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チョイ乗り派の選択肢 未来を走るスマートed

2014-3-9 11:00| post: biteme| view: 488| コメント: 0|著者: 文:まるも 亜希子 /写真:中野 英幸

摘要: チョイ乗りに適したシティコミューター 遠方へ行く時には、まずガソリンを満タンにしてから出かける。これが、最近の私のお約束になっている。行き先が山の中ということも多く、ガソリンスタンドがなかなか見つから ...

チョイ乗り派の選択肢 未来を走るスマートed

チョイ乗りに適したシティコミューター

遠方へ行く時には、まずガソリンを満タンにしてから出かける。これが、最近の私のお約束になっている。行き先が山の中ということも多く、ガソリンスタンドがなかなか見つからずに困った経験があるからだ。ナビを頼りに行ってみると、すでに閉店していて驚いたことなんて一度や二度じゃない。経営不振、設備の老朽化、経営者不足など、様々な理由でガソリンスタンドが消えていく。

そんな時に魅力を感じるのが、電気自動車だ。自宅にいる間にコンセントを差し込んで充電しておけばいいから、お金も手間も最小限だし、もし出先でバッテリーがなくなりそうでも、公共の充電スポットに立ち寄れば充電できる。マンションなど集合住宅に暮らす人には、自宅での充電が難しい場合が多くそこが難点だが、もしそれがクリアできるならば、電気自動車はかなり現実的な選択となるはず。

現在、日本では急速充電器の設置などのインフラ整備がお国をあげての一大プロジェクトで進められているが、欧州などでは普通充電で乗るのがメインという風潮だ。電気自動車は短距離用で、自転車感覚のチョイ乗りに適している、という考え方。街のあちこちにカーシェアリングの電気自動車が停まっていて、数百円という料金から乗れる手軽さもウケて、どんどん利用者が増えている。道が狭く、ゴチャゴチャとしていて、それこそガソリンスタンドなんてあまり見当たらない街中では、コンパクトな電気自動車がベストマッチ。1人~2人乗りなら買い物の荷物もしっかり積めるし、ロンドンやパリなど頻繁に突然の雨が降る気候にも、自転車やバイクより屋根のあるクルマの方がいいに決まっている。

そんな欧州の街中でたくさん見かけるカワいいヤツ。それが、スマート・フォーツーed(エレクトリック・ドライブ)だ。

EVならではの劇的な加速力!

全長がたった2.7mのマイクロボディに、大人2人がゆったり乗れて荷物も積めるシティコミューターというスマートの発想は、交通渋滞や石油枯渇といったものが社会問題化し始めた1970年代から、すでにメルセデスで研究されており、その中に電気自動車の構想も入っていたという。だから1998年に欧州でガソリンモデルのスマートがデビューした時には、このスマート・フォーツーedという姿も描かれていたことになる。

電気自動車の性能の鍵を握るバッテリーが加速度的に進化して、ハイブリッド車でも効率のいいリチウムイオン電池が使われるようになっている今、やっぱりスマート・フォーツーedも小型のリチウムイオン電池を床下に搭載している。車両重量は950kgと、スマート・フォーツー・クーペmhdより100kgちょっと重くなるものの、少しサイズの大きい三菱アイミーブはさらに100kg重い1070kg。そう考えると電気自動車の中では軽量と言ってよさそうだ。

EVシステムによって発揮されるパワーは、最高出力74ps/最大トルク130Nmだ。出力は軽自動車に毛が生えた程度でも、トルクは2倍以上。しかも、アクセルを踏んだ瞬間からフルトルクが引き出せるのが、電気自動車のいいところ。スマート・フォーツーedの場合は、0km/h~60km/hがわずか4.8秒という劇的な加速力を持っている。

そして、気になるのは1回の充電でどれぐらい走れるかという航続距離だが、JC08モードで181kmとなっている。電気自動車は天候や道路状況などに航続距離が影響されやすいので、もちろんこの距離が毎回達成できるなんてことはない。けれど、1日に自分が何kmくらい走っているかを冷静に考えてみると、どうだろう。国土交通省の統計では、日本のユーザーの1日あたりの走行距離は20km以下が過半数を占めるらしい。その程度なら、1週間以上充電しなくてもいいことになる。短距離用と割り切っていながら、なかなか立派な航続距離を持っているのが、スマート・フォーツーedだ。

不安感はなく、ワクワク感がいっぱい

試乗したのは横浜のみなとみらい近辺で、ショッピングモールの地下駐車場にある充電設備で充電。携帯電話となんら変わらず、コンセントをボディにある充電口にカチッと差し込むだけだ。メルセデスでは、電気自動車はあくまでシティコミューターとしての役割が適しているという考え方のため、急速充電には対応していない。200Vの電源で約8時間でフル充電になる。だから、日産リーフのようにいつでもどこでも1台でこなすというよりは、ファーストカーとして他に1台持っていて、長距離ドライブはそちらでこなし、普段の買物や送り迎えなど、チョイ乗りにスマート・フォーツーedを使う。そんなライフスタイルがちょうどいいと感じる。

ただ、乗ってみるとそんなチョイ乗りではもったいないと思えてしまうところが、さすがは欧州車。まず発進からスカッとするような爽快感があり、でもバッテリー搭載によって低重心になっているボディは、ガッシリとした接地感でとても安定している。「ココだ!」と思ったところでアクセルを強めに踏むと、瞬間的にグイッと力強い加速フィールが味わえるから、その気持ち良さに病み付き状態だ。

また、カーブでもキュキュッと小さく小気味よく曲がれるのは、カート感覚。全高が高そうに見えても、近頃のハイトワゴン系軽自動車より低い1540mmということもあって、グラリとくる不安感はまったくない。そして圧巻は高速道路でのビタッとした直進安定性と、追い越し加速の気持ち良さ。街乗り向けだと思っていても、ついつい遠出したくなってしまいそうなワクワク感があった。

昨年、袖ヶ浦サーキットで開催されたEVレースに、このスマート・フォーツーedを駆ってサーキット走行を楽しむメルセデス・ベンツ日本の社長、副社長の姿があったが、新世代のスポーツカーとしてもEVは魅力的。とくにスマート・フォーツーedは街中でもすでに楽しいのだから、腕次第で新たな境地を開拓できそうだ。

スマート・フォーツーedは、他の電気自動車と比べると、2人乗りで普通充電のみの対応という制限はある。あるけれど、コスト面を長いスパンで見ていくと、急速充電は1回500円という利用料金になる可能性が濃厚という中で、スマート・フォーツーedの1回のフル充電は、約208円という試算だ。しかも普通充電の方がバッテリーに優しく、性能劣化への影響が小さいため、クルマそのものも長く乗れるだろう。そして何より、世界のメルセデスブランドであり、個性的なデザインや安全性、走りの楽しさといった点も高く評価できる。経済性を含め、そうしたトータルバランスで見ていくと、スマート・フォーツーedは選ぶ価値のある1台だろう。


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