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ハスラー、見た目は“遊び人”でも中身はマジメ

2014-1-27 10:00| post: biteme| view: 957| コメント: 0|著者: 文:まるも 亜希子 /写真:小林 俊樹

摘要: スズキのノウハウが生んだ、新しさとおもしろさ この1台が並んでいるだけで、お店全体が華やいで見えるような、視線を惹き付けるような、既存車にはないクルマを作ろうじゃないか。ハスラーのプロジェクトは、開発、 ...

ハスラー、見た目は“遊び人”でも中身はマジメ

スズキのノウハウが生んだ、新しさとおもしろさ

この1台が並んでいるだけで、お店全体が華やいで見えるような、視線を惹き付けるような、既存車にはないクルマを作ろうじゃないか。ハスラーのプロジェクトは、開発、販売、営業のそうした想いが一致し、急激な盛り上がりを見せたところからスタートしたという。

軽クロスオーバーというコンセプトが定まった当初は、開発者やデザイナーの中でも、人によって描いている方向性がバラバラだった。ハマーのようなイメージなのか、レンジローバー イヴォークなのか。だから初期のデザインスケッチでは、もっとルーフが流麗なカタチもあれば、ゴツくて荒々しい感じのものもある。ただ1つ、全員が心に決めていたのは、「絶対におもしろいクルマを作る」。見ただけでどこかへ行きたくなって、どこにでも行けるようなワクワクするクルマを作るんだ、という強い想いが最初から最後まで貫かれた。

ベースとなっているのは、今や大ベストセラーとなり、常に一歩先行く実力を与えられてきたワゴンRだ。20年前、ワゴンRの誕生は軽自動車市場に新たな風を吹き込んだ。そこから着実に積み上げてきたノウハウがハスラーに注がれ、基本性能の高さへの信頼性が生まれるとともに、また新たな風となっているのが興味深い。

またスズキには、世界中で重宝されている本格4WD軽SUVのジムニーがあり、ラフロードや雪道の走行だって大得意だ。それをもう少しソフトにして、市街地での快適性や室内の使いやすさと融合することは、スズキが持つ技術力ならそれほど難しいことではなかったはず。

こうして考えると、新しくておもしろいクルマを作りたいという情熱と、それまでに培ってきたノウハウがガッチリとタッグを組み、スズキから生まれるべくして生まれたクルマ。それがハスラーなのだと実感する。

斬新さの中にどこか懐かしさを覚えるデザイン

やはり最初に語るべきは、デザインの素晴らしさ。近頃はクルマのAピラーがどんどん寝かされていく傾向にある中、垂直近くまで立て、しっかり角の張ったボンネットやリアデザインとして、ロングルーフ&ボクシーなフォルムを形作った。これが、逆に新鮮な印象を与えながら、同時に高い実用性とSUV感を強く演出している。

また、ハスラーにはスズキのSUVファミリーとしての証ともいえるモチーフが散りばめられている。初代エスクードなどを彷彿させるブリスターフェンダーや、丸いヘッドライトに飛び出すように付くターンライトがそれだ。そこに、ハスラーならではの金属感を高めたバンパーガーニッシュや、4WD専用のルーフレールなどが加わり、ヘリテイジの中にも新しさを感じさせるデザインが誕生した。だから、一見すると斬新で今までにない雰囲気の中にも、どこか懐かしさや安心感を覚える要素があり、それが幅広い年代に「いいな」と思わせているのだと感じる。

ボディカラーは、アクティブになる色や、ホワイトとブラックの2色が用意されるルーフとのコーディネート、コントラストを意識して設定された。オレンジ、ブルー、ピンクと3つもの新色があるのは最近の軽としては異例のことだが、本当はグリーンやイエローなどもっと出したかったのだとカラーデザイナーは残念がる。

その代わり、足元には盛大にコストをかけたようで、アルミホイールはもちろん、スチールホイールまで専用に新しいデザインを起こしてしまったというから、こちらもスズキでは異例だ。

楽しく機能的な、こだわりのインテリア

インテリアは、最初から色々な使い方を想定してデザインが進められた。サーフィン、キャンプ、山登り、自転車などのレジャーから、ママと子供の日常、カップルの日常、独身世代の日常まで!? でも全てに共通するのは、「こんなのがあったら楽しいよね、ワクワクするよね」という想いだったという。

