う必要があります。 LMが当初4人乗り仕様のみの設定だったことも、アルファード/ヴェルファイアとの競合を避けるねらいがあったと見られます。 ただ、ふたを開けてみれば、両車が競合することはほとんどなかったのも事実です。 実際、2024年12月にはアルファードに対して4人乗り仕様の『スペーシャスラウンジ』が追加されています。 特別仕様車という位置づけではありますが、トヨタとしても『(LMではなく)より豪華なアルファード』を求めるユーザーが一定数存在すると考えているのだと思います。 >>スペーシャスラウンジやLMの内外装をギャラリーで見る また、『LM350h』はほかのLMと同様に国内で生産されており、右ハンドル仕様も設定されていることから、国内導入に対するハードルはかなり低いと思います」 |あわせて読みたい| LM350hが“お手頃なLM”になる可能性は低い前出のある業界関係者は「遅かれ早かれ『LM350h』が国内導入されると思う」としたうえで「『廉価版LM』となることは期待しないほうがいい」といいます。 「すでに『LM350h』が販売されている市場では、『LM350h』と『LM500h』の6人乗り仕様とのあいだに大きな価格差は見られません。 たとえば、中国では『LM500h』の7人乗り仕様の価格が125万元(約2500万円)であるのに対し、『LM350h』は119万9000元(約2398万円)とその差はわずかです。 >>【7人乗り仕様の画像も】レクサス「LM」の内外装をギャラリーで見る この価格差を見るかぎり、『LM350h』を“お手頃なLM”と呼ぶのは適切ではありません。 おそらく、日本で『LM350h』が発売された場合の価格は、1300~1400万程度になると予想します。 そもそも、プレミアムブランドであるレクサスにとって、明らかな廉価版を出すことは一種の自殺行為です。 そのため、『LM350h』が国内導入された際には、たとえばファミリー向けに割り切ったモデルとなるなど『ほかのLMとはターゲットが異なるモデル』という見せ方になると考えられます。 結果的には、もっとも安価なLMになるとは思いますが、それは決して『廉価版』ではないことはたしかです」 2025年4月現在、レクサスは「LM350h」の国内導入の有無については明らかにしていません。 ただ、その可能性は決して低くはないことから、レクサスによる公式なアナウンスが待たれるところです。 (終わり) (写真:トヨタ、レクサス) |あわせて読みたい| |
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