発光グリルやバックドア採用、アク強めのデザインメルセデス・ベンツのファン及び、ミニバン好きのみなさんこんにちは。かねてからの予告通り、同社の次世代高級ミニバンの姿がリアリティを帯びてきました。上海モーターショーでお披露目されたばかりのコンセプトカー「ビジョンV」は、メルセデスの高級バンの新時代を切り開く存在として注目です。 しかし、まずはその見た目で物議を醸しだすかも。早くも“ウナギやナマズ系”などというささやき声がネットに上がっていますが、ヌメッとした曲面ボディにクローム仕上げのラジエターグリルを配したフロントがキャラ感強めです。 フロントグリルは中央の縦線と水平に走る6本のルーバー、そしてグリルを縁取る200個のLEDエレメントが発光します。左右各2灯のヘッドライトもスリーポインテッドスターをかたどった星形。暗がりでライト類が光るとインパクトはかなりのもの。 >>【ウナギイヌもびっくり】ビジョンVのキャラ強めなデザインを見る 同社によるとこのクローム加飾と照明付きルーバーの組み合わせは「伝統と未来の融合」を表現しているとのことで、市販モデルにもこの組み合わせが採用される可能性は高そうです。 リアに回り込むと、バックパネル風の大型リアウインドウをぐるりと取り囲んだ450個を超える環状のLEDルーバーが目に飛び込み、どこかホンダが開発中の次世代BEV「ゼロSUV」を思わせたりもします。この環はブレーキランプとしても機能するとのこと。 ちなみにこのコンセプトモデルの後席スライドドアは右側のみに設定され、センターピラーレス構造をとっています。円弧を描く特徴的なDピラーなどのデザインも含め、市販モデルでどこまでの要素が採用されることになるのか、謎な点は少なくありません。 担当的には、ノーズ先端に備わる伝統のスリーポインテッドスターが光っているところも、市販モデルへの展開を期待したくなりました。 |あわせて読みたい| エンジン車向けプラットフォームも並行して開発中後席空間は「プライベートラウンジ」と名付けられ、フルフラットにもできる2座のキャプテンシートの前に広々とした足元空間が広がるショーファードリブン構成で、高級ミニバン最前線をバリバリに意識したもの。 内装のセンスは高級ホテルというよりは、ラスベカスのカジノ的な派手さを感じさせますが、このあたりの演出は中国を意識した点も多いのかも。市販モデルにどう落とし込まれるのかも興味深いところです。 >>【カジノの電飾みたい?】ビジョンVのキャラ強めなデザインを見る ちなみに前席と後席の間を仕切るパーティション部分には格納式の65インチ4Kスクリーンが格納され、42個のスピーカーとドルビー・アトモスサラウンドが映画や音楽、ゲームの没入感を高めます。 一方、前席はダッシュ面いっぱいに3つの画面を組み合わせたスーパースクリーンが広がる構成となっていますが、全体にまだ生煮えな段階という印象です。 ビジョンVが使うプラットフォームは「バン・エレクトリック・アーキテクチャ(VAN.EA)」というBEV用のもので、同社はそのエンジン版の「バン・コンバスチョン・アーキテクチャ(VAN.CA)」も並行して開発中。これらのプラットフォームをベースに商用~ファミリー~VIP向けリムジンまで様々なモデルが展開されることになります。 ・・・担当個人としては、現状だとアルファードや「LM」の世界観のほうにインテリジェンスやエレガンスを感じたりもしますが、読者のみなさんにはどう映ったでしょうか。もちろんメルセデスのこと、開発が進めば洗練度はグッと高められ、また違った世界が見えてくるはずです。 果たして「アルファード/ヴェルファイア」をはじめとする日本の高級ミニバンが切り拓いた高級ミニバンマーケットを揺るがす存在となるのか? ビジョンVの後に続くであろう市販モデルにも注目です。 (終わり) (写真:メルセデスベンツ、トヨタ) |あわせて読みたい| |
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