話題の「C-HR+」とは…まったく別のクルマスバルは4月16日、北米で開幕したニューヨーク国際自動車ショーにおいて、新型電動SUV「トレイルシーカー」を世界初披露した。日本への導入も予定されるニューモデルを深掘りしてみたい。 トレイルシーカーのベースは、同じタイミングでマイチェンを受けたスバル「ソルテラ」の2026年モデル。ソルテラはトヨタ「bZ4X」の兄弟車であることを踏まえると、トレイルシーカーもその血筋を継ぐモデルといえる。なお、ソルテラも今回改良を受け、同時に発表されている。 >>【イメチェン】ソルテラと【オフ度高め】トレイルシーカーをギャラリーで見る これまでのbZ4Xとソルテラは、フロントマスクが若干異なる程度の違いしかなかったのに対し、トレイルシーカーはリアオーバーハングを延ばすことでボディサイズは約15cm延長されており、室内スペースも広がっているから、単なるバッジ違いモデルとはもう呼べない。 ネット界隈では、トレイルシーカーが先日欧州でデビューしたトヨタの電動クロスオーバー「C-HR+」の兄弟モデルとの見立てもあったが、蓋を開けてみればまったく違う成り立ちが明らかになった。 |あわせて読みたい| 旧ソルテラの雰囲気を継承したトレイルシーカー荒れ地や草原のような背景とボディに飛び散った泥汚れなど、オフイメージを強めた予告写真からも予想されたが、トレイルシーカーはソルテラよりかなりワイルド方向に振ったデザインとなった。 ディテールを見ると、バンパーには無骨なブラックの無塗装樹脂を採用し、ゴツいルーフレールも装備するなど、BEVでありながらオフロードテイストを強めている。 >>【イメチェン】ソルテラと【オフ度高め】トレイルシーカーをギャラリーで見る こうした方向性は、ソルテラがマイチェンで大幅にエクステリアを変更し、従来よりスッキリとしたデザインで上質感を高めた、言わばプレミアム路線へ舵を切ったことの影響もあるのだろう。 つまり、高級感を求める顧客はソルテラを、ラギッド感を求める顧客はトレイルシーカーを、という具合に棲み分けされているようだ。 ちなみにトレイルシーカーという車名は日本語で「道の探索者」という意。都市より荒野にたたずむ方がしっくりくるし、最低地上高はベースモデルと同じ8.3インチ(約21cm)をキープしているから、実際の走破性も期待できそうだ。 メーカーの発表では、トレイルシーカーのパワートレーンは74.7kWhのバッテリーパックに375hpを発生するデュアルモーターの組み合わせで、駆動方式にはもちろんAWDを採用。米国で重要なけん引能力も最大3500ポンド(約1.6トン)を確保している。 航続距離はボディの延長による重量増の影響で、マイチェン後のソルテラ(285マイル/約459km)よりわずかに短い260マイル(約418km)超とされているが、ソルテラ自体が今回の改良で従来型より25%も航続距離が伸びているから、トレイルシーカーについても文句が出ることはないだろう。 現地での価格は約4万5000ドル(約640万円)と予想されるトレイルシーカー。生産は群馬県の矢島工場で行われ、米国では2026年に販売開始と発表されている。トランプ関税の先行き次第では生産国や価格の変更がありうるかもしれないが、日本導入も期待したいところだ。 (終わり) (写真:スバル、トヨタ) |あわせて読みたい| |
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