オレンジとホワイトが用意されるインパネは、運転席側と助手席側をパイプでつなぐようなデザインや、ヘッドライトと同じモチーフをエアコンルーバーやメーターなどにあしらい、遊び心満点。パネル部分はどうしても艶を出したいと、塗装ではなく材料そのもので色が出せる素材を、わざわざ開発して使うというこだわりよう。結果的に、傷などでも塗装が剥げてくる心配がなくなり、タフなハスラーにぴったり。見た目と機能をしっかり両立できている。

収納も面白くて、グローブボックスをテーブルとして使ったら便利だよね、という声からそうなった。また、小物がポイッと放り込めるようなオープンタイプのポケットも用意し、リアドアには長い物がさせるようなドアポケットも作り、何を入れようかと考えるだけで楽しくなってくる。リアシートは5:5分割のワンタッチダブルフォールディングで、簡単に低くフラットになるのはもちろん、傷つきにくく掃除がしやすいフロア素材を採用した。見て楽しく、使って便利なハスラーは、いろんなシーンで試してみたくなる。

安定感ある走り、乗り心地に感心

デザイナーが自ら絵コンテを考え、実現したというアニメーションが流れるメーターに、さっそくテンションがあがりつつ、ハスラーでドライブしてみる。パワートレーンはスズキ最新のNAエンジンとターボに、副変速機付きCVTと5速MTが設定された。新アイドリングストップや、減速時のエネルギーを回生して電力として使うエネチャージ、アイドリングストップ中の車内を快適に保つエコクールのほか、アイドリングストップを作動するタイミング、作動時間などをユーザーが任意に設定できる機能をスズキ初採用している。

まずはNAモデルで市街地を走ってみると、試乗会場まで乗っていった1.5Lモデルとまったく変わりないパワー感で、なめらかな加速フィールに驚いてしまった。視界はちょっとアップライトなのに、しっかりとした安定感があって、直進ではズバッと走っていけるし、カーブでは入口で角度が決まるとそのままブレずに出口まで駆け抜ける。

足まわりでは全車にフロントスタビライザーを採用しており、それがかなりコーナリング時のグラつきを抑えているもよう。またリヤにリジットアクスル式サスペンションを採用し、コイルスプリングばねレートを最適化するなど、クロスオーバーらしい走行性能も意識しているという。流れの速い幹線道路でも、まったく大味なところはなく、乗り心地はいいし加速・減速のコントロールはしやすいし、とても感心してしまった。

余裕のターボ。ドライビングサポートも充実

ターボに乗り換えてみると、NAがあまりに良すぎたせいか、市街地ではほとんど違いがわからない。ただ発進から全体的に余裕のある感覚はあるし、中速域からの再加速などではターボの優位性を感じる。これがフル乗車をしたり、荷物を満載にすると、もう少し違いがわかるのかもしれない。

この試乗ではラフロードは試せなかったが、軽初採用のヒルディセントコントロールは、約4%以上の急勾配を検知し、速度が出過ぎると約7km/hになるよう自動ブレーキで制御し、滑りやすい急な坂道などを安全に下ることができるというもの。そして雪道やぬかるみなどの滑りやすい路面では、片輪が空転してしまい発進できない状況で、グリップしているタイヤに駆動力を集中させて発進をサポートするグリップコントロールも付いている。冬山や河原など自然の中へ行く人はもちろん、近頃はゲリラ豪雨などが多発するから、日常でもこうした性能は持っていて安心だ。

今回、ハスラーの開発に携わった人たちにたくさんお会いし、その誰もがハスラーの話をする時に目を輝かせ、次から次へと話のネタが途切れないのが印象的だった。「内緒ですけど、弊社にしてはけっこう贅沢にコストを使っちゃいました」なんていたずらっぽく話されると、こちらまで楽しい気持ちになった。

見た目では、スズキではこれまでにないくらい“遊び人”なクルマになっていると思う。でも、いざ試乗してみると、中身は本当に真面目に、どこにも手を抜かずに作られていることがしみじみと伝わってきた。こういうクルマを待っていた人は多いし、ハスラーは日本人のカーライフを、本当の意味で豊かにしてくれる1台ではないだろうか。


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